黎明の子おまけ：石になった人々

	kangetsu幕間[web全体で公開] 3
	登録日：2022/10/09 09:23最終更新日：2022/10/09 09:23

老後、大変な時期を過ごすことになった裕福なタルドールの上流階級人によって作られたオルヴェスティカー邸は、ヤンマスの9マイル南東の、ホイッスル平野の端に位置している。
邸は売却されたが買い手は決闘で殺され、この土地は法律上、置き去られることになってしまった。
それはこの何年もの間、放って置かれていたが、特に荒々しい冬が何回か来た後、その屋根と上の階は崩落してしまった。
この場所は200年以上も放置されていて、旅行者達の臨時の野営地か、密輸人達の予備の倉庫としてのみ使われている。
オルヴェスティカー邸は、何世代もの間、この場所を避け続けてきたヤンマスの人々の間では悪運の評判が高い。

　およそ6ヶ月前、アレスフェナという名前のメデゥサのウィッチがこの孤立した場所を発見した。
アレスフェナは見てすぐにこの荒れ果てた邸に惚れ込んでしまった。というのも、この邸は彼女のお気に入りのゴシック小説、エイルソン・キンドラーの「クリーグムーアの壊れた家」を思い出させるのである。
アレスフェナは廃墟の中に、小説の彼女のお気に入りのシーンを再現して、石化した生き物たちによる巨大な活人画を作ることに決めた。
甘い言葉と魔法に寄る強制効果を用いて、メドゥサは巡礼する旅行者と密輸人達にドラマチックなポーズを取らせて、それから凝視によって彼らを石化させた。
最近、トールグラスのジャリエッサ（裏切りのタルドールホースの隊長）が送り込んだ兵士達が入ってきたことによって、アレスフェナはほぼ作品を完了させることが出来た。アレスフェナはオルヴェスティカー邸に1人で住んでいる。
ジャリエッサは、自分がヤンマスを裏切るにあたって都合のよろしくない隊員を、調査名目でこの邸宅に送り込んでいたのだった。

邸宅の倒壊した壁の中には、おおよそ50フィート四方の空き地があり、石と木材が詰まっていた。
ほとんど破壊されている屋根はなおも隅にぴったりとついており、北西の隅にある木製の階段の上に少しばかりの雨宿りの場所を提供している。
瓦礫の中には、十数個の像が、計画された死を描いたぞっとするような活人画を描いている。
中庭に中心では、2つの像が明らかな悲しみの態度を表しながら、互いに倒れ込みあっている。
階段の最下段には、長い間に合わせのウェディング・コートを着た2つの像が立っている。像のほとんどは出血している傷を表す、鮮明な赤い絵の具で半分ほど塗られている。

このシーンは、エイルソン・キンドラーの「クリーグムーアの壊れた家」のクライマックスシーンである。このシーンでは、不和を解決する予定であった結婚が、代わりに死の悲劇的な光景になるのである。
不幸な花婿の1人は、実は行方不明となったサー・メイヤー・ドラトヴィス（もともとの、皇女からの使者）が石化した姿である。

この芸術家気取りのメドゥサの退治が、新生タルドール・ホース隊の最初の任務となるであろう。

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	4. セス
	2022/10/10 01:20

＞この芸術家気取りのメドゥサの退治が、新生タルドール・ホース隊の最初の任務となるであろう。

 Paizo本家お家芸的な猟奇展開なwww

	3. kuro
	2022/10/09 21:02

石になった分には戻せますものね。
メデゥーサさんには本物の石から作り出す芸術に目覚めてもらうしか……。

	2. kangetsu
	2022/10/09 20:13

まあ、一人しかいないので、数の暴力で押し切れる相手ではあります。
ただ、ヤンマスの騒ぎに関しては、このメドゥーサはなんにも知らないので、ほとんど外れエンカウンターになります。

原作の小説についてイネスが知っているかもしれないので、小説の話を振ることでメドゥーサの関心を買い、平和的な会話は可能だったかもしれませんね。
とはいえ、彼女の「創作活動」を受け入れられないでしょうし、その場合でもやっぱり多少殴ってわからせる展開になりそうです。

	1. 現人虫
	2022/10/09 11:47

石化能力から真っ先に思い浮かぶ相手ではありましたがウィッチでしたか。面倒な。＜メドゥサ
ジャリエッサと何かつながりがあるかと思いましたが、単に人が帰ってこない場所に送り込んだだけかな。
PCが赴いたとしてもリスクは高いか。リーゼはともかく他の面子は頑健STはそこまで高くないですし。
ウィッチなら邪眼や不運の呪術もありますしね。もしPCが石になったら戻すのも大変ですし。