【瞳逸らさぬイリスベイン】1001匹目のモルモットの内容【TRPGシナリオ・セット】

基本情報

藤嶺 氷雨
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登録日:2022/04/24 14:38最終更新日:2022/04/26 19:48

タイトル: 1001匹目のモルモット
TRPGシステム: 瞳逸らさぬイリスベイン
適正プレイ人数: 2~4人
適正レベル: なし

概要:
荒唐無稽な研究をし続けるマッドサイエンティストに復讐したい復讐者たちに贈るシナリオです。また、堂々と獣人スタイルを貫きたい復讐者の外見決定のきっかけにもなるかもしれません。 敵対するエネミーの性質上、鬱展開や身体欠損の表現が出る場合があります。ご注意ください。 ※上記の性質上、セッションルームのレイティングがかなり難しくなる可能性があります。 ※利用する場合は背景、掌握領域マップは含まれていませんので各自でご用意ください。 ※本シナリオのタイトル・エネミー情報は、公式ルルブの「シナリオアイディア」および「作成済みエネミー」から参照しています。同名シナリオが万が一あった場合でも、詳細は違うと思いますので確認してから使用してください。
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目次・解説など及びシーン情報

目次・解説など:

【目次】
No.1 エネミー情報【解説】
No.2 エネミーを描写するときの基本方針【解説】
No.3 戦闘時の描写【解説】
No.4 戦闘開始時のエネミーの指針【解説】
No.5 マンドラゴラの獣人の常時効果【コマンド】
No.6 巨大ハマグリの獣人の常時効果【コマンド】
No.7 セイレーンの獣人の常時効果【コマンド】
No.8 ケットシーの獣人の常時効果【コマンド】

【キャラシ作成時の想定される因果】
①【強奪】
強いて言えば、検体にされた人にも掌握者にも関係はなかった。
それでも、貴方の大切な人が復讐者になり、その人が敗死したならば。
貴方は黙っていられるはずもなかった。
②【歪曲】
傷つけられたのは、自分の隣人、友人、恋人、家族、ペット――挙げていけば限りがない。彼らは姿を、在り様をねじ曲げられたから。
③【変容】
ねじ曲げられたのは、己の未来だった。己の姿だった。己の体だった。
どうしてこんな目に遭わねばならなかったのか。
どうしてこんなことになってしまったのか。

シーンNo. 種別/発言者 コマンド/説明

1

 

解説

システム

[エネミー情報]
綿星カイリ
年齢:不明/性別:不明
命運:60(PC2名の場合)※1名増加ごとに+20
願望:他の動植物との融合実験の成功(【栄光】)
望む結末:復讐執行を受け入れない / 素晴らしき科学の有用性を説く
スタイル:《ビショップ》
ギフト:《采配するもの》I及びIII
スキル:《盛大なる歓迎》 《逆光》《逃げ場は無い》
記憶の断片:
1.【白虎】
2.【化学薬品】
3.【病院のベッド】
4.【培養層の中身】
5.【錬金術】
6.【論文の粉飾】

2

 

解説

システム

カイリは、復讐者への積極的な接触は行いません。
彼が外にいるとするなら、材料となる人間や遺伝子を提供する動物の品定めの時だけで、
普段は動植物と人間の完全なる融合によって不老不死となる手段を得る研究をしており、
それによって多忙な日々を過ごしているためです。

また、「この奇跡のような研究、およびその発展」は己の正義のための絶対条件で、
それを直接妨げられなければ生み出された人間モドキを弑されようがなんだろうが、
自分の知ったことではないと考えています。

カイリは自分の行動に関わる全ての存在を「研究の材料」としか見ていません。
相手にある人権やペット、動物園で飼育される動物にある生きる権利と言ったものを
まるごと無視し、"材料"でしかないPCの言動には動揺することはありません。
「お前たちがボクの研究の材料になることは正義の実現のための第一歩なのだ。
光栄でしかないよね?」
そう言ってはばからないですし、
例えPCがその研究材料になるのを拒否したり、そのモルモットにされた存在であって抵抗したとしても、問題はないと言わんばかりに微笑むでしょう。

