ゲンデデレネプト(ケダモノオペラ用キャラクターシート)
夏風が作成したTRPG「ケダモノオペラ」用のキャラクターシートです。
ゲンデデレネプトの詳細
キャラクター情報 NPCでの使用は不可 | ||
TRPGの種別: | ケダモノオペラ |
いいね! 1 |
キャラクター名: | ゲンデデレネプト | |
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詳細A: |
ケダモノ種:ドラゴン 亜種:ジャハンナム 名前:ゲンデデレネプト 一人称:ワレ 二人称:ナレ 権能:暴虐 欲望:契約 疑似餌の姿:美しき魔女 住処:菌類の森 伝説:大いなる厄災 腐竜と賢者 弱点:自分の名前の意味を知っているモノ 弱点の影響:不死の体にトドメを刺すことができる 異説:虚栄の王冠→猛毒 完全生物→動く屍 竜の夢→魔術 亜種設定:ジャハンナム、またの名をカバネリュウ。強大な魔力を有するが肉や表皮の形成に難のあるドラゴンの亜種。また、猛毒を持ち、自らの肉をも腐らせてしまうという。一説によると神鍮の武器でも光の主の力でもない手段で討たれたドラゴンが、滅びきれずに己の魔力によって生きながらえているのがこの亜種だとか。腐肉の体を持つため醜く恐ろしいが、疑似餌はドラゴンらしく美しい。なお、ゲンデデレネプト一個体しか記録されていないため、亜種ではなく固有の後天的変化を遂げた純粋なドラゴンである可能性もある。 キャラ設定:悪魔と呼ばれ恐れられる黒い腐肉のジャハンナム。財宝に貪欲で、それらを求め多くの国を滅ぼしてきた。古き異国の言葉で「夕日のように輝く赤銅」という意味の名を持つ。契約を結び守らせることを喜びとしているが、大昔にケンジャと呼ばれるモノにその性質を逆手に取られた。結果、財宝を差し出された場合、その価値に見合った労力の頼み事を聞くという契約を結んだ。財宝の価値の査定は厳正に行われる。 疑似餌設定:レネットを名乗る魔女。大昔に一杯食わされたケンジャと呼ばれるモノの骨でできている。彼女だけを認識している間は腐臭を感じることはない。そういえば彼女の願いはなんだっただろうか? 【オペラ/竜融合】 竜に喰われたモノは、その願いを叶える 条件:強い願いをもつ獲物を喰らい、その魂をあなたの一部とする 予言:あなたは食べた獲物の願いを、夢に見ました。目が覚めると、それは現実のものとなっていました 【特技C/猛毒】 毒を隠しもっている 肉体あるいは心を腐らせる 予言1:効き目が足りませんでした 予言2:毒と薬は表裏一体 【特技C/宝物庫】 ドラゴンは人が求めるものを貯め込む 金銀財宝、そして妖しい魔法の品 予言1:盗まれました 予言2:まばゆい輝きに、目がくらみました 【特技B/動く屍】 腐肉や骸骨のケダモノは 生者とは異なる振るまいをする 予言1:動くはずのないものが動きました 予言2:骨だけになっていました 【特技B/殺戮の息吹】 炎、毒、雷……ドラゴンの息吹は残酷で 数多の命を瞬時に奪う 予言1:ケダモノは英雄と戦う運命でした 予言2:破壊のあとに、新たな命が芽生えました 【特技A/魔術】 魔法を司っており 多くの秘術を会得している 予言1:あなたの肉体から魔力がすべて失われました 予言2:あなたの積み上げたものは、夢幻のように消え失せました |
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詳細B: |
【腐竜と賢者】 むかしむかし、あるところに見事に煌めく赤銅の鱗持つドラゴンがおりました。美しい外見とは裏腹に、ドラゴン種の中でも屈指の魔力で暴虐の限りを尽くす恐ろしい存在でした。 彼もしくは彼女には好きなものがふたつあります。ひとつは自慢の鱗よりも更に美しく輝く黄金。もうひとつは情念の宿った宝石です。これらを手に入れるために、多くの国々を滅ぼしたのです。 彼もしくは彼女の息吹は猛毒です。有機物は腐り果て、金属は腐食します。黄金や神鍮、光の主の加護を受けたモノを除いて。黄金が好きなのは腐食しないからかもしれません。 彼もしくは彼女には財宝集め以外にも、ひとつ趣味がありました。それは人間に履行不可能な契約を結ばせ、契約を守るために苦しむ姿を遠見の魔術で眺めることです。ちょっと財宝をチラつかせてやれば、人間は判断力を失い罠の仕掛けられた契約を結んでしまうものなのです。 契約不履行の罰則は、人間の都市や城からの財宝盗み出しや、財宝の在り処などの情報提供です。その後、口封じのために命を奪いますが、そうした連中の魂はたかが知れているので食べません。稀に現れる契約を遂行する傑物の魂だけを、願いを叶える代償に食べてきました。 どのぐらいの歳月をそうして過ごしたでしょう。ある日、エイユウと呼ばれる人間に戦いを挑まれました。財宝を狙う盗人は時々やってきます。その時もいつものように、わずらわしい虫の駆除のつもりでした。 