マスターさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 セッション運営について大事な点(多分中級者↑向け記事) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) この日記の「プレイヤー」はGMを含めた卓の参加者を指します。卓上でGM以外のPCを操る立場のプレイヤーはPLと表記しています。 GMの仕事ってのは色々あります。 その中でもシナリオの管理&運営は、非常に比重が高いものと言えるでしょう。 極端な話、GMはルールを知らなくてもセッションの運営は出来ます。ルールに習熟しているPLに聞けば良い。(※) だけどシナリオを知っているプレイヤーはGMしかいないのです。 (※)まあそんな理由も「ルールブック未購入問題」の一端を担っている訳ですね。 さて、それではセッション運営に於いて、大事な点とは一体なんなのでしょうか。 魅力的なNPCのロールプレイ? あっと驚くシナリオギミック? 小粋なアドリブ? 残念ながら以上は全てシナリオを彩るスパイスであり、枝葉末節に過ぎません。 なくてもセッションは回りますし、これがないとダメなら初心者GMが卓を立てれませんよね。 セッション運営で大事な事は「物語を終わらせる事」です。 何を当たり前の事を。って思うかも知れませんが、とても大事です。 皆さんにもひとつやふたつあるでしょう? 途中で止まったまま終わる事の無くなってしまったセッションが!(笑) 冗談はともかく。 通常、セッションを遊んで普通にシナリオの目的を達成し、大団円。この場合、概ね物語はしっかり終わります。 ですがセッションの途中でPCが死んじゃった場合はどうでしょう。 また、図らずしも全滅しちゃった場合は? 死んでしまったPCの物語は、そこで止まってしまいます。 しかし、「止まる」事と「終わる」事は同義ではないのです。 「物語を終わらせる」と言う本質はここにあります。 例え全滅したとしても物語(世界)は終わっていません。 そのセッションで語るべき物語にしっかり決着をつけましょう。 PCの止まった物語に決着をつけるのが理想ですね。 これをおざなりにして「残念だったね」で終わってしまうとPLには後悔の念だけがセッションに対して残ります。その想いの終着点が「参加しなけりゃ良かった」。 ……そんな寂しい感想は抱いて欲しくはないですね。 止まったPCの時間をどうやって終わりに導いていくのか? 例えば、このシナリオで死んでしまったPCがこの物語をどう「変化させたのか」を語る事によって、PCを「物語の歯車」に組み込んでしまうと言う方法もあります。 曰く、君の死によって世界を救うことが出来た。 例えば、死んだPCの血縁者が死の理由を探しに旅立つ。こんな決着の仕方なんかもベタですね。一見物語の決着は付いていないようにも見えますが、死んだPCの物語には明確な終止符が打たれ、しかも意志を「継承」している存在がいると言う暗示も利いているので思ったよりも後味が悪くなりません。 しかし、これらの例はあくまで「例えば」です。 PLがPCにお別れをする為の時間を、演出を、希望を、最大限にかつ最適に、GMは汲み取る必要があります。そのイメージを持つ事を怠らない事が大事です。 ハッピーエンド(とミッション失敗時のバッドエンド)のイメージは大体予想してセッションに挑みますが、誰かが死亡した時の事を考えてマスタリングしているGMは思ったより多くない印象があります。 ダイス目一発でPCは死にます。 それは事実です。 それを無視すると、いざその状況に直面した時、何も出来なくなってしまいます。 僕たちは僕達だけの物語を紡ぐために遊びます。 そして物語の終わりはひとつではありません。 ふたつめのイメージ、みっつめのイメージ。より多くのイメージを持つ事で終わりのバリエーションは拡がります。 PCが倒れた時、予期せぬ死に見舞われた担当PLは頭が真っ白のハズです。 だからこそ死に直面した時、GMが逃げずに真正面からPCの物語の終わりを率先して提案するべきだと僕は思っています。(※) 身も蓋もない話ですが、ハッピーエンドとバッドエンドは「シナリオに書いてある」。 難しくはありません。 GMはシナリオに書いていない物語の終わり方にこそ注意を払うべきじゃないかと思うんですよ。 ここ。 この一点だけは「シナリオに書いてないから止めて欲しい」ってお願いできない箇所なので。 (※)過去、PCの死やNPC(敵も含む)の死に耐えられないPLが各所でお花畑理論を展開し、卓を壊すと言う事件が発生してたりします。ですが、そういうPL需要すらも満たすために「誰も死ぬ事のないTRPG」と言う物もまた確かに存在しているのです。 思ったよりも重たい話になってしまいました。 次はもう少し軽い「物語の終わらせ方」の話をしようと思います。今度はセッション中に実行できる具体的なテクニックについてを書いてみようかと。(ってか本当はその話をしようと思ってたw) では、またいずれ。
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。