レクリス・オーリンさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
🤔 そういえば、シナリオ作りに関して問われたこと(長いので格納 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)目薬さしたら悶絶する今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか(・ω・) さて、以前TRPGのシナリオ作りに関してこのような質問を受けたことがあります。 「シナリオ作るとき、どこに力入れます?」 私はその時には「基本的には良くも悪くも与太話に全力投球しがちです(・ω・; 一番好きなのは戦闘だけどテキセだとどうしても時間的に回数は多くできないので そこに至るまでどうやって印象深い場面を作るか、とかを追求したらこうなりました」 と返答するにとどめました。 実際のところ、シナリオを作る際に大切だと感じた(=力を入れるべき)点は二点 自身のモチベーションのための「自身がやりたいこと、作りたいもの」 もう一つは(シナリオ作成=自分がGMをやるという意味なので)卓自体を成立させるための「しなければならないこと」 当然ですが前者がなければシナリオを作る意味そのものを大きく減衰させることになり、 後者を考えるのは時に気の重い話になりますが、一方で必要不可欠なことでもあります。 どんなシナリオを作って、何をしたいのか。それをPLの皆様に伝えるというのは 互いに嫌な思いをしないために大切なことではあります。 とはいえ、後者に関してはあらゆる意味で難しく、考えすぎると気が重い話なので今は少し脇に置いておくとして。 此度は前者…自身がやりたいことを如何様にして形にするか。 シナリオの作り方について改めて考えてみることにしました。 …といっても、実のところ私がシナリオを作ろうと考える場合 大体の場合、アリアンロッドRPG(次いで、ソードワールドRPG2.5)でのシナリオを想定することになります。 そしてありがたいことにアリアンロッドRPGには”シーン制”という制度が採用されているため とりあえずやりたいシーン、面白そうな仕掛けを普段からいくつか考えておいて そこから逆算して今回書くシナリオの舞台に合ったシーンを見繕えばいい、という 大変、無茶苦茶な作り方をしてたりします。 …当然ではありますがシーン同士をつなげる以上、そこに矛盾や不整合が生じないよう しっかりと全体を見直す必要もありますけどね(・ω・; さて、その上で今回、シナリオを大雑把にとりとめもなく書いてみることにしました。 まず、事の発端になる「やりたいこと」を考える。 今回私は、季節ネタで一つシナリオを作りたいと思いました…流石に、近日に控えるホワイトデーを ネタにするのは無理なので来月の季節ネタ…イースターに着目してみました。 とはいえ、これは「復活祭」の名を見ればわかる通り、宗教行事としての面が強いので そのままモチーフにするのはちょっと無理があります。なので今回は「卵と兎」にテーマを絞ってみました。 さて、アリアンロッドにおいて卵と言われて私が思いついたのは ルールブック2、p.243に記載されている”エッグゴーレム”でした。 フレーバーでは「卵を媒体に作られたゴーレムで誰が何のために作ったのかわからない」とまで書かれ 挙句の果てにスリップ(転倒)を受けると戦闘不能を通り越して一発で死亡するという 腹筋粉砕枠にもほどがあるステキゴーレムです(・ω・) そしてアリアンロッドとは関係がないですが、ウサギといえば… ゲームや映画では割と有名な…そしてその語源を遡ればかの有名な童話にまで遡るトンデモウサギがいます。 その名も”ヴォーパルバニー”。恐らくはこの首狩り兎の名をご存知の方は少なくないと思います。 とはいえ流石に首狩りをそのままネタにするとエグいのでそこは改変してマイルドにするとして… …などと考えつつ、この二つを主題にして話を作ることにしました。 まぁ、これが最初の”やりたいこと”という感じになります。 …でまぁ、実際にシナリオの大雑把な背景・目的を作った結果… 酷い合体事故が起きました。 シナリオ名:毛刈りウサギと卵の遺跡 ある遺跡から発掘され、考古学者に保管されていたエッグゴーレム。 しかしてある日見てみるとそのエッグゴーレムが砕けており、 その中から一匹の兎が発見される。初めはどこからか紛れ込んだ兎が エッグゴーレムを割ってしまったのか?と考えたが そのような形跡は一切なく、どう考えてもそのエッグゴーレムから出てきたとしか思えない。 胎生のはずの兎が卵から生まれてくるとでも言うのだろうか? また、それ以外にも不可解な点があり、兎にあるまじき鋭い爪が隠れていたり 二本足で歩いたりする…この謎を解明すべく行動しようとした考古学者だったが、 彼はその兎の最初の犠牲者となった。