神鍮の武器も光の主の加護も無い人間など脅威になり得ません。そう、思い込んでいました。その油断と慢心が無ければエイユウと呼ばれる人間は死んだでしょう。しかし、実際に敗れたのはゲンデデレネプトと呼ばれた赤銅竜でした。 しかし、いつまで経っても滅びの刻は訪れません。試しに動いてみると、なんの問題もなく動けました。ただ、おかしなことに傷口からは流血が止まりません。再生ができないのです。その上、痛みのひとつも感じません。戸惑っているうちに、ゲンデデレネプトの血液はすべて流れ出てしまいました。ドラゴンの本質は骨なので、血など無くとも生きてゆかれますが、異常事態であることは確かです。 ゲンデデレネプトは数日間、自分の体を丹念に観察しました。夢を見ようが、人間を喰らおうが、血肉が再生することはありませんでした。それどころか肉体の腐敗が始まったため、そこでようやく自分が生ける屍なのだと気付きました。 神鍮や光の主の力であればひと息に滅ぼされたことでしょう。なまじ虫の息で長く倒れていたがために、無意識に自らの強大な魔力で死を回避してしまったようです。 自慢の銅鱗は光沢が薄れ、エイユウと呼ばれた人間から受けた傷口はずっとそのまま。それでも元の生活は帰ってきます。 やることは以前と同じ。国を焼き、人を縛り、財宝を集める。違いがあるとすれば、腐った肉体は以前ほど機敏に動きません。黒く錆びはじめた鱗の強度も落ちていきました。 それゆえに人間ごときから軽い傷を負わされる屈辱を幾度も味わいました。大した傷でもないのに死んだ体に一度付いた傷が治ることはありませんでした。 鱗が錆びきって黒竜のようになった頃、屍竜ゲンデデレネプトには多額の懸賞金がかけられていました。討伐と称してねぐらに足を踏み入れる人間の多さに辟易することになります。 ケンジャと呼ばれる女魔法使いがやってきたのは本当に機嫌の悪い日でした。魔法使いは言います。「カバネリュウ、ゲンデデレネプトよ、私と取引をしないか?」 契約は久しぶりでした。最高の気分転換になりそうでした。いつも通り、達成不能な目標を立てさせ、目論見通りとほくそ笑みます。詳細は伝わっていませんが、ケンジャと呼ばれる人間は、誰も思いつかないような方法で、即座に目標を達成してみせたそうです。敗れたゲンデデレネプトは相手の望む契約を結ばされることになりました。 財宝を贈られたなら、その財宝の価値に見合った頼みに応えること。ケンジャと呼ばれる人間の出した条件は、上記の約束をした上で、彼女を喰らいドラゴンの力で願いを叶えてくれというものでした。 頼みに見合った財宝が報酬として受け取れるなら、むしろ探す手間が省けるというもの。しかも叡智を持つ者を喰らえるとあれば断る理由がありません。もちろん、自分が仕掛けるような罠や穴が無いかは入念に確認しました。 以降、ゲンデデレネプトというドラゴンは変わりました。時々財宝を求めて人里を襲うことは変わりません。しかし、その頻度と規模は大きく減じました。また、疑似餌をケンジャと呼ばれた人間の骨を使って新調しました。その姿で交わす契約は、一見達成不能であるものの、勇気や知恵さえあれば成し得るものへと変わりました。努力や絆の力で契約を遂行しきるのを眺めるのが好きになりました。 世紀の傑物の魂がドラゴンに与える影響は大きかったようです。なぜか思い出せない叶えてやった願いも関係しているのでしょう。襲撃頻度が減ったことで討伐者が来ることも少なくなりました。それどころか、聞くところによると、試練を与え、達成した者を魔術で救う魔女がいるという噂が広まっているとか。 ですがゲンデデレネプトにはひとつ心配なことがあります。長い年月、屍竜としての自分の力を分析した結果、自分の死体を動かしている魔法に弱点があることに気付いたのです。 真実の名前を知る者は自身に“終わり”をもたらすことができる。つまり、ゲンデデレネプトという名前が古い異国の言葉で「夕日のように輝く赤銅」という意味を持つことを知るモノは自分を滅ぼせるということです。 強大な魔力を持つ竜に打ち勝てるモノなど、そう多くはありません。古い異国の言葉を知るモノなど、そう多くはありません。それでも、不死ゆえに死を恐れる気持ちを抱いてしまったゲンデデレネプトは恐れています。自身の最期を。 もしかすると、暴れ回るのをやめたのは、ケンジャの影響だけではなく、敵を増やしたくないという不安も影響しているのかもしれませんね。 |
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詳細C: | ※ 公開されていません。 | |
マクロ: | ※ 公開されていません。 | |
タグ: | ※ 公開されていません。 | |
転送: | オンセンルームに転送する | |
キャラクターID: 1720418008939ashel9
データを出力する
本作は、「池梟リョーマ、アークライト、新紀元社」が権利を有する「ケダモノオペラ」の二次創作物です。