【クトゥルフ神話TRPG】リプレイ「無開」

新菜
新菜トピック雑談・コミュニティ 押されたいいね! 0
登録日:2019/02/15 03:56最終更新日:2019/02/15 03:56

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION
システム:新菜さんが、入室しました。
システム:キャラクターリストに聖良ヴィルタネンが追加されました。
GM/新菜:探索者は最近、とある夢に魘されている。
GM/新菜:悪夢といっても過言ではない。
GM/新菜:あなたはその日も、夢を見る。
GM/新菜:嫌な夢を見ないようにと願いながら。
GM/新菜: 
GM/新菜:夢を見る。
GM/新菜:夢に落ちて行く。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:夢の中で目を覚ます。
GM/新菜:その光景を確認し、夢だと認識した上で探索者は深いため息をつくだろう。
GM/新菜:明晰夢だとしたら目覚めることもできるかもしれない。
GM/新菜:夢の中で夢だと理解していながらも、探索者は目覚めることができない。
GM/新菜: 
GM/新菜:体が動かない。
GM/新菜:あなたはベッドの中で眠っている。
GM/新菜:眠る前にはあんなにも暖かかった布団が氷のように冷たい。
GM/新菜:あなたはこれを夢だと知っている。
GM/新菜:目覚めることのできない夢だと、知っている。
GM/新菜: 
GM/新菜:そんなあなたの枕元に、なにかが忍び寄る気配があった。
GM/新菜:忍び寄るそれに、凍りつくほどの恐怖を感じた。
GM/新菜:あなたは、それを見ることができない。
GM/新菜:それの方へ顔を向けることすらままならない。
GM/新菜: 
GM/新菜:「かぎを」
GM/新菜: 
GM/新菜:か細い声が聞こえた。
GM/新菜:重苦しいほどの恐怖が襲ってくる。
GM/新菜: 
GM/新菜:「鍵ヲ、ァけてクダサィ」
GM/新菜: 
GM/新菜:まるで発声方法を知らないようにたどたどしい声。
GM/新菜:先ほど声帯が形成されたばかりのなにか。
GM/新菜:あなたの枕元に忍び寄ったそれが、徐々にあなたの脳裏で形を持っていく。
GM/新菜: 
GM/新菜:「鍵ヲ、ァけてクダサィ」
GM/新菜: 
GM/新菜:どん、と音がする。
GM/新菜:体がすくむ。
GM/新菜:何かが身を乗り出したようだ。
GM/新菜:あなたのそばに、一歩、一歩と歩み寄る。
GM/新菜: 
GM/新菜:「扉ヲ、ァけてクダサィ」
GM/新菜:「鍵ヲァけてクダサィ」
GM/新菜:「中に、イレテくださイ」
GM/新菜: 
GM/新菜:どん、どん、どん、どん。
GM/新菜:相手は二足歩行のものなのだろうか?
GM/新菜:相手はどんな姿をしているのだろうか?
