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😶 CoC「カタシロ」体験記 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)カタシロ、他の方の話を聞いていると、本当にPCとPLの個性がでるんだなあ、自分の時と全然違うんだなあ、と面白く感じます。 折角なので、自分がやった時の話を。 何ヶ月か前の話です。 ガッツリネタバレになります。 最初にカタシロを知ったのは、数年の付き合いのある友人Sさんが、旦那さん(こちらも友人)相手にKPの練習がてら回した、と話していた事からでした。 散弾銃「やりたい!」 Sさん「…わかった」 本当はもっと私が食い下がりまくってお願いしまくったのですが、1対1セッションで融通が効く事もありやって貰えることに。 Sさん「PCは自由に設定していいよ」 これが悲劇の始まりでした…。 前評判すら何も知らないので、「自由」と聞いて「やったー!好きに作れる!やりたいキャラ作るぞー!」と千載一遇の機会に作った渾身のキャラクターがこちら。 (※私が7版未プレイでキャラメイクの仕方が解らなかったので、6版で回してもらいました。) 高梨椰子さん(30代バツイチ派遣社員) https://iachara.com/view/8094696 どう見ても昼ドラです。本当にありがとうございました。 イラスト用意したいけどあんまり外見イメージ湧かないなー、アナログなら描けるかなー?と、鉛筆書き→写メした結果、完全に交番に貼ってある指名手配のアレになってるのがまた不穏しかない。 当然、シナリオ内容知ってるSさんは余計不穏しかない。「私、これで回せるのか…?」と頭を抱えながらもOK出してくれたSさんには感謝しかないです。 休日昼にボイセで開催。 まず、扉の向こうから声をかけるNPCは、実年齢小学生入りたてだけど、幼稚園に事故にあったので精神年齢的にはそれくらい、という女の子。 もう、ホントに素晴らしいKP判断だったと思います。椰子が一番心を開いて会話しそうなのは小さい女の子だ。そう判断して設定してくれたの完璧でした。 1日目、囚人のジレンマ。 そもそもこの話は、「各々が最大利益を追求しようとする結果、2人とも最小利益しかえることが出来ない。」というゲーム理論の話だったので、その「ジレンマ」を成立させるために忖度して「自白する」を選ぶ。 「だって先生、私が自白しない、を選んだら、この話が成立しなくて困るでしょう?」 あくまでこの場の会話のためにやりましたムーブ。人に心を開かなすぎ、自己を見せたがらな過ぎ椰子ちゃん。 2日目、テセウスの船。 これについては結構先生の方から掘り下げ掘り下げ質問されていました。 「人によっては最初に手が加えられた時点で元の船では無いとも、全て変わっても元の船だと言う方もいるようですね…」 と一般論で逃げようとする椰子ちゃん。 結果的に、「そもそも、元の船と同じかどうか、定義する必要はあるのか、と私は考えてしまいますかね…?」と、徹底的に自我というものから逃げるムーブを貫く。 3日目、「臓器くじ」。 これがまずかった。完璧なまでに「高梨椰子」の地雷でした。 話を聞きながら、徐々に椰子ちゃんの周囲の空気が凍る。あなたはどう思うか。そう問いかける先生に、質問に質問で返す。 「先生は、この臓器くじが行われて、自分がその処置をしなければならないとした時、執刀なさいますか?」 「私は、それが自分の医者としての成すべき行いだと認識した上で、それを自身の職務として全うします。」 KP・Sさん、この医者を「自分の娘に関すること以外は、医師としての正義をしっかり持っている人」と理解した上で演じていました。それが完全に椰子ちゃんの逆鱗に触れる。 結果的に言うと、隣の部屋で昼寝していた家族から「うるさかった」と苦情が来るほどのブチ切れロールを延々垂れ流しました。 序に「勝手にくじを引いて勝手に奪われる」というのがトラウマを刺激し、勝手に朧気ながら記憶を取り戻す椰子ちゃん。必然性があるので許可するKP。 「職務を全うする?どんな正義があろうと、あなたのする事は人の体を、命を奪っていることには変わりないのよ、この人殺し!!」 