首をはねられはしなかったものの 彼の側頭部の頭髪は一瞬にして刈り取られ、哀れモヒカンと化したのである。(・ω・) その後、兎は市街へと逃走…犠牲者を増やしていった。 ある者は頭髪を全て刈り取られ無毛に。 またある者は何をどうやったのか一瞬にして弁髪に。 あるいは毛を刈ろうとしてヅr…ウィッグを装着していることが露見したりなど 市街は大混乱の様相を呈しました。 衛兵達はすばしっこく、気配を消すのがうまいこの兎にだいぶ手を焼かされましたが なんとか取り押さえることに成功します。 しかし、この大混乱に乗じたのか町の近隣で妖魔の行動が活性化。 衛兵たちはそちらへの対応に追われ、そのどさくさで毛刈り兎は逃げ出してしまいます。 そしてそんな中、考古学者によって衝撃の事実が明らかになりました。 これまで、あまりにも話が突飛すぎるため創作だろうと思われていた 毛刈り兎に関する蔵書からこのような情報が得られました。 ”かの毛刈り兎は、古代にとある実験によって生まれた怪物である。 曰く、頭髪が失われることで発生する嘆きのエネルギーを吸収することで 成長・進化し、最終的に首狩り兎へと進化を遂げるだろう。 そうなれば、見た目には野ウサギと大きな差はなく、 それゆえに高い隠密性を持つ最悪の暗殺者となり、人々を混乱に陥れるだろう。 …そしてその兎を保育・休眠させていたのがあの遺跡にあるエッグゴーレムである” モヒカn…考古学者は戦慄しました。サンプルとして持ち帰ったエッグゴーレムは一体だけだったが 遺跡に保管されているエッグゴーレムは相当量存在しているはずだ、と。 あるいは仮定として、今回の混乱に乗じた妖魔の襲撃も”全て計画されていたものだとしたら” 考古学者は大急ぎで文献を漁り、対策を探しました。 その結果、かつて遺跡で見つけた際あまりにも突飛すぎることから持て余していた ”聖なるパイナップル”が毛刈り兎への対策として作られた爆弾(手榴弾)であることが判明します。 今ならまだ、目覚める前の毛刈り兎達をこれで一網打尽にできるかもしれない。 しかし、遺跡の近くには妖魔が多数確認されており、衛兵達はその対応で手一杯。 そこで、考古学者は冒険者に依頼することにしたのです。 衛兵達が妖魔を引き付けている間に遺跡へ潜入、エッグゴーレム達を爆破し これ以上、毛刈り兎が現れないようにしてほしい。 そしてもし、遺跡内で毛刈り兎と遭遇したら今度は仕留めてほしい、と。 …うん、その。なんというか自分で書いといてなんですが ど う し て こ う な っ た(・ω・) ちなみに、補足として 遺跡自体の爆破・破壊そのものを行わず敢えて潜入という形をとる理由としては 1.こういった事態の再発に備えて当面の危機が去ったら遺跡を再調査したいという思惑がある。 2.通常の爆破や攻撃ではエッグゴーレムが防壁となり、結果として毛刈り兎を目覚めさせる羽目になる。 そのために、特殊な爆弾である”聖なるパイナップル”が必要になる などの理由があれば矛盾は少ない…はず(・ω・; なのですがこのシナリオ、それ以外にもいろいろ問題があって(・ω・; 1.そもそも人の身体的特徴(ハg…無毛とか)をネタにするのはいかがなものか。 2.正体が怪物とはいえ小動物の見た目をしたものと敵対、あるいは害する必要がある、 ってPLさんによってはかなりつらいものがあるのでは? 3.というか事の発端から書いたけど、募集するときにシナリオ情報をしっかりまとめるのに苦労しそう。 4.イ ー ス タ ー 関 係 ね ぇ(・ω・; などの問題があります(・ω・; これらの問題を修正できるのであればそこから先は”セッションをどのくらいの時間にしたいか”を考え ・舞台となる遺跡のマップを作る(具体的にはいくつくらいのシーンがあるのか考え、 それが不自然にならないようにする) ・何レベルくらいのPCを想定してエネミーを用意するか考える 短い時間でのセッション、と考えるなら部屋数は少なく。(=道中の脇道が軒並み瓦礫で閉ざされていて、 進むために必要な瓦礫をどかす時間が非常にかかるため脱線できない、とか そもそも遺跡の規模そのものが小さい、などの構造的な事情を作る) エッグゴーレム自体は単なる舞台装置のようなものなので、毛刈り兎がどんな能力を持っているか、 あるいは別の敵を用意するにしてもどんなものがよいか、を考える。 それに付随して必要なNPC(今回の場合は考古学者)がどんな態度で冒険者と接するのか、などを 考える…という手順になりそうです。 …そして余裕があればなんで「ピンポイントで頭髪を失った時の嘆きをエネルギーにしようと思ったのか」 などの理由付けなども掘り下げることになりそうですネ(・ω・) (それを実際にPL・PCに話す機会があるかどうかは別として) ……なんでこんなヴァカな話を考えたんだ私(・ω・;
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。