GM/新菜:想像もつかない。
GM/新菜:しかし、どん、どんと思い音がする度に、それが近づいてくることがわかる。
GM/新菜: 
GM/新菜:「イレテくださイ」
GM/新菜:「アケテクダサィ」
GM/新菜:「イレテ」
GM/新菜:「アケテ」
GM/新菜: 
GM/新菜:ふうー、……っと。
GM/新菜:生ぬるい吐息があなたの耳に吹きかける。
GM/新菜:びくりと体が跳ねた。
GM/新菜: 
GM/新菜:「い れ テ」
GM/新菜: 
GM/新菜:耳元で囁かれたそんな言葉にあなたはかばっと体を起こした。
GM/新菜:そこでくらりと視界が歪む。
GM/新菜:ああ、やっと目を覚ませる。
GM/新菜:そう、思うことだろう。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:……あなたは目を覚ます。
GM/新菜:背中にじっと汗をかいていた。
GM/新菜:どうしようもなく疲れている。
GM/新菜:そんな奇妙な夢を見た探索者はSANc1/1d3
システム:聖良ヴィルタネンさんの「SANc」ロール(1d100<=58) → 失敗 96 (96)
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d3+1) → 3 (2)
GM/新菜:最近探索者を悩ませているのは、そんな夢だ。
GM/新菜:毎晩毎晩、あのような夢を見る。
GM/新菜:そのせいで最近眠ったような気がしない。
GM/新菜:常に寝不足のような、そんな感じだ。
GM/新菜: 
GM/新菜:あけて、いれて、と繰り返す夢。
GM/新菜:それが奇妙にこびりついて離れない。
GM/新菜: 
GM/新菜:もし、現実で嗚呼尋ねられたら。
GM/新菜:ふと、毎日のように過ごす中であなたは考える。
GM/新菜: 
GM/新菜:『もしかしたら——自分は、開けてしまうかもしれない』
GM/新菜: 
GM/新菜:そんなことを、想像して。
GM/新菜:あなたはぶるりと体を震わせた。
システム:聖良ヴィルタネンさんの「聞き耳」ロール(1d100<=55) → 成功 29 (29)
GM/新菜:成功したあなたは、居間のテレビが勝手についていることに気がつく。
GM/新菜: 
GM/新菜:自分がつけたのだろうか?
GM/新菜:それにしては、つけた記憶がないのだが。
GM/新菜:いつつけたのだろうか。
GM/新菜: 
GM/新菜:からん、と。
GM/新菜:テレビの音に混じって、カップの中の氷が溶け、落ちる音が。
GM/新菜:いやに、耳に残る。
GM/新菜: 
GM/新菜:テレビではニュース番組が読み上げられている。
GM/新菜:最近各地で起こっている奇妙な死体についての報道だ。
???:『最近各地で起こっている事件ですが——』
???:『乾涸びた死体——』
???:『まるで時間をかけて血液を吸い取られたような——』
GM/新菜: 
GM/新菜:ナレーターの声はどこか曖昧だ。
GM/新菜:集団吸血事件、として最近有名らしい。
GM/新菜:チープな名前だ。
GM/新菜:それを心に刻みながらら探索者は大学へ向かうこととなる。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:仕事や学校がひと段落する。
GM/新菜:あなたは大きく伸びをすることだろう。
GM/新菜:うとうと、と。あなたに眠気が襲ってくる。
GM/新菜:連日の悪夢のせいで、うまく眠れていない。
GM/新菜:今なら眠ってもいいだろうか?
GM/新菜:そう思いながら、あなたは眠りに落ちる。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:……ふと。
GM/新菜:ゆめのなかで、めを、さます。
GM/新菜:あなたは先程眠ったのと同じ格好で眠っていた。
GM/新菜:しかし、気がついてしまう。
GM/新菜:先ほどまで明るかった室内が、真っ暗になっていることに。
GM/新菜: 
GM/新菜:「ァけてクダサィ」
GM/新菜:  
GM/新菜:無機質な声が聞こえた。
GM/新菜:出来立ての声帯から絞り出すやうに。
GM/新菜:どろりとした粘着質なものが張り付くように。
GM/新菜: 
GM/新菜:「鍵ヲ、開けてくださィい」
GM/新菜: 
GM/新菜:妙に間延びした声だ。
GM/新菜:あなたの目の前には、鍵のかかった窓がある。
GM/新菜:真っ暗な中で、そこから声が聞こえるのがわかるだろう。
GM/新菜: 
GM/新菜:「窓ォ、開けてくだサィい」
GM/新菜: 
GM/新菜:ばん、ばん、ばん。
GM/新菜:バンバンバンバン、バン!