正直椰子ちゃんを作った時点で、ヒステリー爆発させたいな、と思っていたので、「キタ!」と思いました。 問題は、Sさん、実は他人同士が言い争っている場面も苦手でドラマも見ないタイプだったらしく。 知らなかった私は、そそくさと次のシーンに移行しようとするKPに、「頼む!お願い!もっと暴れさせて!ここが『高梨椰子』なんだよ!」と延長請求。 結果的にこのシーンは、医者が呼び出しを受けて退出して終了。しかし、闇落ち状態にされた椰子ちゃんがラストシーンで大人しくするわけがなく。 隣の部屋の扉を開け、脳みそだけになった女の子を見ても、不気味さよりも嫌悪感と怒りが先行する椰子ちゃん。意地悪全開で質問します。 「景色は見られるの?」 「ご飯は食べられるの?」 「人に触れることは?」 あなたの今の様子はとんでもない事になってるのよ、とネチネチ絡もうとしていたら、医者が飛び込んできて、女の子のマイクスピーカーのスイッチオフ。医者と2人きりになり行き場を失うネチネチ。 そして明かされる真実、突きつけられる2択。 当然のように、全ての怒りとネチネチを医者にぶつける高梨椰子(バツイチ)。 先述の通り、Sさんは争い事が苦手な方。 早いとこどっちか選んで欲しい、ていうかもう聞くまでもないよ!さっきので十分だよ!断るでしょ!本当は今までのやり取りから説得するところだけど説得の隙もないのわかるよ! って感じだったと思います。ていうか実際そうだった。ぽい。 しかし対するは、行き着くエンディングより、そこまでのロールプレイを楽しみたい、そして空気の読めない散弾銃。 「この人殺し!」 「望むなら体はお返しします?承諾も得ずに奪っておいて?」 「この子が大事だから?それってそちらの都合よね?」 「この人殺し!」 後にSさんは語る。 「私の中で医者は絶対に何を言われても動じない人物だったけど、私はそうでは無いので、只管人殺し扱いされるだけの時間を過ごして辛かった」 ごめんなさい。それ完全にコールセンターでクレーム受ける人のストレスなんよ。マジでごめん。 結局何を言っても「自分は奪う為に倫理を外れる覚悟ができている」という態度の医者に「それそっちの都合だろうが!」と業を煮やす。 結果、女の子の脳みそ入り容器を取り上げ、床に叩きつける暴挙に出る。 焦ったKP、「もし何かあったらミ=ゴを召喚するしかないな。まあそれは無いだろうけど。」と思っていた最悪の展開を迎えてしまい、ダイスロールの結果3体のミ=ゴが出現。 ここからは「このまま行くと誰も得しない神話生物によるデッドエンドに行き着く」という議題の元、KPとPLの脚本会議が開催されました。 話し合いの末、流石にデッドエンドはお互いなんか違うという事で、ミ=ゴを盾に脅す医者と、渋々矛を収めて元の体に戻ることを選ぶ椰子ちゃん、で決着しました。 その後「これだけ大暴れしたのに元の日常と何も変わってないの酷すぎないか」という指摘の元、「この後どうすれば椰子ちゃんは幸せになれるのか」という感想戦に突入。 あれはどうだ?これは?と話し合った末、 「そうだ!マタギだ!マタギになるんだ!」 と、何故か派遣OLがマタギになるアフターストーリーが爆誕。(いあきゃらに掲載) 想定一時間程度のライトなシナリオの筈が、4時間近くかかるという大変な事になりました。 「自分で買ったって事は、きっとSさんはこういうシナリオが好きなんだな」と思ってプレイしていた私。よくよく聞いたら、「推し配信者のプレイ動画が見たくて、通過するためにKPをやったけど、本当はハピエン大好きメリバダメ」だったことが判明。 CoCで、まさかのPCでもPLでもなく、KPに深いトラウマを残す結果になってしまいました。 ごめんねSさん。でも私と椰子ちゃんは大変充実した最高の時間を過ごし、満足のいく結末を迎えられました。 ここには居ないけどKPに有難うとごめんなさいを改めて心から表明して結びます。 暫くはもっと明るいキャラにしよう、そうしよう。でも奇跡的にシナリオにピッタリのキャラだったとも思う。うん。
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