【AD&D】特殊な状況【TRPGリプレイ】
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本作は、「Wizards of the Coast」が権利を有する「Dungeons & Dragons」の二次創作物です。
DUNGEONS & DRAGONS, D&D, Wizards of the Coast, Forgotten Realms, the dragon ampersand, Player’s Handbook, Monster Manual, Dungeon Master’s Guide, all other Wizards of the Coast product names, and their respective logos are trademarks of Wizards of the Coast in the USA and other countries. All characters and their distinctive likenesses are property of Wizards of the Coast. This material is protected under the copyright laws of the United States of America. Any reproduction or unauthorized use of the material or artwork contained herein is prohibited without the express written permission of Wizards of the Coast. Japanese edition: Hobby Japan (2-15-8 Yoyogi, Shibuya-ku, Tokyo 151-0053, JAPAN) Japanese Translation (c) Wizards of the Coast LLC
墜落したあかがね色の竜の自力での回収を諦め、村に来ていた商人のペトリに任せることにした一行。一次帰郷していたアイリーンも首府へと戻って行きました。そしてその年の秋、首府にいる御屋形から一通の密書が届きます。
テオドシアス7世: 「密書? それはまた奇怪な。いったい何の用があるんだろう?」
DM: 一瞬躊躇したのちに、その書類をあなたに見せます。そこには、アイリーンが任務中に戦死をしたこと、そしてその遺骸は確保しているが特殊な状況あること、それ故に至急、隠密裏に首府に来てアイリーンを回収セヨ」とのことです。
テオドシアス7世: 「………は?」文面を何度も読み返す。書いてある内容がにわかには信じられなかった。
テオドシアス7世: 「アイリーンが、死んだ、だと?」
DM: グレッセルさんも焦燥しきった表情をしています。
テオドシアス7世: 「嘘だろ……そんな……そんなバカな……」
DM: 「……御屋形様が不確かなこと、間違ったことを書いて送ってくることなどあり得ない。ゆえに、これは事実なのだ。受け入れがたいが、事実なのだ、クリス」
テオドシアス7世: 「……そうだよな。これが冗談だったら、趣味が悪すぎだよ……。わかった。首府に行ってくるよ。そして、特殊な状況ってのがどうなっているのか確かめてくる」
DM: 「そう、それだ。その特殊な状況というのも気になる」
テオドシアス7世: 「そうだな。でも、こればかりは実際に自分の眼で見てみないと何とも言えないな」
DM: 「アウグストと二人で行ってきてくれるか? ヘリウスは……あまりに目立ちすぎる。隠密裏にというわけには行かない」
テオドシアス7世: 「ああ、わかったよ…。行ってくるよ……。何かわかったら、報告する」
DM: 「たのむ。すまん……」路銀として100gpの宝石を10個用意してくれます(普通に考えたら相当破格です)。
DM: アウグスト「父さん、呼んだかい? そろそろ夕食ができるんだけど……なんだ、クリスもいたのか。一緒に食べて行きなよ」
テオドシアス7世: 「ああ…だが今は、ちょっと食欲がないんだ。色々と大変なことが起きてるらしくてな」
DM: アウグスト「ん? なになに?」
グレッセル「いいか、落ち着いて聞くんだ。姫さまが……亡くなられた」
アウグスト「え……なにそれ。いやだなあ、クリス、そんな手にはもう乗らないよ」
アウグスト「ジョークとしても詰まんないし、ジョークじゃない、な、ら……」というと言葉に詰まります。二人の表情を見て事実だと気づいたようです。
テオドシアス7世: 「残念だが、本当らしい……」と言いながら、手にした密書をアウグストに突き出します。
DM: 受け取って読み始めますが、両の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちます。
アウグスト「なんでだよ、アイリーン、あいつまた帰ってくるって言ってたじゃんか。ヘリウスさんの子供の名付け親になるんだって……」
テオドシアス7世: 「……人の生き死には、どうにもならないんだよ……」
DM: アウグスト「……」
テオドシアス7世: 「残念だがね……」
DM: アウグスト「ちくしょう、ちくしょう……」というと外に飛び出していきました。
テオドシアス7世: 「…………気持ちはわかるよ。あたしだってどうしたらいいのかわからないんだ」飛び出していく後姿を力なく見つめている……。
DM: はい。中々つらいシーンですな、ここは。というわけで、本日はここまでとし、次回は首府に潜入するところからやりたいと思います。
テオドシアス7世: 了解です。確かに重いシーンですね。
DM: でもやっておきたかったんです。
テオドシアス7世: ですよね。やっぱり話の肝ですからね。
DM: プレイヤとしてはその後アイリーンが生き返ってるのは知っていますが、CRPGではないので、そうぽんぽんと復活したりしませんし。
テオドシアス7世: ですね。なのでクリスティンはもうアイリーンには会えないと思ってる。
DM: 「特殊な状況」って、まさか復活とは思わないでしょうし。一応ここまでの経験値を算出しておきました。1950xpと、ここにSTRの数値が高いとボーナスがありますが、数値はいくつでしたっけ?
テオドシアス7世: STRは16ですね。
DM: じゃあ、今のxpに+10%がボーナスとして加算されます。更に、250xp。こちらはボーナスが加算されません。
最後の250xpは、お察しの通り商人のペトリから受け取った金額がそのまま人数割りして経験値になっています。金銭的な経験値に関しては%ボーナスを加えないと私はしています。
テオドシアス7世: ということは、1950+その10%+250という図式でいいわけですね。
DM: そうです。2395xpですね。もともとのxpが8001ですから、トータルで10396となります。5レベルには18000ですから、あと8000くらい必要です。
テオドシアス7世: ふむふむ、なるほど。
DM: オーガはあまり大したことないんですが、例の謎のクリーチャーが実は結構経験値あるんです。まあ状況的に満額は入らないので、差っ引いてはいますが、それでもね。
テオドシアス7世: そうなんですか……例のクリーチャー、気になりますね。
DM: ええ。それもいずれわかることになる……かもしれません。テオドシアスさんとしては、今後の展開ってどんな感じが良いです? ひとつは、アイリーンと合流したのち、別に先発している他のPCたちのチームに入るパターン。もうひとつは流浪の旅を続け、ご領地の北の砦近辺、そしてその先の隣国への漫遊記的セッション。前者のパターンだとやはり大なり小なり政治劇に巻き込まれていくと思います(クリスティンは厭でしょうけど)。PLとしはなかなか面白いと思います。後者のパターンだと、典型的な貴種流離譚。
テオドシアス7世: まあ、せっかくですから他のPCに会ってみたいっていうのはありますね。政治陰謀劇に巻き込まれるか否かは別として。
DM: なるほど。みんな個性的なPCばかりなのでそれも面白いと思います。じゃあその方向で考えてみますね。では遅くなりましたが、本日もありがとうございました。