GM/新菜:窓を叩く音。
GM/新菜:何かを催促するように、窓を叩くおと。
GM/新菜: 
GM/新菜:「あけてくださィ」
GM/新菜:「中にィれてください」
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたの体は動く。
GM/新菜:この声から耳をふさぐことも、その異様なまでに恐ろしい何かのいうとおり、窓を開けることもできるだろう。
聖良ヴィルタネン:奇数 開ける 偶数 開けない
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d100) → 41 (41)
聖良ヴィルタネン:開ける
GM/新菜:探索者は、ゆっくりと窓に近寄る。
GM/新菜:窓の外には闇が形を作っていた。
GM/新菜:ぞっとするほどに深い闇だ。
GM/新菜:あなたはそれに近づき、解錠し、窓を開ける。
GM/新菜: 
???:「ァいたあ」
GM/新菜: 
GM/新菜:耳元に生臭い息が吹きかかる。
GM/新菜:開けてしまった。
GM/新菜:あなたはそう確信する。
GM/新菜:闇の中から伸びてきた腕ががっしりと貴方を掴んだ。
GM/新菜:ぞっとするほど冷たいその手にあなたは恐怖を感じ、振り払う。
GM/新菜: 
GM/新菜:そこで、目が覚めた。
GM/新菜:ぜえ、ぜえ……と荒い呼吸があなたの口から漏れている。
GM/新菜:あいた、という声があなたの耳元でこだまする。
GM/新菜:あれは夢だ。
GM/新菜:そう思いながら、あなたはふと手元に目を落として。
GM/新菜:ぞ、っと背筋に寒気が走った。
GM/新菜:あなたの手首にはくっきりと青黒い、影にも似た手の跡が刻まれていた。
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d100<=56) → 失敗 92 (92)
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d3) → 2 (2)
GM/新菜:夜だ。
GM/新菜:あなたは、のんびりとテレビを見ているかもしれない。
GM/新菜:ご飯を済ませ、風呂に入り、あなたは夜に怯えている。
GM/新菜:そろそろ眠る時間だ。
GM/新菜:しかし、眠りたくない。
GM/新菜:——あの夢を見る。
GM/新菜: 
システム:聖良ヴィルタネンさんの「オカルト」ロール(1d100<=65) → 成功 10 (10)
新菜:『集団吸血事件』
新菜:最近話題になっている奇妙な事件である。
新菜:被害者は全員、窓や扉の前に倒れていた。
新菜:そして、全身の血を吸い尽くされたように乾涸びて死んでいるのだ。
新菜:そのため、集団吸血事件と呼ばれている。
新菜:被害者の中にはオカルト掲示板に書き込んだ人物もいるらしい。
新菜:被害者に共通点は見られない。
新菜: 
新菜:あなたは布団の上に、ベッドの上に寝転がる。
新菜:そしてそのまま、うとうとと眠りにつくだろう。
新菜:どうしても引き込まれるようにして、眠ってしまう。
新菜:それが無防備な姿を晒すことになっても。
新菜: 
新菜:あなたは眠りに落ちる。
新菜:そして、目を覚ます。
新菜:肌がざらつくような、ぴりぴりとした感覚。
新菜:どうしようもなく口の中が乾く。
新菜:唇が切れるような感覚。
新菜:ぺろり、と唇を舐めた時だった。
新菜: 
新菜:「ア  けて」
新菜: 
新菜:ざらりと粘ついた声がした。
新菜: 
新菜:「鍵を、開けてくだサィ」
新菜:「扉ヲ、ァけてくださィ」
新菜: 
新菜:繰り返す。
新菜:声は繰り返す。
新菜:体から血の気が引く。
新菜:どうしようもできない。
新菜:鍵を。
新菜:扉を。
新菜:開けろと迫る声があなたを呼ぶ。
新菜: 
新菜:「ァけてくださぃ」
新菜:「ァけてくださぃ」
新菜: 
新菜:開けたらどうなるのだろうか?
