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🤔 【シナリオの作り方(小技・NPC編)】飽くまでも主役はPCたち (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) いわるゆ「エモいシナリオ」に代表されるストーリーに力を入れるタイプのシナリオで、あまり良い意味でない形で話題になるものに「吟遊」というのがある。 早い話がプレイヤーを置いてけぼりにしてGMだけで話を進めてしまうことであり、そういったものを嫌うプレイヤーの多くは「GMの自作小説朗読会に参加した訳じゃないんだけど?」となりがち。 では、なにをもってして「吟遊」と称されるのか。 これには人によって様々だと思うんだけど、個人的な最大の基準として「PCたちがシナリオの目的達成に積極的なのにNPCだけで話を進めてしまう」ことだと思ってるんだよね。 特に悪い例として、GMが特定のNPCに思い入れがあり過ぎて活躍させたいばっかりにPCたちをカマセにしてしまうような展開。 わかりやすい例を2つほど。 ▼例1 ・活躍させたいNPC 戦闘力のあるキャラ ・展開 シナリオ上避けられないイベントで、PCたちが敵に取り囲まれて窮地に陥ってしまった。プレイヤーたちはこの状況を脱しようとアレコレと行動を宣言したり、この状況を切り抜ける判定はありますか?などの質問をするも、GMは特に判定もなく「できませんでした」「不可能です」の一点張り。その後にNPCが颯爽と現れて、取り囲んでいた敵を全員倒した。 ▼例2 ・活躍させたいNPC 情報収集のエキスパート ・展開 連続殺人事件を調査するためにPCたちは情報収集を行った。しかし、判定に成功しているにも関わらず、もしくは判定自体行えずにGMは「犯人の居場所は分かりませんでした」と宣言。その後、PCが何もしてないのに登場したNPCの華麗な活躍によって犯人の居場所を割り出した! はい。どちらも共通しているのは「PCに目立ったミスが無いのにNPCのカマセにしている」ことですね。これでは「じゃあNPCだけでやってろよ」と言われても仕方ない。 ではどうすれば良いのかと言うと「判定と演出を工夫する」のが一番無難な対処法になります。 ▼『例1』の改良例 ・そもそもNPCを最初からPCたちと同行させてPCたちと一緒にピンチに陥れ、PCたちに判定を行わせて、成功の演出の一環としてNPCの活躍の場面も一言二言くらいで演出する。 ・PCたちに判定を行わせて、成功の演出として、大半の敵はどうにかしたが、あと一手あと一息が足りないという状況を演出、その『あと一手』だけをNPCの活躍でどうにかする。 ▼『例2』の改良例 ・情報収集判定を行わせ、成功の演出としてNPCを登場させPCたちに情報を提供する。 ・PCたちが調べられる情報そのものを「情報収集のエキスパートの居場所」にしてしまう。 と、このように設定上PCたちよりも強い・優れている味方NPCを出したい場合でも、飽くまで「PCたちが活躍した結果、NPCがストーリーに介入する余地が生まれた」という演出にすることを強く意識すると、「吟遊」と言われづらくなると思います。 なのでストーリーに力を入れているシナリオを書きたい人は、飽くまで主役はPC。プレイヤーたちは「セッションに参加しにきた」のであって「シナリオを読みにきた」訳じゃない。という2点を強く意識してみると良いんじゃないかな?
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