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😶 山田風太郎「八犬伝」下巻読了と青い鳥文庫版1巻を読み始めました 山田風太郎の「八犬伝」下巻読了。 虚の世界のほうは、船虫エピソードがちょっと…うん…原典通りだとしてもなんともはや。 実はいうと前に読んだ児童書もそこらへんマイルドにせずにいたから驚いたものです。 新兵衛登場からのエピソードは太郎モノ。 「桃太郎」「金太郎」モチーフで、子どもが仁の玉を持つからこそ残虐シーンが描けないという感じ。 馬琴がマンガ「逃げ上手の若君」を読んだら『なんだこれはぁ!』って言いそうな気がする…。 子どもががんばって戦ってる話しだからなぁ。 あと、仁の心で悪を討ってもいいと思うの(元ネタわかる人いるだろうか) 映画と全然違う展開なので、なるほどなぁと思う部分も多いです。 たぶん、映画のほうが万人受けするし、私も映画のほうが展開としては好きなのです。 最終戦後のエピソードがわかりやすく省略されていますが、「現代語訳 南総里見八犬伝 全訳(一)」村井新吉 訳、変珍 画の1巻の第1回を読み終えたら納得しました。 原典はうんちくが多い。 終盤はさらに増えるのかと思ったら、読むのに気力が必要ですね…ほんと…。 登場人物が400人以上いるそうなので、覚えきれないよ。 実の世界のほうは、馬琴の老後が大変すぎて読んでいて涙目になりました。 北斎に関しては自業自得な部分があるけど。 子どもに対するしつけや教育の問題とか親御さんが読むと手厳しく感じる部分はありそうです。 今の老後を暮らす方々が読むと、身につまされそう。 私も人のこと言えないけども(遠い目) 馬琴の息子のお嫁さんがとんでもなく偉い。 家事育児のほかにもあれこれいろんなことをしていて、はてに口述筆記。 過労にならなかったんだろうか、と心配してしまうくらいの働き者さん。 山田風太郎は「(馬琴は)南総里見八犬伝を女子どものために書いている」と小説で何度か記していて、たぶん、江戸時代に貸本屋で読まれていたころは本当にそうだったんだろうなぁと。 うんちくガン積みな理由は女子どものためだろうなぁと。 江戸時代の識字率は高かったそうですけどもね。 この小説を読む間、わからない語句があるとスマホで検索して調べてから続きを読んでいました。 以前は辞書をひいてましたが、便利になったなぁと。 図書館に「南総里見八犬伝」の本がいくつもあるので、児童書を借りてきて読んでいます。 青い鳥文庫の文/時海結以、絵/亜沙美の1巻です。 ネットの感想を見ると「イラストが可愛い。キレイ」で読んでいるお子さんもいるようです。 少女小説やラノベを読むノリで楽しんでくれればいいんじゃないかと思います。 今読んでいる途中ですが、現代だとこっちのほうが納得できるストーリー展開だろうなぁという感じ。 原典そのままだと時代にあわない部分も多いだろうから。 オリジナル要素が多いので原典至上主義には否定されそうだけど、私は子ども向けはこれくらいのほうがいいと思います。 「ドラクエみたい」って感想を見て、仲間がひとりひとり集まってくるところなんかは、たしかにそうかもなぁと。 「現代語訳 南総里見八犬伝 全訳(一)」村井新吉 訳、変珍 画は、ぼちぼち読みます。 読むのに気力がいるので、ほんとぼちぼちです。
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