マスターさんの日記 「RP重視とは」

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2018/02/09 20:52[web全体で公開]
😶 RP重視とは
 日記をざっと流し読みしてたんですが、「自分のロールプレイの傾向」ってのを見かけて、ふむ。
 そういや、俺もオンセンに登録した当初、すごく戸惑った事があったなぁ。と思い出した次第。
 
 そろそろ投下しても良いかな、と思ったんで書いちゃいますね。



 セッション募集要項を読んでいて、すごく戸惑う事があったんですよ。 
 それが何かってのは、「RP重視」と言うモノ。 

 ……ちょっと意味が判んない。 
 RP=ロールプレイって事ですよね。ロールプレイ重視ってTRPGでロールプレイをしない状況ってフツーないよね??  
 って事でロールプレイとはなんぞや、と言う事を改めて考えてみた訳です。 
 
 俺の考えるロールプレイと言うのは3つのカテゴリがあります。4つ目、5つ目があるなら是非教えて欲しいッス。今の所の俺はこれだけしか思いつかない。 

1、キャラクターとしてのロールプレイ。 
2、演者としてのロールプレイ。 
3、職務としてのロールプレイ。 

 とりあえず、ロールプレイに関してはこの3つに大別されると思うんだ。 

 この要素は3つが別々に独立している訳ではなく、それぞれがお互いに連動しているんですが、プレイヤー毎に重視する比重が違います。 
 それが各々のロールプレイスタイルとなって出力され、他のプレイヤーに認識される形になる訳ですね。 

 例えば最近の俺は2>3>1となるかな。 
 昔は1>3>2だったり、3>1>2だったりした訳ですが、色んな変遷があって今はこうなっています。 

1、キャラクターとしてのロールプレイ 
 自分の中で「こういうキャラがやりたい!」というイメージがあって、それを表現するロールプレイ。 

「きっとこのPCならこう考えると思うんですよ」 
「僕のキャラはそんな事は出来ません」

 そのキャラクターの感情に従う事を重視するロールプレイ。


2、演者としてのロールプレイ。 
 セッションを「舞台」として自分のキャラクターはその中の「役者」としてロールプレイをする形。 
 インセインやシノビガミで説明するのが俺的に判りやすい。 
 各人のハンドアウトが脚本。使命が監督からオーダーされる演技の方針。 
 演技の指針に従って「今自分に求められている事」推測し、出力していくスタイル。 

3、職務としてのロールプレイ。 
 TRPGはゲームですからゲームを攻略する必要があります。 
 その攻略を重視し、進行する事を最善とするスタイル。 
 戦士は戦士として、魔法使いは魔法使いとしてやるべき事を宣言し、行動するスタイル。

「戦士なので、武器で攻撃します」
「医者なので、倒れた人に近付いて応急手当てをします」

 これってロールプレイなの? って思う人もいるかもしれませんが、立派なロールプレイ(役割演技)です。むしろ本来の意味に近い。
 キャラクターにはその個人の地位があり、背景があります。それを揺るぎないものとするのが、「職務を果たす」と言う事だからです。 
 ○○らしくない○○、ってキャラクターは、この3番を逆手にとってキャラクターを立たせようと言う狙いがある訳ですね。
  
 これらにはメリットデメリットが存在します。 

1について
 メリットは、まあフツーに楽しい。違う自分になりきる事によって新しい自分の一面が見えたりします。他PCと純粋に掛け合う事により、妄想も捗ります。 
 デメリットとしては、そのキャラクターを知らない人に周知させるのに時間がかかる事。
 キャラクターシートに書かれた設定や自己紹介での設定なんて、他人は読んじゃくれません。セッション中の君の言葉がそのキャラクターを形作る訳ですよ。
 また、アニメからキャラクターを引っ張って来たは良いものの、卓全員が知らなくて「お前誰よ」ってなった時の寂しさ(笑) 

 あと、キャラクター性にそぐわない展開になった時、キャラクター性を取るとシナリオが立ち行かなくなる事もあります(キャラ愛を優先しちゃう訳ですね) 