ジャッジメント以外で慌てふためいたり、自身の考える「研究=正義」の方程式を
崩すことは彼の掌握者としての格を下げてしまいますので、その演出だけ気をつけてください。

・想定される反応
「うーん、こんな"材料"ここにあったかな?まあいいや。丈夫で"使える"なら!」
「ボク?この研究を中止だなんて真っ平ごめんだね。だってみんなボクと同じように
ケモノの耳や植物の手、そういったものを備えられれば幸せじゃないか」
「いうことを聞かない実験体だね」

▼PCからの接触
カイリにとっては相手から接触して来ようと、自分から接触しようと関係ありません。
相手を品定めするように見つめ、使えそうなら笑うでしょう。
また、PCが持つ光輝を見ても、そういえば光輝を持つ者はモルモットにしたことがないなあ、
としか考えません。モルモットが復讐者になっていたのを見つけたら、
さらにパーツを付けてあげようか、くらいのものです。
・想定される反応
「うーん、光輝の宿った材料かぁ…面白いけど、まだその光輝に耐えられるような施設は
整ってないんだよねえ。ねえキミ、"その時"になったら収穫するから、待っててね!」

3

 

解説

システム

▼カウント1での幻視(GMによる読み上げ描写)
培養層の中にいる人影に目を向け、バイタルサインを読み、試料を作る。
カイリはそれを繰り返していた。――狙うならば、今かもしれない。

▼戦闘前
復讐執行前、カイリは巨大な研究室で培養層に囲まれながら
その"中身"のバイタルサインを見たり、研究のための試料を作ったりしています。
ここが復讐執行の舞台となるでしょう。

復讐者たちの登場がどのようなものであれ、
カイリはニタニタと笑いながら歓迎します。
その歓迎は研究を進めるためのモルモットが現れた喜びを表すものでしかありません。
戦闘時には、培養層から無数のモルモットにされた
人間たちが現れるでしょう。
彼らは研究の成果から、植物や動物と掛け合わされた獣人たちと変貌しているはずです。

・想定される反応
「ようこそ、"材料"諸君。意外と早く"届いた"ね?
ふふふ、光輝を宿した材料か…どんな実験結果になるんだろう!」
「ボクと戦うの?…元気だなあ。その活きのよさがなくならないうちに
培養層に突っ込んでおきたいんだけど」
「ふふ、いいね。君たちを材料にしたらどこまで研究が進むのかな…?
あ、怒らないでよ?君たちは素晴らしい、と言ってるんだ」

4

 

解説

システム

▼戦闘行動について

カイリの場合、初手は《盛大なる歓迎》をお見舞いしてくるでしょう。
以降は逃げないように搦め手を。

▼掌握領域の「領域」について (耐久点数は2名用です。3名以上の場合は+3~5してください)
[1] マンドラゴラの獣人 耐久:12点
基本効果:同一セルに存在するPC全員に【攻撃力:2 判定数:5 目標値:3】の攻撃判定を行う。
常時効果:同一セルに存在するPC1人に
【▼弱体効果:次の貴方のランを行うときに消費する律動を1点上昇させる】を付与する。
消滅時効果:消滅させたPCにロールさせる。

[2]ハルピュイアの獣人 耐久:13点
基本効果:同一セルに存在するPC1体に【攻撃力:4 判定数:3 目標値:4】の攻撃判定を行う。
常時効果:なし
消滅時効果:消滅させたPC1体を【律動】なしで隣のセルにエントリーさせる。

[3]ミノタウロスの獣人 耐久:14点
基本効果:同一セルに存在するPC1体に【攻撃力:5 判定数:2 目標値:4】の攻撃判定を行う。
常時効果:なし
消滅時効果:なし

[4]巨大ハマグリの獣人 耐久:16点
基本効果:同一セルに存在するPC全員に【攻撃力:2 判定数:4 目標値:3】の攻撃判定を行う。
常時効果:すべての領域のダメージを2点軽減する。
消滅時効果:エネミーの【命運】を5点回復する

