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😶 向上心のあるヤツが罹るビョーキ 僕も一時罹患した事がありますし、ウチの仲間内でも数人発症したのを見てるので、多分これは結構な人間が患う「はしか」みたいなもんなんでしょう。 今回はそんなビョーキのお話です。 前もどこかで書いたんですが、遊んでいると欲が出ます。もっと遊ぶ幅を拡げたいと新システムを購入したり、GMをやってみたいと頑張ってみたり。 で、色々な欲を満たしていくと最終的には「上手くなりたい」って欲が残ります。 まずは手始めにルールブックに付属しているプレイガイダンスを読んだり、ハウツー本を漁って読んでみたり。Twitterなんてのも良いツールですね。 探せば色々出てきます。 以前、そんな上手くなりたい、って子と喋ってた時に 俺:「TRPGはコミュニケーションのゲームだし、最終的にはビジネス書のコミュニケーション論的な本を読むのが一番近道だと思うよ~」 彼:「そんなのとっくに読んでるんですよ!」 なんてやりとりもありました(笑) とは言え実戦に敵うものはなく、座学を実践するためセッションに臨む事にになるんですが、こういう「上手くなりたい!」って思いが強くなり過ぎてセッション終了時に、 「今日のプレイングどうでした? 改善点があったら教えて下さい」 って聞き始めるようになります。 ………………。 はいこれっ! これがビョーキ「上手くなりたい病」です!! 自分の得手不得手をなんとなく把握して、やれるだけの事はやってそれでも「まだなんかあるハズだ」って思ってるとビョーキに罹ります。 自分じゃ判んないから他者の意見を聞きたいんですよね。 他人からみたら違うものが見えるんじゃないか、って期待を込めて。 このビョーキ。セッション中は無害な事が多いです。なんせ「もっと上手くなりたい」から始まっているので、罹患者のプレイングスキル自体はそこそこあります。 なのでセッションを壊すようなヘマはしません。 このビョーキが危険な点はセッション後、感想戦を「反省会の流れにしちゃう」所です。 せっかく楽しく遊んだのに「なんか改善点ありますか?」って聞かれても困るよねぇ。 しかもタチが悪いのは「いや、改善点なんかないよ。楽しかったよ」って言ってもこのビョーキの人は「いや、もっと『なにか』あるハズだ」って思ってるから納得しないんですよ。 オメー自身が判ってない『なにか』なんてシラネーヨ!www 改善点を指摘したらしたで満足はするんですが、なんかわざわざ粗探しをしたみたいで指摘したプレイヤーの後味が悪くなるって言うね。 決して悪気がある訳じゃないんですが、意識高い系な感じでちとウザいです。実際本人、ちょっと酔ってる。 もしあなたの友達がこのビョーキを発症したら友達のあなたが止めてあげて下さい。 このビョーキは自分自身で治療するのは大変難しいビョーキです。ありもしない『なにか』を探し続けているんですもの。 友達であるあなたの 「ウルセーバカ! 意識高い系気取ってんじゃねーぞ。俺は自分が楽しいから遊んでるだけで、オメーの技術向上なんかには1ミリも興味ねぇよ! これ以上セッションの後味を悪くするんじゃねえ!」 の一言で大体目が覚めます(笑) TRPGにおいて「上手くなりたい」って欲求は「みんなで楽しく遊ぶ」ために培われる技術なのですから。 セッションが終わって解散した後、有志が残って技術向上の話をするのは大いに結構。 ですがそれはセッションと連動してやるべきではありません。 楽しかったセッションの記憶だけ持ち帰れるよう、楽しいアフタープレイになるよう、そう心掛けたいですね。
レスポンスはありません。
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