2について
 メリットは、俳優として自分のキャラクターが物語に参加するので、シナリオムーブが比較的安定すること。物語を客観視する事が出来るので、結論から自分の演技を逆算できる強みがあります。 
 デメリットは客観視が強すぎると「現在の自分が求められている役割」を意識しすぎて、もしくは「GMの思考を忖度しすぎて」動きが通り一辺のつまんないムーブをしちゃうこと。 
 また、自分の想像を遥かに凌駕する展開になった時、演技の引き出しが出てこなくてフリーズしちゃうのは致命的ですね。 


3について
 メリットはシナリオ進行が早く、機能的な点。大仕掛けのシナリオを十分に堪能できます。 
 デメリットはまぁ、行動宣言ばっかりじゃつまんないよね。(主に周りが) 

 と、ひとつ例を出してみます。 

 ここに一人の冒険者がいる。 
 彼の名はゴララ・ザ・ブレイヴァー。 
 由緒ある戦士の家系、ブレイヴァー家の跡取り息子だ。種族はオーク。 

 親の血筋をしっかり受け継いだ才能ある戦士なのだが、性格はビビりでヘタレ。戦いになると……と言うか冒険に出る事すら二の足を踏む根性ナシだ。 

 嫌がる彼を引っ張ってダンジョン最深部にやってきた冒険者一行。 
 しかしそこに待ちうけていたのは、巨大なドラゴンだった! 

1、「もう駄目だぁー」ビビりなんで一目散に逃げ出します。 

2、キャラクター的には逃げる一択なんだけど、このキャラは戦士なんですよ。【狂戦士】を使用して泣きながら攻撃します。 

3、【狂戦士】を使用して攻撃します。 

 1~3のロールプレイを100%で再現すると、ざっくりこんな感じの使い分けになるかと。 
 ですが、最初にも書きましたが実プレイに於いてこれを100%に偏ってロールプレイする事ってないですよね。 
 それぞれを複合させながらロールプレイとして出力されて行く訳です。 

 例えば俺なら…… 

「ドラゴンを見て、『もう駄目だ~』とゴララは逃げ出そうとするんですが、仲間を見捨てて逃げ出す事に罪悪感を覚えます。(一人でダンジョンから帰れるとも思えないしぃ) 
 『仲間に手を出すなあ~!』と、泣きながらメクラ滅法に武器を振り回しながら、ドラゴンに殴りかかります。あ、これ【狂戦士】のフレーバーです」 

 となります。 
 で、こんなの毎ラウンドやると時間が掛かってしゃあないんで、2ラウンド目以降は「3」を重視して宣言していく、と。 
  
 で、最初に立ち返って「RP重視」だ。 
 結局の所、これについては「なんとなく判ったつもり」でスルーするようになったんですが(笑)、改めてこういう事を考える機会が出来たので善し。

 こんなのを書くと、バランス型とか俳優型とかカテゴリ付する人もいるんですが、あまりオススメしません。
 1~3はそれぞれにメリット、デメリットがある訳で、その時、その状況で自然に出力を変える事の出来るプレイヤーが一番スゴイ、と俺は思うのですね。
 臨機応変に、無形に、自由に遊べるプレイヤーを目指したい所です。 
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レスポンス

nushitron
nushitronマスター
2018/02/10 12:54[web全体で公開]
> 日記:RP重視とは
こんにちは!マスターさん、素敵な日記を拝見しましたのでついお声がけしてしまいました。
確かに「RP重視」という言葉だけでは、経験者は「言葉の不足感」が否めないかもですね。
おそらく大凡は「キャラのなりきり的な意味合い」でのRP重視なのでしょうけれども。

日記で面白かったのは、それぞれのメリットとデメリットを挙げられているところもそうなのですが。
演者的RPと職務的RPが乖離しているのが面白いと思います。
個人的な解釈なのですが、この3つの分類は①フィクションとしてのPC、②メタフィクションとしてのPC、③プレイヤー(ノンフィクション)というような構成になるのでしょうか?
私は以前に「演芸派」と「任務派」という2種類に分類したのですが、新しい視点についわくわくしてしまいました。
もし差し支えございませんでしたら、お返事がいただけると幸いです。
ありがとうございました!

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