温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「DLH日記「天秤は揺れる」感想」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2023/03/24 07:00[web全体で公開]
😊 DLH日記「天秤は揺れる」感想
完走した感想ですが…………(恒例)
ロスが激しい。ネタバレは避けたいのでロスが激しいと重苦しいテーマの難しいシナリオだったがとても印象に残ったとしか言えない。初めから重いシナリオだということは何度も聞きつつ覚悟はしていたのだが、まさに悪魔のトロッコ問題だった。生半可な心の準備ではセッション中に悩んでしまっていただろう。告知していただけた分非常に助かった。それでも何度か、心の天秤ががったがった揺れまくって手が止まった箇所は数えきれない。

GM:つぎの
今回のGM。最近マスタリング技術をメキメキと上げてきている。開始前の動く背景などを有効活用したシアター風オープニングは素晴らしかった。NPCのロールプレイングが今回特に上手く、PCたちの反応を受けて受け返す言葉選びの上手さと言ったら異常なほどだ。シナリオに花を添えてくださった。NPCそれぞれの過去をもとにした非常に説得力のあるRPで、誰一人印象の薄いNPCがいなかった。
加えて、アドリブを拾うのがとても上手だ。
こちらがリマークを打った「死亡フラグ」演出を、その後まもなく拾ってエネミーの煽りRPに活かした時は「してやられた!」とほくそ笑んだものである。ブルーマンデーの急所を突くのが非常に上手いエネミーだったな。うん。危なかった(誉め言葉)
シナリオに登場したNPC達の豪華すぎる立ち絵を共有できないことがとっても悔やまれる。

NPC インペイン
このシナリオの感想を説明するのならこのNPCの説明は必要だと思う。とあるきっかけから、無辜の人民を大量虐殺してヴィランに落ちてしまった元ヒーロー。
PC1のブルーマンデーとはセカンドカラミティなどで一時期共に戦っていた経験がある、つまるところの元相棒でもある。元相棒というのは「間違いなく多分これ元相棒って深い関係にしておいた方が良いな」と思ったPL1によるすり合わせなので、PC1との関係はある程度自由と言える。
自身の憎しみや無力感、罪悪の炎に身を焦がしている。シナリオ中では元相棒のブルーマンデーとの元相棒ムーヴが光っていた。もともとツーカーな(死語)関係だったのだろうなということを、二人の掛け合いから想像できるほどであった。

PC1 ブルーマンデー PL:温森おかゆ
「名言しか言えないおじさん」だと思っているブルーマンデー。今回も暑苦しい名言のオンパレード。DLH始めてからブルーマンデーしか使っていない気がするが、わりとお気に入りなのでいつも結局使ってしまう。
以前のシナリオで出逢い、養父として家に招き入れた「ガイストキッド」改め「ノア・クーパー」の存在は彼をより強くも弱くもした。守る者を得た彼は、守る者を失った元相棒の暴走を食い止めようと動き出す。

因みに以前のシナリオ「強襲!ロックウェイブ島」に関しては以下の日記をご参照いただきたい。
↓DLH体験卓「強襲!!サイレントサイエンス」完走記録
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=117okayu&i=117okayu_166611970034
↓DLH感想日記2つめ
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=117okayu&i=117okayu_166617900773

DLHのダウンロードページにあるテクノマンサーのサンプルキャラクターのクレジット消費の重さを軽減するため、今回は「不労所得」のパワーを成長でくっつけて持ち込んだ。ちまちまと削ってくる敵の攻撃を受け止め切ったり、ラウンドが回るたび2ずつ上昇していくエネミーの与ダメージを減少効果で相殺したりと「護衛部隊」パワーが偶然にもかみ合っていた。
最後は誘導弾とグリット1点消費による3D6で5ゾロを出し、チクチク遠距離攻撃型に似合わない高火力でエネミーの頬をぶん殴ってフィニッシュを飾る。

PC2 コトブキ PL:ビーフチキン
言霊を操る呪術使いの家に生まれ、「モテたい」という思いから出奔し、ヒーローになる。楽観的で少し軽薄とも取れるキャラクターだが、友情には熱く、立場の揺れる友人のことを最初から最後まで一貫して信じ切る心の強さをもっている。
という意味では、もしかしなくても天職だったのだろう。ヒーロー適正はキッチリある。
若さと経験の浅さゆえか、迷いに立ち止まるシーンがあったが、暑苦しい青いおじさんになんだかんだ励まされて吹っ切れた。
1エリア対象の雑魚殲滅用パワーを二つも持ち込んで、雑魚の殲滅に特化した構成。絶望感すら感じる大量の雑魚敵を「インフェルノ」で確実に一掃してくれた。かっけぇ…………
敵の判定やダメージを妨害する「バリヤー」と「ポルターガイスト」の安定感もさることながら、パーティーの安定した戦闘に貢献した第一人者だと思う。

PC3 コールド・ライダー PL:綿わし
ブルーマンデーと同じく、前回の「強襲!ロックウェイブ島」から続投で参戦した青白い騎士。口数少なく剛毅木訥とした人物だが、不言実行を形にしたような人で、とても頼もしい。前回のシナリオで、失ったと思っていたかつての仲間を「取り戻した」立場の人間であり、相棒がいることから、ブルーマンデーを思いやりつつ、自身の想いをその拳に込め、寄り添ってくれていた表現が美しい。ブルーマンデーが冷静になれなくなった時も、その心情を理解しながら「悲しみの連鎖を断つ」という一貫した目的のために力を振るい、その背中でおじさんを導いた。
背中で語る、口数少なくも熱い男。それができるのは才能だと思う。エンハンスド特有の攻撃力の高さで単体アタッカーとして活躍した。エネミーに執拗に狙われ、今回彼だけデッドラインに突入していた。

エンディングについて
ここから先は流石にネタバレになりかねない箇所だと思うので最後にしたが。
GMの天才的手腕によって、シナリオ以上のエンディングが多々用意されていた。それは王道にして……最高。
我々が選んだあの結末を受けたからこそ最高の形に締めて頂き感謝仕切りである。
やはり我々はこういう時GMに「活かされている」と思うのである。
私もただ機械のようにシナリオを読み上げるだけではなく、PCたちの選択や言葉を「活かす」ことに力を使えるようになりたい、と、今回を体験して思った。
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