新菜:そんな興味が湧くが、体は動かない。
新菜: 
新菜:どん。どん、どん。
新菜:何かが這い寄ってくる。
新菜:何か、理不尽な恐怖という存在が近寄ってくる。
新菜:歩み寄ってくる。
新菜:湿った空気が動いて、あなたは、目を閉じることすらできなくなる。
新菜:それは恐怖だ。
新菜:純然たる、恐怖だ。
新菜: 
???:「扉ヲ、開けろ」
GM/新菜: 
GM/新菜:はっきりと耳元でそう呟く声に、あなたははじけたように立ち上がり、玄関の扉の前に走っていく。
GM/新菜:そこで、目が覚めた。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:目を開けるとそこには玄関の扉。
GM/新菜:あなたの手は、ドアノブにかかっている。
GM/新菜:先ほどまでのは夢ではないのか?
GM/新菜:夢なのになぜここにいる?
GM/新菜:困惑だけがあなたの体を包んでいた。SANc
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d100<=54) → 成功 46 (46)
GM/新菜: 
GM/新菜:瞬間。
GM/新菜:かりかり、と何かを爪で引っ掻く音がする。
GM/新菜:扉の向こうに何かがいる。
GM/新菜:ここは現実のはずなのに、目の前に、なにかが。
GM/新菜:かり、がりがり、かり……。
GM/新菜:音がする。
GM/新菜:何かが長い爪で引っ掻いている音だ。
GM/新菜:あなたは想像してしまう。
GM/新菜:明確に、なにかがそこにいることを、
GM/新菜: 
GM/新菜:鬱蒼とした影がなにかの形を作り、あなたが想像した通りの恐怖に成長する。
GM/新菜:それが目の前にいることを想像し、その恐怖を創造する。
GM/新菜:あなたはその恐怖の影に、形を与える。
GM/新菜:その瞬間だった。
GM/新菜: 
???:「あ け て え」
GM/新菜: 
GM/新菜:はっきりと、扉の向こうから声がしたのは。
GM/新菜:か細くはあるものの、はっきりと声がする。
GM/新菜:たった一言だけだ。
GM/新菜:その声に激しく感情が揺さぶられるのがわかるだろう。
GM/新菜:まぎれもない恐怖の感情が。
システム:聖良ヴィルタネンさんのロール(1d100<=54) → 成功 48 (48)
GM/新菜:あなたは意識を失った。
GM/新菜:次に目覚めたのは布団の中だった。
GM/新菜:どこからどこまでが夢だったのだろうか?
GM/新菜:そう思いながら。あなたは体を起こす。
GM/新菜: 
GM/新菜:今日は休日だ。
GM/新菜:あなたは朝ごはんを食べ、いつも通りの休日を送ることだろう。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:日が明るく差し込んでいる。
GM/新菜:柔らかな日差しは酷く暖かく、あなたはうつらうつらと寝そうになってははっと目を冷ますことを繰り返している。
GM/新菜:このままぼうっとしているのは危ないだろう。
GM/新菜:なにかすることはないなろうか。
GM/新菜:あなたはぼんやりと立ち上がる。
GM/新菜:連日の、寝ているか起きているのかわからない、現実を侵食する夢のせいで眠気が取り払えない。
GM/新菜:どんどん思考能力が落ちてきているのがわかる。
GM/新菜: 
GM/新菜:調べ物でもしようか、とあなたは首をゆっくりと横に振った。
システム:聖良ヴィルタネンさんの「オカルト」ロール(1d100<=65) → 成功 64 (64)
GM/新菜: 
GM/新菜:探索者もオカルトごとが好きなのであれば何度か顔をのぞかせたことがあるかもしれない。
GM/新菜:いつも通りにぎわっている掲示板に、気になるスレッドがあることに気がつく。
GM/新菜: 
GM/新菜:『アケテの夢』
GM/新菜: 
GM/新菜:そう書かれているスレッドだ。
GM/新菜:ーー中身中略ーー
GM/新菜:画面をスクロールする手が止まる。、
GM/新菜:その文字列を見た瞬間、あなたの耳元でなにかが囁いた。
GM/新菜: 
GM/新菜:「ァケテ」
GM/新菜: 
GM/新菜:そう、なにかが囁いた気がしてばっと振り返る。
