彼方のための物語
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登録日:2021/12/14 15:58最終更新日:2021/12/14 16:10 |
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14. おーじ | |
2021/12/17 10:59 |
物語 闇 目を閉じればすぐそこに こんばんわ おはよう こんにちは 音もなく 何も見えない 目を閉じれば黒い 闇 それは なにもない 私の内側 だから私は寝て夢を見る 寝て私の内側に夢を見る 闇だけじゃない不思議な世界がそこにあると信じて 闇の中に新しいたのしい世界がそこにあると信じて
13. おーじ | |
2021/12/16 15:48 |
物語 花火 いつの夏も見上げていた 綺麗だと思ってた それは星が一緒に見えて輝く宝石のように見えた いつからだろう 忘れてしまったけど 花火を見下ろすようになったのは 今は花火がそこまで好きだと思わなくなったのは だって 見下ろすと人も一緒に見えるんだもの 花火を見上げている人が見えてしまうのだもの その中に 私がいないから その中に 私はいないから
12. おーじ | |
2021/12/16 15:47 |
物語 人形 人の形を成して生まれた 誰かの代わりになるために生まれた いつしか 人の代わりを勤めるのに疲れた いつしか 人の代わりを勤めるのが苦痛に感じた いつしか 人の代わりを勤めるのをやめたくなった いつしか 人の代わりを勤めるのは私じゃなくなった 教えてください 私は 人形ですか? 私は 人間ですか? 私は 神様ですか? 答えてください
11. おーじ | |
2021/12/15 16:25 |
物語 我 蝶になった夢を見ましたか? 綺麗でいいですね 私もお目にかかっておっと 夢見にかかってみたいものです 私は蛾になった夢を見ましたよ 蝶と蛾が1匹ずつだとそりゃもう汚く見えるでしょう でも蝶がたくさんいるなかで1匹の蛾ならどうでしょう? ふふ 見つけるのが大変だと思いませんか? 全てが蝶に見えてきたりしませんか? 綺麗な光り輝く蝶に群がるのは蛾である証明なのですから 私は我なのですから
9. おーじ | |
2021/12/14 19:51 |
物語 絵を描く少年 少年は絵を描いている 売れることはほとんどないが彼にとってそれが全てだったから ただ売れれば生きることが出来る いいものが食べれる いい画材が手にはいる 画材が尽きてきたとき 絵を消すために使っていたパンを食べた 当然食用じゃないしなにより黒鉛の味がしたが少年は不思議とその味が嫌いではなかった 体は拒否していたがそれでも飲み込んだ 数日して 少年に変化が起きた 手の指先が黒くなっている まるで 鉛筆のように 彼は指でキャンバスをなぞった 思い描いたかのように描かれていく世界 鉛筆ではない 自分の体で描く感覚 キャンパスが手と融合する感覚 新しい世界が啓けた 少年は絵を描くことを続けた 数日経って絵が残されていた おそらく少年が描いたものだろうけれど所有するものは周りには誰もいなかった もしかしたら少年が描いたものではないかもしれない ただ その絵をみた人は次々にこう言った 絵ではなく 扉 だと この扉を通って少年は天国へ逝ったのだと 誰もがそう そう 思うほど キャンパスを破けば天国の扉が開きそうな 扉の周りに天使が飛び 次に通る人間を待っているかのようだった 空耳だろうか? 私は今 ラッパの音を聞いた気がした
8. おーじ | |
2021/12/16 19:58 |
物語 後ろ歩き 未来を見たら新しいことが楽しいことがあるかもしれない それでも私は後ろを向いたまま未来へ進んでいく これから先どんな出来事があったとしても 過去が一番だったと思い込むために 過去だけを見つめて 後ろ向きのまま未来に歩いていく
7. おーじ | |
2021/12/14 18:42 |
物語 種 種は自分の中にある。いろんな種がある才能だったりヒラメキだったり・・・悩みの種なんていうものもある。 おもしろいのは才能だったりヒラメキだったりの種は自分で育てようと思わないと育たない。 でも悩みの種とか不安の種とかは他人から水を勝手に受けても育ってしまうというところだ その種を育たない用に他人から必要以上に水を貰ってはいけないというのは滑稽だ。 水を貰い過ぎないようにするにはどうしたらいいか? ああああああ・・・ そんなことを考えていたらまた種が育っていく。 人生には種の成長が不可欠ですが・・・自分だけで成長する種というのは実は存在しないのではないでしょうか。 不安や悩みの種があるように 期待の種だってあるはずです 多くは望みませんが期待の種に水を頂けないでしょうか。そのために頂いた水は必ずお返しいたしますので。ありがとうございます。 そうなれないからまた種が育っていく・・・あああああああ・・・ 人間らしさの種でしょうか? そう思います。
6. おーじ | |
2021/12/14 18:29 |
物語 ジョン いつからここにいるのか覚えてない。 いつからここに立っているのか覚えてない。 判るのはなにかを食しないと終わりが来るという本能だけ。 人の形こそしているものの肉以外食せる気がしないということ。 人の心が残っていたならば。私達は一つになることはなかっただろう きっと。 臭いがする。食べ物の匂いだ。 私は仲間を作ることはない だけど一緒になることはできる。 私はジョン。人の心が残っていればそう呼ばれていたに違いない。 だが人の心が残っていなくても私の姿を見て友人や家族はジョンと呼んでくれただろうか・・・?
5. おーじ | |
2021/12/14 18:13 |
物語 神様の生まれる場所。 知ってる?神様は何処で生まれるか。 そんなこと知らないよ。 神様はね・・・神社で参拝すると人の心に生まれるの。 なーにいってんだって最初は思ったよ。 その話の続きを聞くまでは。 参道じゃなくて産道。 神様に参るのではなく神が生まれる道。 故に神が生まれぬように道を切ることもある。 鳥居なんかはその役目を果たしてたりして・・・ね またまたー じゃあ鳥居がない神社とかあったらどうするのよ? 「近づかないほうがいいよ。祠だけの場所とか特にね。」 その声はやけに冷たく人の熱がまったく無かったのを 今でも覚えている。 今でも覚えている。