【AD&D】密書

鴉山 響一リプレイ  1
登録日:2016/11/27 17:24最終更新日:2016/11/27 17:25
DM: 先日からSNSで「重臣会議」のログを垂れ流しているんですが、まああんなメンドクサイ政治的駆け引きにアイリーンは巻き込まれてしまったんですなあ。

テオドシアス7世: 領主の娘というのは大変ですよね…。特に跡継ぎともなると……。

DM: 御領内のどろどろした覇権争いなんかが少しずつ見えてくるでしょうか。そして、結論を言うとエルドライン卿は「娘は戦死したもの」として、生き返った事実を認めなかった。それどころか蘇生することであざとく感動の親子の対決を演出した教会側に対して強く反発してしまった。従って、アイリーンは公にはこの世にいないということになってしまいました。ですので、紋章を見せることのできない「影の騎士(Black Knight)」となって放浪することとなります。……が、本日はその少し前。前回、赤竜に跨っていた謎の生物を倒した後、どーすんべ、と言ったところから再開します。現在の状況としては例のクリーチャーの遺骸を装備品もろとも屋敷に持ち帰った、というところです。

テオドシアス7世: 現代ものじゃないから、解剖とかはしないんだろうなあ……。多分

DM: そうですね。できる人もいませんし。村人たちも物見高く見物に来ます。それとも村人たちには見せないようにします?

テオドシアス7世: いや、隠してもばれそうなんでオープンで。村の知恵袋的な存在に、こんな生き物を見たことがないか尋ねてみましょう。

DM: 知恵袋と言うと……アウグストの父親で、家令のグレッセルさんか。

テオドシアス7世: まあ、誰か頭のよさそうな方に一任します。あるいは、モンスターとよく戦っている方に。

DM: グレッセルさんも、それから騎士のフィッティバルディも首をひねるばかりです。かわるがわる見に来ていた村人たちも、なんだか不気味かつ不吉というか禍々しい装飾に気おされてか、すぐに退散していきます。ピクニックに同行した女司祭のアレクリットも同様ですね。

アレクリット「少なくとも、神に仇為す悪魔などの類ではないと思います。もしそうなら、私たちも経典の中で学んでいるはずですから」

テオドシアス7世: とりあえず、グレッセルさんとフィッティバルディにはこれまでの状況を話して、まだ森の中にもう1体、あとドラゴンの死体があることを報告しましょう。

テオドシアス7世: そして、ドラゴンの死体を回収したい旨も。

DM: グレッセル「ほう。回収してどうするのかね」

テオドシアス7世: 「ドラゴンの調査をすれば、今回のこの奇妙な生き物の正体に関する手がかりが得られるかもしれません。それに……ただ森の中で腐らせておくのももったいないかと」(牙とか内臓とか使えそうだし)

DM: まーぶっちゃけ、ドラゴンの死体なんてのは見る人が見ればお宝の山です。

フィッティバルディ「しかし、現実問題として小型の鯨くらいの大きさだからなあ。回収するとひと口に言ってもなかなか大変な作業になりそうだぞ」あ、失礼。彼は鯨を見たことないのでした。この譬えはおかしいか。牛十頭以上にはなるぞ、みたいなことを言ってます。

テオドシアス7世: うーん、なら、一通り調査して、お金になりそうな部分だけ剥ぎ取るとか?

DM: それなら可能な気がします。

テオドシアス7世: じゃあ、それで行きましょう。「なら、とりあえず調査だけしてさ、使えそうな部分だけ持ち帰ってこないかい?」

DM: フィッティバルディ「良いね。ドラゴンの鱗は良質な楯や鎧の原料になると聞いたことがある」

アイリーン「そうなのか?」

テオドシアス7世: 「そうらしいねえ。あたしもよくは知らないけど」

DM: フィッティバルディ「何もしなければそのまま腐っていくか狼の餌になるだけだ。早めにやろう」

アイリーン「こちらの遺骸の方は?」

グレッセル「このような魔物めいた連中のことは、魔術師たちが良く知っているのではないでしょうか」

テオドシアス7世: 「この村に魔術師っていたっけ?」

DM: いいえ、いません。この領内においては、二つに分かれるのですが、定住している者たちはほぼ間違いなく首府の中央に聳え立っている特徴的な「塔」に所属しています。放浪している者たちはまちまちですが、あまり多くはないでしょう。「塔」は首府の一等地に聳え立っていて、治外法権です。怪しげな術を使う可笑しな連中、ではありますが、過去、彼らの術によって大量虐殺が起きたとかの事実があるので、領民は皆大なり小なり怖れを抱いています。30年前にオークの大群が首府のすぐそばまで押し寄せた際、彼らが空から隕石を落としたり強烈な稲妻を放ってオークたちを薙ぎ払い、退けたのだそうです。それを実際に経験している老人たちがまだ生きていますから、あながち嘘ではないだろうと。

