😆 エンドロール:青髪の○○と金髪の魔術師 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)俺の起こした一件で、隠れる必要があり、しばらく俺の知人であり、魔術師のカーシュの家に着いた頃。 俺はふと新聞を見つめた。 「お!【街にドラゴン現る】か!もう昨夜の事件が新聞になっているな。たくマスコミは、こうゆうことには、足が速いな」 「ハハブハハハ、お・・・お前ここを見ろよ!!【ホテルで浮浪者が暴動!?】浮浪者【ハンスを出せ・・・】だってよ」 その記事を見ると、額から嫌な汗が流れ、視線を逸らす。 その事件も、俺が起こした一つなので、ばつが悪い。 「あ・・・なんだこれ?」 「露骨に話題を逸らしたな」 彼は考古学者であったため、周りに骨董物や歴史的遺品が溢れておいた。 そんな貴重品に囲まれている空間で、俺は数日間を彼の家で過ごした。 そして、世間のほとぼりが冷めた頃。 俺は自分の家である事務所へと帰ることにした。 事務所のドアをそっと開けて、物音を立てずにこそこそと、中に入った。 自分の家のはずなのに、どうして泥棒のような動きをしたかというと・・・。 「いやはや、坊ちゃん。帰るのが随分と遅かったですね~」 その声は、静寂に包まれていた事務所に響き渡り、思わず俺の肝を冷やした。 冷や汗を流しながら、声の方向に恐る恐る視線を向けると、そこには、俺の元執事で今は従業員(仮)をしている爺やが居た。爺やは顔こそ、シーンとして平静を保っていたが、その表情からは読み取れない【怒り】を感じた。 「あ・・その・・えっとだな」 「随分とやんちゃしたようですね。両親からたくさんメッセージが、届いていましたよ」 固唾を呑んで、黙りこくった。 俺は取引先であり、富豪仲間の一人に随分と、失礼なことをしていたので、それ咎める手紙が来るのは当然。 「あの、それはだな・・・・・」 「言い訳は無用。そこに直りなさい!」 怒気が篭った言葉を発し、俺は背筋を伸ばして、反射的に直ってしまった。 爺やはそれを見て、徐々に近づき、手を振り上げる。 俺は思わず目をつぶって、衝撃に備えるが・・・ 「私目を心配させないでください。この年で、あんなことを知って、心臓が止まりそうになったんですよ」 俺の体が、暖かくなり、先ほどまで張りつめていた空間が、和やかになった気がした。 俺は異変を感じ取り、恐る恐る目を開けると、爺やは俺をハグしていた。 「・・・・すまなかった」 「いいんですよ。いつものことです。それに私目もこうなることは、覚悟した上でついてきましたから」 焦っていた心が、徐々にほぐれ、暖かさが増し、思わず顔がほころんだ。 「ほほ、珍しく年相応の顔しているじゃねーか」 その声の方向は、事務所の入口から聞えた。 そして俺はこの声を知っている。 顔を元に戻して、そちらを向くと、茶色の分厚いコートに身を包んでいる男がいた。 「とうとうお前は、覗きをするようになったか?」 「ハハハ、そりゃはストーカされるだけの身なりしているんだ。眼福だぜ」 「チ、で何のようだ?」 嫌味を言ったつもりが、嫌味で返せれ何も言えなくなり、思わず舌打ちをする。 「ここに来るってことは、依頼しかねーだろ」 「断る!!俺は今帰ってきた。休ませろ」 「へぇ~じゃ、これを今払ってもらおうか」 それには、食事代・光熱費諸々が書かれた書類だった。 「お前がここ数十日分止まった費用だ。大人だから、払えるよなぁ~?」 ニコニコと笑いながら詰め寄る彼に、俺は怪訝な顔をするが、観念した。 「ハァ・・わかった、この鬼が。今すぐ準備するクソが」 俺はそうゆうと、事務所から出る。 「おいおい、待てよ。まだ依頼内容は、話してねーぞ」 「あの子を頼みます」 青髪の大人を追いかけようとカーシュするに、爺やは笑顔で頼んだ。 「ああ分かってる。俺はお兄ちゃんだからよ」 そして彼もまた、笑顔を返し、その青髪の大人・・・いや少年を追いかけるのであった。 【F I N】 登場人物 青髪の少年:https://iachara.com/view/7614768 金髪の魔術師 絶望の街に登場するNPCで、名前はカーシュ。 少年の兄的に人であり、考古学者をしている。 容姿は、髪・目が黄色。 セス(クトゥルフ七版)さんを思い浮かべもらえばわかりやすいかも。 (だって、セスさんが書いたキャライラストだもの)
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