GM/新菜:しかし、そこにはなにもいない。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは大きく伸びをする。
GM/新菜:少しは眠気が覚めたかもしれない。
GM/新菜:気付けば、外は夕暮れに染まっていた。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたはふと、眠気を覚ますために外に出ようとするだろう。
GM/新菜:あなたは外に出ようとして——ふと気付く。
GM/新菜: 
GM/新菜:「あけて」
GM/新菜:「あけて」
GM/新菜:「中に、入れて」
GM/新菜:「中に、入れて」
GM/新菜: 
GM/新菜:それは流暢に言葉を喋る。
GM/新菜:あなたの脳裏に浮かぶのは、どうしようもなく胸の内で膨れ上がった恐怖。
GM/新菜:それが、玄関という薄い扉一枚隔てたところにいる。
GM/新菜:あなたは思わず後ずさるだろう。
GM/新菜: 
システム:聖良ヴィルタネンさんの「POW対抗」ロール(1d100<=55) → 成功 16 (16)
GM/新菜:ドアノブに手のひらが吸い付くような感覚を覚える。
GM/新菜:その恐怖にあなたは目を閉じて、そのままゆっくりと手を離した。
GM/新菜:そんなあなたの気配に気づいたのか、こん、こん……と遠慮がちなノックの音が聞こえた。
GM/新菜: 
GM/新菜:「開けてくださィ」
GM/新菜:「扉ヲ、開けテください」
GM/新菜: 
GM/新菜:その声から離れるようにして、あなたは自室へ向かう。
GM/新菜:その声から逃げなければならない。
GM/新菜:そう、思った。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは、部屋に戻る。
GM/新菜:玄関からドアを叩く音がする。
GM/新菜:自室の窓側にも、何かの影がある。
GM/新菜:どうしようか。
GM/新菜:どうすれば、逃げられる?
GM/新菜:震える手で、あなたは携帯電話を握ることだろう。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは携帯電話を握りしめる。
GM/新菜:あけて、あけて、と言う声は止まらない。
GM/新菜:中に入れて、とそれは繰り返す。
GM/新菜:現実世界を侵食する恐怖の影が窓に、扉に手をかけるのがわかった。
GM/新菜:がたがた、がりがり、どんどんどん!
GM/新菜:窓枠を揺らす音
GM/新菜:扉を引っ掻く音
GM/新菜:叩く音
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは震える手で、その選択をする。
GM/新菜:あなたは。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは扉を開ける。
GM/新菜:そこに立っていたのは、あなただ。
GM/新菜:あなたがそこに立っていた。
GM/新菜:瞳に緑色の目の存在しないあなた。、目から黒い液体をだらだらと垂れ流すあなた。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは、あなたに手を伸ばす。
GM/新菜:そしてにっこりと、笑ってくれた。
GM/新菜: 
GM/新菜:「ァけて くれタ」
GM/新菜: 
GM/新菜:そういって、あなたは彼に腕を掴まれて。
GM/新菜:そのまま、意識を失った。
GM/新菜: 
GM/新菜:あなたは自室で目を覚ます。
GM/新菜:奇妙な自室だ。
GM/新菜:なぜか濃淡が奇怪にも薄い気がする。
GM/新菜:吸われる。
GM/新菜:飲まれる。
GM/新菜:体液を干されていく。
GM/新菜:叫びだしたくなる感覚。
GM/新菜:しかし叫ぼうとした口の中にまで、ソレは入ってくる。
GM/新菜: 
GM/新菜:意識を失うこともできない。
GM/新菜:目覚めることもできない。
GM/新菜:……そう、これは、悪夢だった。
GM/新菜:現実にまで侵食してしまった、悪夢だった。
GM/新菜: 
GM/新菜: 
GM/新菜:ーー聖良ヴィルタネン、ロストーー
システム:新菜さんが、退室しました。
いいね! いいね!  0

コメントを書く

※投稿するにはログインが必要です。

トピック一覧に戻る

コメント一覧

まだレスポンスがありません。