テオドシアス7世: 「うーん、そうだねえ。確かにこういうことは魔術師の方が詳しそうだ…だが、生憎あたしにはその手の知り合いはいないんだよね。まあ、そっちで誰か懇意にしている人がいるなら、相談してみてくれないかな」

DM: そして一同が顔を見合わせる、と(笑)。

テオドシアス7世: 「誰も知り合いがいないのか。ダメじゃん」(苦笑い)

DM: アウグスト「アイリーンは首府で魔術師に知り合いがいたりしないのかい?」

アイリーン「(肩をすくめて)残念ながら、いないな……だが、休暇が終われば首府に戻らなければいけない。その時に魔術師の塔を訪ねるくらいはできるかもしれない」

テオドシアス7世: 「ああ、それはいい考えだね。じゃあ、その件はアイリーンに任せるとするか。んで、今あたしたちがどうするかだが…」

DM: アウグスト「どこまでやれるかわかんないけどさ、竜から剥いでみようよ」

テオドシアス7世: 「そうだな。魔術師に相談するにしても、確たる物証が必要だろうしな」

DM: アイリーン「明後日の朝にはここを発たねばならない。つまり明日一日しか作業には割けないけど、良いかな?」

テオドシアス7世: 「ああ。手伝ってもらえるなら大歓迎だよ。むしろ、忙しい所をすまないね。こんなことになってしまって……せっかくの里帰り、本当はもっとゆっくりしたかったんだろうけど」

DM: ドラゴンの牙で武器を鍛錬するとか、鱗を使って鎧を生成するなんてのは伝説に出てきますからね。騎士としての血が騒ぐんじゃないでしょうか。

アイリーン「みんなの顔が見れたのが一番のたのしみ。充分に楽しんでるよ」とにこっと笑いました。

テオドシアス7世: 「ならば、いいけどね。……じゃ、さっそく下見がてら森へ戻りますか」

DM: とまあそんなことをしているとですね。村の広場のあたりで一人の男と会います。あなたも二、三度会ったことのある人物です。「売れる物なら何でも売る」と豪語していた商人で名は確か……ペトリと言ったか。

ペトリ「おやこれは。たしかあなたは……クリスティーンさんと言いましたか。首府からまた珍しいお菓子など持って参りましたよ。これなんかはハーフリング庄から来た飴でしてな……」とカラフルな飴玉を手に取らせたりします。

テオドシアス7世: 「おお、ハーフリングの飴か…それは興味深いね~……って。そんな話をしてる場合じゃない。そういえばあんた、ドラゴンの死体があるって言ったら、買い取る気はあるかい?」

DM: ペトリ「ええっ、ドラゴンですか。そりゃあ凄い。勿論関心はありますが……」

テオドシアス7世: 「さっき、森の中に落ちてきたんだ。背中になんか変な生き物が2人ほど乗っててな……」と、軽く事情を説明します。

DM: 「ほほう」wisdomロールをどうぞ。修正は+3(ペナルティ)。つまり1d20+3を振ってwisdomの数値以下を出せばよろしい。

テオドシアス7世: ふむふむ。低い目なら何とかなりそう……出目が10ってことは修正込みで13か。どうかな~。ああ、1足りないようです……。

DM: あら残念。
ペトリ「では、死体は赤くない方の竜ってことですな」

テオドシアス7世: 「だね。なんか変わった色をしてたな……。何か知ってるのかい?」

DM: 「いえいえ。それほど竜について明るいわけではないのですが、赤い竜と言えば昔っから凶悪で狂暴な奴だと言われておりますしな。で、その竜の死骸は今どこに?」

テオドシアス7世: 「さっきも話した通り、森の中だよ」

DM: 「では、ここまではクリスティンさんが持ってきてくださるのでしょうか?」

テオドシアス7世: 「さすがにあんなデカブツをあたし1人で運んでくるわけにはいかないねえ。村の衆何人かで回収するつもりさ。ただ、かなりでかいから、1頭まるごとお持ち帰りってわけにはいかないかもな」

