エルトンさんの日記 「異界対策班アールズ・エージェント制作8+上方ロールについてのお話」

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エルトン
エルトン日記
2021/12/29 20:00[web全体で公開]
😶 異界対策班アールズ・エージェント制作8+上方ロールについてのお話

https://arldsagent.com/
アールズ・エージェント制作中です。最近は何故か睡眠時間が増加したり、仕事が忙しかったりで更新スピードが遅れ気味です。
とりあえずランダムフュージョンについては基本のルールというかシナリオ構築ができた、と思ったらやってる最中に不足部分が見つかったので追加中&修正中。
あとはエネミーデータも作成中です。エネミーデータはランダムフュージョンでも使うので優先して作業しています。

さらに同時進行でランダムフュージョンのシーン生成器も作成中、ランダムフュージョンはダイスふってればシナリオの内容が決まるのですが、シーンの内容の決定は結構ダイスふる必要があるのでそれを簡易化するために作りました。
しかしシナリオの核とも言えるシーン表が一瞬でランダム作成されるのは見ていて面白い、汎用化させたらシナリオ作成のいいサポートになりそうです。



ここから上方ロールについてのお話
上方ロールはどれだけの成果を出せたかがわかりやすく、ヒロイックなTRPGに向く判定とされています。
アールズ・エージェントも上方ロールを採用しているのですが、上方ロールには欠点もあります。
それは修正値の差が開くと、判定の成功率が大きく上下するというものです。
例えば2dで7がでる確率は58%、これに2の差がついて9になると確率は27%まで落ち、4の差で11が必要になると8%にまで低下します。
これが具体的にどのような問題を生むのでしょうか。

上方ロールを採用しているsw2.0/2.5では主に回避にこの問題が現れています。
sw2.0/2.5においてはPC間で回避の修正値の差異が6以上になる事がよくあります。
この時、敵の命中を回避の低いほうにあわせると、回避の高いキャラクターに攻撃が一切あたらないという自体が発生します。
それを嫌って回避の高いほうにあわせると、今度は回避の低いキャラクターが攻撃を全く避ける事ができないという状況になったりします。
さらに高レベルになって補助手段が豊富になると、回避型PCがGMの想定していない方法で回避を大きく向上させ、ボスの攻撃も高回避キャラクターには当てる事はできず、他のPCの回避は全く機能しなくなるという最悪の状態も起こりえます。

また回避だけではなく、探索系の判定の成否などもこの問題は影響します。
詳細は割愛しますが、セージ10知力B8みたいなPCがいる環境でセージ7知力B3は全く活躍できないという感じの問題です。

PCの経験点や成長の差があると、この問題はさらに顕著になります。
実際、sw2.5/2.0のセッションでは経験点や成長を固定させてる人が多いと思います。
成長差のあるキャラクターの同卓は難しく、それはせっかくのPCの成長という要素を十分に機能させない状態にしています。


シノビガミはこれらの問題をクリアしています。
ただシノビガミの判定は2dロールを下方ロール的に使用した結果であり、
代償として上方ロールの利点である「どれだけの成果を出せたかがわかりやすい」という利点が損なわれています。


他の方法としては、そもそも判定をなくし、攻撃を必中にさせるケースもあります。
回避に関しては攻撃に対する対抗判定とは別の形で表現させます。
私がもってるTRPGだとダークソウルTRPGがこれに該当します。
しかし、これは回避の問題に関して手は解決するものの、探索時等で特定の目標値に対する判定にする時の問題は解決していません。


アールズ・エージェントに関しては判定をなくし攻撃を必中にする方法を採用しています。
回避に関してはスキルによって相手のダメージ算出の判定の達成値を下げるものになっています。

探索に関しては結構前に書きましたが、目標値に対してPCの達成値の合計値が一定以上に到達すれば成功するようにしてます。
また判定に失敗しても達成値は累積していくため、時間をかければ探索能力が低いPCでも突破できるようになっています。
これにより、他より探索の能力が低くても一定の活躍ができるでしょう。(逆に高ければ時間やリソースの節約が可能になります)
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