【ソード・ワールド2.0】SW2 ショートセッション 操霊術師のテスト依頼【TRPGリプレイ】
注意: 当ページの内容の転載、複製は著作者の許可がない限り行わないでください。
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。
【概要】
酒場で知り合った3人の冒険者。
彼らは(サカロスの神官も居たということもあり)その場で意気投合し、交流を深めた。
お互いがそれぞれの目的があり冒険者をしていること。
自分の出自、信仰などを語りつつ、懇親していると、
皆、共通の問題点に気付いた。
そう、路銀が無いのである。
そういうことで冒険者達は宿屋に帰った後、翌朝酒場で再開し、
路銀稼ぎも兼ねてある依頼を受けるのであった。
【参加プレイヤー/PL名】
・Blaze / ファティマ
https://trpgsession.click/character-detail.php?c=150963292213chaosseed1&s=chaosseed1
・cid=blacksmith氏 / ジオ
https://trpgsession.click/character-detail.php?c=150955972355cidsmith1129&s=cidsmith1129
・ケトル氏 / アズベル
https://trpgsession.click/character-detail.php?c=150912434317ketoru12&s=ketoru12
【リプレイ本編】
操霊術師のマル=デ=ダメオ(以下マル)は目の前の3人組を見て、困っていた。
彼は所属する学院のレポート提出を昨日の課題提出日まで忘れており、教授の怒りを買いつつ、1週間だけ猶予を貰ったのだった。
課題の内容はクリエイト・ゴーレムの操作と実践テストである。
そういうわけで、酒場にゴーレムとの戦闘テストの依頼を出したら、冒険者が来たのだが…
3人とも酒臭く、見るからに体調が万全では無さそうだ。
一人のドワーフ男性:ジオはサカロスの神官だと言い、「サカロス神にかけて問題は無い」と言い切るが、明らかに当人が二日酔いのような状態である。
他の二人の女性もそれぞれファイター:アズベル、シーンのプリースト:ファティマと言うが、やや気分は悪そうだ。
また、ファイターは騎乗用の馬も連れていたが、ひょっとして今の状態で乗るんだろうか。大丈夫なんだろうか・・・。
まぁ当人たちが出来る、といってるし、少し戦闘させてダメなら帰ってもらうつもりで、依頼を開始することにした。
~~~~~~~~~~~~~
最初は学院から借りてきたレンガード3体との戦闘である。
これで彼らの実力を見て、ダメなら帰ってもらうつもりで戦闘開始の合図をした。
彼らは前衛がアズベルとジオで後衛はファティマの布陣で迎えた。
開幕、アズベルは先ほどの気分の悪そうな顔からは想像できないほど、電光石火の動きでレンガード一体を破壊した。
女性ながら戦い慣れているようだ。先ほどとは打って変わって余裕の表情である。
同時にジオがレンガードに殴り掛かり、戦闘を開始している。
ファティマは後ろで何か魔法をレンガード全体に唱え、「オッケー」と言うと、気分が悪いのかそのまま地面に座ってしまった。
神聖魔法だろうか?ひょっとすると他の技能かもしれない。
(後で聞いたら真語魔法のブラント・ウェポンだったそうだ。なんで神官がそんな魔法を覚えているんだろうか。冒険者はよくわからない…)
そんな感じで前衛二人でアッサリとレンガードを倒し、最初のテストは終了した。
マルは思いのほか出来る冒険者を見て、次のテストに移行することにした。
次はオーク3体との戦闘である。試合開始の合図をするが、彼らの動きが鈍い。
どうやら最初の戦闘で二日酔いが復活でもしたのだろうか。
一瞬のスキを突かれ、オーク達に先制されたがなんとか防御したり、避けたりしていた。
本当に大丈夫なんだろうか・・・
そんなこんなで戦いは進む。
ファティマは先ほどと同様、敵に魔法をかけるが効果が無かったようで、手をヒラヒラさせて座り込んでいる。
体調が悪いのかやる気が無いのか、もう戦闘は前衛に任せてしまっているようだ。
ジオも二日酔いがどんどん進んでいるのか、攻撃が当たらなくなってきている。
アズベルもたまに落馬しそうな勢いで攻撃が空振りすることもあったが、彼女一人で殆どのオークを屠って戦闘が終了した。
なんだかんだで順調に倒しているので、少し休憩を入れたあと、マルは最後の試験もすることにした。
ロームパペット2体との戦闘である。
これのレポートまで出来れば教授の怒りも収まるだろうから、冒険者には良い戦闘を見せてもらいたい。
戦闘を開始したが、冒険者達は余りロームパペットを見慣れないのか、先攻せずに慎重に様子を見ているようだ。
パペットの攻撃も思いのほか重いようで、特にジオのアーマーの上からでもどんどん打撃を重ねていっている。
ファティマは同様に敵に魔法をかけるが、座り込むこともなく、戦闘の推移を見守っているようだ。
何か策があるのかもしれない。
また、ジオは防護魔法(フィールド・プロテクション)を前衛に、アズベルも錬技?だろうか(ビートルスキンという技らしい)、
そのような技で慎重に戦う姿勢を見せた。
敵の攻撃が一息つき、アズベル達も反撃をするが、どうにも相手が悪かったようだ。
アズベル、ジオそれぞれメイスを持っているが、ロームパペットは打撃に対して耐性がある。
本人たちは全力で攻撃しているが、パペットに思いのほか効かないこともあり、前二回の戦闘よりも慎重に戦っているように見えた。
尚、ジオは二日酔いが完全に回っているのか、殆ど攻撃が当たらないようになってきた。
本人も攻撃を受け続けているので、キュア・ウーンズでの回復に切り替えたようだ。
一体のパペットが倒れると、ファティマが前衛に飛び出し、エネルギーボルトで戦闘に加わった。
どうやらここで畳みかけるようだ。
確かに状況はパペット1体に対し冒険者3人だが、一人は重度の二日酔いである。
さっさと終わらせないと、色々とまずいことになるかもしれない。
~~~~~~~~~
状況の変化もあり、二体目のパペットは時間をかけずに沈んだ。
マルはテストの終了を宣言し、意外と役立った冒険者達を労った。
冒険者達も得るものがあったようで、各々マルに感謝しつつ、
戦闘で感じたこと。使った技能、魔法。一般的な冒険者とパペットとの実力差などを報告した。
報告後、彼らは報酬を受け取り、(一人は二日酔いの進行から肩を貸されながらも)立ち去って行った。
マルも倒されたパペット達の残骸を回収し、充実したレポート内容(冒険者の二日酔いは記載しないようにすることを思いつつ)と、教授への謝り方を考えつつ帰路についたのだった。
※ショートセッション 操霊術師のテスト 完