DM: 「それも大事ですな。じゃあどうです? そこまで我々を案内してくださるってのは? で、その竜の状態を見て、その場引き渡し条件で価格を決めましょう」

テオドシアス7世: 「そうだね。あたしたちだけ行っても、どの部位が価値があるのかよくわからないからねえ。いいよ、案内したげるよ」

DM: ペトリは向こうの方で作業をしていた使用人たちのひとりに声を掛けています。妙にひょろっと背の高い総髪の男で、何度かペトリの言葉に頷いています。使用人たちは荷卸しとか簡単な作業をいつもしていますが、「あーこいつらレベル持ちファイターだな」ってのはあなたなら感づきます。とは言ってもせいぜい1レベルくらいね。で、その背の高い男だけはもう少し腕が立つのかもしれない。ただ、魚が死んだようなどろんとした目をしていて気味が悪いのであなたもあまり近づいたことはありません。向こうも別に村人たちに悪さをしたりってことはありませんでした。

テオドシアス7世: (商売柄、護衛が必要だってのはわかるんだけど、もうちょっとましなのを連れて歩けないのかな)と内心では思う。

DM: 他の使用人たちもその背の高い男には絶対服従な雰囲気ですね。傭兵崩れとかだとこんなもんかもですね。

ペトリ「ちょうど作業も終わったところでした。行きましょう」というわけで、荷馬車をけん引していくようです。

テオドシアス7世: さて、出かける前に確認をしておくと、誰が一緒についていくのかな?

DM: そうですね。フィッティバルディ、アウグスト、アイリーン。それにペトリとその使用人たちです。ペトリはなんとかアイリーンに取り入ろうとあれやこれは話しかけますが、アイリーンはけんもほろろです。

テオドシアス7世: ふむふむ。では出かける前にもう1つ。ペトリの部下の怪しい目つきの人物について、グレッセルさんの意見を聞いておこう。

DM: グレッセル「……昔、まだ私が戦場を駆け回っていた頃の話だ。ああいう男がやはりいたよ。普段は何も考えていないように無表情なんだが、他の兵隊と諍いがあった時に、それまでへらーっとしていたのに、次の瞬間に持っていたダガーで喧嘩相手を滅多刺しにして殺してしまった。兵隊稼業なんてのは大なり小なりそういう部分はあるのかもしれんが……ああいう手合いは根本的になにかが欠落している場合が多い。気を付けるんだな」どうです、なかなか良いボディガードを飼っているでしょう(笑)。

テオドシアス7世: うむ。やっぱり不審人物でしたか。では、同行者たちにも彼には気を付けるよう警告しておこう。

DM: ヘリウスもアウグストもアイリーンもみんなgoodですからね。言われずとも肌で感じていたようです。とはいえ、今のところ目について粗暴なわけではありません。むしろ、他の使用人たちの方が粗暴だし、遠くにいてもアイリーンに対して言葉にするのが憚られる類の会話をしているのが分かります。もちろん、聞こえるようには会話してませんけどね。大体想像できます。

テオドシアス7世: (ああ、これはドラゴンの前についたら豹変するタイプと見た)←ただの勘だけど。それに部下もごろつきっぽいしな。

DM: とはいえ、一般的な傭兵あがりなんてこんなもんだと思います。一応、直接聞こえない程度に配慮しているわけですし、マシな方かもしれません。とはいえ、あなたたちにとっては不快である事実に変わりないでしょうけど。さて、遭遇のダイスを一回振ってください。1d20です。

テオドシアス7世: 6ですね。

DM: はい、ではですね。何事もなく到着しました。幸いなことに、狼に食い荒らされていることもなく、そのままの状態です。

テオドシアス7世: 「…というわけで、こいつがそうなんだが」

DM: 長さが36フィートというから10メートル越えですね。

ペトリ「これは立派なあかがねの竜ですな。これならば……ふむ、金貨500枚、いや折角のアイリーンお嬢様とのよしみだ、750枚でいかがでしょう?」

アウグストとフィッティバルディは値段を言われてもピンと来ていないようで、まあそんなものなのかな、という表情をしています。アイリーンはペトリが道中もいろいろ話しかけてきて辟易としているためか仏頂面です。

