明地さんの日記 「狂気の世界の始まりだぜ」

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明地
明地日記
2022/12/13 00:34[web全体で公開]
😶 狂気の世界の始まりだぜ
サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが、
それでも、私がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかというと、これは確信を持って言えるが、
最初から信じてなどいなかった。

幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし、
オフクロがサンタにキスしているところを目撃したわけでもないのに、
クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていたこざかしい私なのだが……。

はてさて、残業や残業や残業や残業や残業や残業やそれと戦う福祉的倫理的人道的ヒーローたちがこの世に存在しないのだということに気付いたのは、相当後になってからだった。


2022年は暮れ、令和ちゃんは4年目だというのにいまだにデジタル的寒暖切り替えに勤しむから毎朝布団から出るのも億劫な今日この頃、私は別な理由から布団に引きこもって生きていきたいと考えるようになっていた。
仕事が忙しいのだ。
世の中の仕事の大半がそうであるように、私の職業もめんどくさい人間とめんどくさいことをしなくてはならないものだ。だが、例年の12月は師走あらため師駆け足くらいで過ぎて行ったというのに、なぜか今年に限って師全力疾走とでもいうべき忙しさを誇るようになってしまった。
三六協定はどこへ行ってしまったのか。責任者に問いただしたくもなるが、遠くの席で死んだ目でPCを猛打している彼がまさしく責任者だった。惨状に天を仰いでも電話は鳴り止まず、私は書類と喧騒に沈んでいく。

ワイ「トホホ……労働ちゃんめんどくさいのにお賃金ゴソゴソはヒクイヒクイなんだから……あーあ、どうにかして労働ちゃんの時間サクシュをやさしくてたのしいものにしてもらえないかな~、ん?」 

深夜なのに鉄骨が降ってくる音がする。

鉄骨「くぅ~落ちましたw」

私の上に鉄骨が降って来るではないか! あまりにも現実離れした光景に、私の脳は現状把握を止めて都合のいい錯覚をこしらえる。そうか、これは夢なんだ。
しかし大半の現実がそうであるように甘くはなく、私は鉄塊の下に広がる汚いシミと化してしまった。


「気が付いたか」
暗転ののち、私の眼前に白いなんか高そうな服をまとった老人が立っていた。辺りは光が満ちている。穏やかな温風が頬を撫で、心地の良い音楽がどこからか響いてくる。そうして、ここは”天国”だと直感する。
”天国”。すなわち死後の世界。
死後、ヒトがどうなるかはまだ解明されていない。宗教が定める理屈に従って振り分けられた別世界に飛ぶとも、はたまた別の人間に生まれ変わるとも、永遠の虚無が続くとも、死の瞬間によって湧き出た脳内物質によって死の瞬間を得弐円に感じ続けるとも言われている。
けれども私は前者――それも、相当に行いが良くないといけないはずの”天国”へやってきてしまったのだ。
これも生前の行いが良かったからだろう。おばあちゃんに電車の席を譲ったのが功を奏したのか、はたまたナムアミダブツと唱えたのが功を奏したのか……。
緩み始める頬を抑えて私は、期待を込めて尋ねた。なんとも浅ましい。

「ここは……?」

私の問いかけに、目前の老人は――突如として少女に姿を変える。
そして藹々たる笑みを浮かべてこう言った。



「UGN地獄支部じゃ。ようこそ、このクソッ夕レな職場に」



******

****

***

**

*


死んだ後、どうなるのかは誰も知らない。
否、知るべきではないのだ。

もしそれが救いではなかったとしたら?
もしそれが苦難に満ちていたとしたら?

もし、それが永劫なる戦いの始まりでしかなかったとしたら?

無知のベールは優しく全てを覆い隠す、残酷で陰惨な真実から。
それはUGNが世界を、日常を守るために強いているのと同じように、
『死への無知』は人々の心を守っているのだ。

だから死んだその日から、あなた達は世界の裏側へ引きずりこまれる。
帰りたいと嘆いても戻れない。あなたはこちら側の住人なのだ。

ようこそ、終わらない長しえの螺旋階段へ――――。

ダブルクロス the 3rd Edition

『 Those Wants to Ignore What the After of Verdict Day 』

バケモノと化したあなたはこの地獄で抗い続けるしかない。
                  12/24    
いつか生まれる救世主があなたを許す『その日』まで――。


HO1
あなたは突然死んでしまった。
受け止める時間はなかった。悔やむ時間も与えられなかった。           ”マレブランケ”
死後すぐにあなたは『UGN地獄支部・悪意の嚢』へ配属され、その能力を見込まれて『壱弐魔舞踏』へ編成された。

HO2
あなたはUGNチルドレンだった。生前は地獄だった。
UGNが命を賭して守るように厳命した”日常”とやらはついぞ姿を見せることはなく、
そして死んだあなたはあの世でも戦うことを余儀なくされた。
それでも、あなたの体内にあるレネゲイドが疼く。
戦えと脳に命じる。
そう、死してなおあなたは――あなたの体は闘争を求める。
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アーマードコアが売れる
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ファンがアーマードコアの続編を熱望する
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フロムがエルデンリングを売る
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ソウルシリーズファンがエルデンリングを買う
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フロムは儲かる   ACのファンの体はなおもアーマードコアを求める
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あのさあこれ書く時間でランダム魔域ガチャ書けたよね?
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