【アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー】ダイナマイトグローブ「オーガvsパンサラス戦」【TRPGリプレイ】
注意: 当ページの内容の転載、複製は著作者の許可がない限り行わないでください。
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本作は、「Troy Christensen、我妻鷹久、大日本絵画」が権利を有する「アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー」の二次創作物です。
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本作は、「Troy Christensen、我妻鷹久、大日本絵画」が権利を有する「アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー」の二次創作物です。
「こんばんは。ダイナマイトグローブ、場所を変えましてアニス大陸はジェグ帝国からお届けします。アナウンサーのフルダチです。今日は、解説に元プロレスラーの飛田高明さんをお呼びしております。飛田さん、よろしくお願いします」
「いや、ぼくなんかでいいんですかね。よろしくお願いします」
「さて、さっそくですが、今回の、パンサラス対オーガ、どう見ますか?」
「最初の一発ですね」
「というと?」
「最初の一発をオーガが入れるか、パンサラスの武術家が入れるか、それだけで勝負は決まるでしょう」
「大胆なご発言ですが、その意味は」
「パンサラスの武術家の功夫は、精神集中の末のパンチは一撃でオーガにクリティカルを与えられるでしょうが、オーガには「凶暴化」というものがあります。凶暴化したら、そのDFMは種族値10+個人値9+素手DFM3の倍で44……ダメージは1d20+2。かすっても5点。直撃すれば期待値12.5……これをどうさばくか、ですね」
「かわせませんか?」
「ルルブに従えば、白兵戦距離で回避はできません。パンサラスはどうしても、オーガが殴ってくる前にオーガを戦闘不能にさせる必要があるのです。そうなると、オーガの体力21が重くのしかかってきますね」
「なるほど」
「また、ぼくがプロレスをやっていたからかもしれませんが、オーガとの体格差と、頑健さ、それに生得の防具である外皮、これがオーガを一撃で仕留めるうえでの無視できない要因になると思います。ENDの種族値8で外皮が3ということは、11点のダメージをぶちこまないと、オーガにショック判定を強要することができない、ということです。また、サイズ4のオーガを殴るうえでは、パンサラスは頭に一撃を入れにくい、ということがありますね。対して、オーガは上からパンサラスの頭を狙いやすい、というわけです」
「すると、飛田さんはオーガ有利だと……」
「そういうわけでもありません。敵の攻撃を避けるには、「回避」技能のほかに、「防御運動」というものもあります。ボクサーがよくやる、細かくウィービングするように動いて敵の攻撃を避ける、あれです。ルルブP106の5.3.4に基づいてパンサラスが防御運動Cを取れば、オーガの命中率は8下がって14になります。対して、パンサラスは8下がっても高い技能ゆえに確実にヒットを決められるわけです。ぼくとしては、そのへんの攻防が勝負を分けるような気がします」
「なるほど」
「面白い作戦としては、ひたすらアウトボクシングを徹底する、というものもあります」
「アウトボクシングといいますと、あれですね。絶えず距離を取って、蝶のように舞い、蜂のように刺す、という」
「そうです。ルルブP99の5.2にありますが、アクション値1/2の行動は、アクション値1の行動と同時に行えます。ペナルティは、アクション値1のスキルの成功率が半分になる事です。これを利用して、1/2アクションの体術で殴った後、アクション値1の「白兵戦距離離脱」を行うことで、相手のパンチの届く範囲から逃げてしまうのです。オーガが凶暴化していると、当然、取れる行動は、アクション値1/2の移動で白兵戦距離に入り、アクション値1で攻撃を行うことですが、移動により―1の成功率低下、および先ほどのスキル成功率半減で、命中率は10まで低下します。これに防御運動Cを加えると、オーガの命中率は2にまで低下し、容易にかわすことができるでしょう」
「パンサラスのゲームになる可能性もあるわけですね」
「しかし、PSNのダイスでオーガが二回連続行動すると、有利は覆ります」
「ありがとうございました。飛田高明さんでした。さあ、いよいよ、両選手入場です!」
(試合が行われる。8秒で決着がつく)
「飛田さん、パンサラスがオーガの頭を突き一発でたたき割りましたが」
「驚きました。真の流派東方不敗の奥義、初めて見ました。おそろしい技です」
「それにしても、オーガは棒立ちでしたね」
「そうですね、あれは、オーガが余計なことを考えすぎたせいでしょう。凶暴化の失敗が、余計な凶暴化の試みを招いた……それが敗因ですね。素直に進んで殴っていれば、普通に勝てたかもしれません」
「飛田さん、ありがとうございました。では、本日のダイナマイトグローブを終わります」
「ありがとうございました」