テオドシアス7世: クリスティンも相場に関してはよくわからんやろなぁ。

DM: まあ、案内しただけで750gpってのは悪くはありませんがね。

テオドシアス7世: 「まあ、あたしとしてもそれで特に問題はないね……」と言って、アイリーンの方をちらりと見ます。

DM: アイリーンが軽く頷くと、「おお、ありがとうございます。それでは早速我々は作業に取り掛かります」と言って細かく指示しています。

ペトリ「ではこれはそのお代ということで……」と、小袋から宝石らしきものをいくつか取り出してアイリーンに手渡ししています。その時に、アイリーンの手をしっかり握るのをあなたは見た(笑)。

テオドシアス7世: 下心ありありだな。あのジジイ。と内心思う。

DM: イマイチ年齢不詳ですが、それでも30代のどこかってところでしょうか。そんなに高齢ではありません。小太りなこともあって若く見えるみたいです。

アイリーン「ならば、我々はもう用はないな。クリス、ヘリウス、アウグスト、帰ろう」

テオドシアス7世: じゃあ、ジジイじゃなくておっさんあたりで。……と、それは置いておいて。とりあえず、本来の目的のために一応他の人にドラゴンを見た印象について尋ねておきます。

テオドシアス7世: 「これ、事件性あると思う?」

DM: アウグスト「どーかな。事件って例えば?」

テオドシアス7世: 「背中に乗ってた謎の生物が、何かよからぬことを企んでいたとか? …あるいはドラゴン同士の仲間割れとか?」

DM:  ヘリウス「竜族にもテリトリーがあって、また種族によっては有史以前より争っているとも聞く」

テオドシアス7世: 「背中に乗ってた謎の生物が、何かよからぬことを企んでいたとか? …あるいはドラゴン同士の仲間割れとか?」

DM: みんな沈黙しています。
アイリーン「ともかく、私が首府に戻って魔術師たちから聞き出してみよう。何かわかったらみんなにも教えよう」

アウグスト「それよりもさー、さっきあいつ、アイリーンの手を必要以上に長く握ってなかったか!?」

アイリーン「ああもう! 折角忘れ去ろうとしていたのに!」といってアウグストを睨んでいます。

テオドシアス7世: 「まあ、あたしとしては何もないのが一番なんだがね。でも、有事に備えて準備をしておくのも大切なことだから……あー、そういう手合いはどこにでもいるからな。特に害はなさそうだし、放っておくがよろし」

DM: アウグスト「たまーに出るクリスの世慣れたところ、意外だよねえ」とにやにや。

ヘリウス「姫さまに不埒な言動をする者は、天が許してもこの私が許さんぞ!」と吠えております。あっ、帰りの遭遇のダイスをどうぞ。

テオドシアス7世: 「あー、はいはい。じゃ、そろそろ帰ろうかね」…5です。

[0:12:27] kyouichi karasuyama: ちっ、何事もなく帰りました。

テオドシアス7世: 「今回は何事もなくてよかったな。さて、これからだが……」

DM: アイリーン「せいぜい、あと一晩はゆっくりさせてもらうさ」

テオドシアス7世: 「こっちも特に予定はないし、いつも通り家に帰って寝ますか」

DM: はい。そんなわけでざくっと飛ばしますが、この後は特に何も起きず、翌朝アイリーンは首府へと戻っていきます。
アイリーン「今度、先輩騎士に従卒役として就けられることになった。たぶんそのまま作戦につくことになると思う。次にみんなに会えるのはいつになるかな……」
     ヘリウス「その頃には、妻も出産を終えている頃でしょう。姫さま、ぜひその頃にお帰りください。そして我々の子供に名前を付けてやってください」
     アウグスト「おー、そうじゃん。それ良いね」

テオドシアス7世: 「おお。ついにアイリーンも従卒かぁ。順当に出世してるなあ……。実戦に出るっていうのが少々不安ではあるが……いずれは誰もが通る道だしな。無理せずに頑張れよ」

テオドシアス7世: 「うむ。名付け親というのは確かに良い案だな」

DM: グレッセル「新品の騎士が名付け親か! だがそれもエルドラインらしい」
アイリーン「クリス、ありがとう。たまには首府に遊びに来ても良いのでは? 色々と案内するから」

テオドシアス7世: 「そうかい? じゃあ、村の仕事がひと段落した折にでも休暇をとって遊びに行こうかね。……楽しみにしておくよ」

DM: そんなこんなで、アイリーンは首府へと帰って行きました。そして……。その年の秋のある夜。グレッセルさんに呼び出されます。「御屋形様より密書が届いた。至急、首府へ向かってくれ」


御屋形から届いた密書の内容とは一体。
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