[5]セイレーンの獣人 耐久:12点
基本効果:同一セルに存在するPC1体に【攻撃力:3 判定数:4 目標値:3】の攻撃判定を行う。
同一セルに存在するPC全員の目をエネミーと一致させる。
常時効果:同一セルに存在するPC全員に【▼弱体効果:次の貴方の攻撃判定時の目標値を1点減少させる】を付与する。
消滅時効果:消滅させたPC1体に【▼弱体効果:次の貴方のエントリーに必要な【律動】を2点上昇させる】を付与する。

[6]ケットシーの獣人 耐久14点
基本効果:同一セルに存在するPC1体に【攻撃力:7 判定数:3 目標値:4】の攻撃判定を行う。
常時効果:同一セルに侵入してきたPCに3点のダメージを与える。
消滅時効果:なし

5

 

コマンド

マンドラゴラの獣人

―――――!!(金切り声が貴方の耳元で発生する。貴方は足が重くなった気がした。)
同一セルに存在するPC1人に
【▼弱体効果:次の貴方のランを行うときに消費する律動を1点上昇させる】を付与する。

6

 

コマンド

巨大ハマグリの獣人

(彼は自分を隠している貝殻を薄く開いた。そこから、靄のような、霧のような不思議なものが流れ出てくる。それらは研究室を満たして、獣人たちの皮膚を覆った。)
すべての領域のダメージを2点軽減する。

7

 

コマンド

セイレーンの獣人

―――♪(歌が聞こえる。力が入らなくなってしまった)
同一セルに存在するPC全員に【▼弱体効果:次の貴方の攻撃判定時の目標値を1点上昇させる】を付与する。

8

 

コマンド

ケットシーの獣人

ここはオレの縄張りニャッ!許さニャイからニャ!!
同一セルに侵入してきたPCに3点のダメージを与える。

9

 

解説

システム

【結末/ジャッジメント】
▼復讐者が勝利した場合
復讐者が勝利した場合、カイリはここで初めて慌てふためきます。
何故なら、自分が殺されたり社会的制裁を受けたりした場合、彼は研究を続けることができなくなってしまうのですから。

「イヤだ、イヤだ!!どうしてボクがこんな目に合わなきゃいけない!だって君たちだってそうだろう、死にたくないだろう、豊かに生きていたいだろう!!ボクは命を失えない、死にたくない!!このまま、このままボクは、この”人間”をあらゆる存在の上に押し上げるための――――!!」

「そうだ…君、ボクを見逃してくれないか…?この子たちを使った研究が完璧な軌道に乗れば、君は不老不死になれる、君の大切な人とやらも、君の仲間たちも、全部、全部だ!
悪い話じゃないだろう!?だから、だから!!」

▼掌握者が勝利した場合
彼は嬉々として手に入れた”材料”を使うでしょう。
一度手を入れたかつてのモルモットであっても関係はありません。何度だって手を入れれば理想とする存在が出来上がるでしょうから。
今までの実験体たちは、バイタルサインがよくなかったために解放されただけです。
ただ、実験中に必ずカイリの目があるとは限りません。実験施設から逃げ出すという選択は可能でしょう。ただし、自分の望んだ動植物の部位がついているとは思えませんが。

「いいかい?君たちは礎になるんだ。不老不死、理想の体現のために。君たちの求める正義にも合致しているだろう?うんうん」

▼復讐の執行について
カイリは犯罪に問われても、祝福がある限りは釈放されるたびに同じような研究を繰り返します。
彼にとっては研究がすべてで、それ以外はどういう評価を与えられても構わないからです。
祝福を失えば、カイリは遅かれ早かれ自死します。
なぜなら、彼が行っていた研究は祝福の力を利用したまがい物だったのですから。

▼敗走した場合
再度同じシナリオに挑戦可能ですが、3回目からは人の姿をとどめることが難しくなってきます。
そうしたらカイリは飽きてきて、廃棄処分しようとするでしょう。
「もういいよ、君。そんな姿、人の形を保ったまま不老不死にしようっていうボクをバカにしているのかい?ボクに挑戦しようとするのはやめにしないか?」
と、挑戦することを辞めるように促してきます。
促された回より次にカイリに負けた場合、PCがロストします。

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本作は「どらこにあん」及び「株式会社アークライト」が権利を有する『復讐執行TRPG 瞳逸らさぬイリスベイン』の二次創作です。