現人虫さんの日記 「GURPS妖魔夜行/百鬼夜翔 キャラメイク駄文(長文注意)」

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現人虫
現人虫日記
2017/07/15 21:11[web全体で公開]
😶 GURPS妖魔夜行/百鬼夜翔 キャラメイク駄文(長文注意)
 基本的にプレイ日記しか書いていないわけですが、妖魔夜行のキャラメイクで困っている人もいるみたいですので、私の雪女を作った流れでも書いてみます。
 尤も100%参考にならない事は保証しますが。

 なぜ雪女にしたのかは第1回の妖魔夜行/百鬼夜翔の日記(2016/10/11)を見てもらえばいいのですが、サンプルを使うにしても最低限癖や技能はPLが決めねばなりません。その他のデータもいじるならもちろんその分もです。
 ですが最初から雪女を作るつもりだったわけではありませんから、特にイメージがないのでデータを決めようにも決められなかったわけです。
 それで何かとっかかりを得ようと雪女の登場する話や作品を考えてみたのですが、妖怪の登場する作品で私が真っ先に思い浮かべるのは「うしおととら」だったりします。幸いにして「うしおととら」には雪女の登場する話がありますので、そこから何かアイデアを拝借することにしたのですが、マンガは手元にありませんし内容も既にうろ覚えでした。
 確か雪女の母娘が登場して娘の名前がしずり?で母親の名前は失念しましたが、人間の時は朝霧と名乗っていたなどとあった気がします。もちろん検索など使えば正確な情報が出てくるのでしょうが、すっかり真似るわけでもないので合っていようが間違っていようが構わないわけで。
 それでPCの名前も決めねばならないのですが特に思いつかなかったので、↑の名前をいただくことにしたのですが、流石にそのまま使うのはどうかと思いますから、安直ですが母親の名前を少しいじって夕霧という名前にすることにしました。

 さて朝夕というと他に朝顔や夕顔などもあるわけですが、私が真っ先に思い浮かべるのは指輪物語のガラドリエル&アルウェンですね。白き奥方ガラドリエルとその孫である宵の明星アルウェンを朝夕と評したのはギムリですが、それはエオメルとのやりとりの中で登場します。まあぶっちゃけ世界で一番美人なのはガラドリエルかどうかって話なのですが。
 その逸話を思いだした時に妖魔夜行では通常のGURPSにはない容貌の段階があることも思いだしまして。通常は最悪~最高(最高の容貌で美人コンテストに優勝するくらい)なのですが、妖魔夜行だとその上下に1段階追加されまして怪物と人外の美形という、ほとんど人間に思えないくらい醜いor美しいというものらしいです。それでGURPSだと反応判定に容貌で修正が入るのですが、この反応判定というのは端的に言えば「どうでもいいNPCがどういう反応をするか」というものです。重要なNPCでは原則として判定しないので、シナリオ&マスタリングにもよりますが、基本的にはちょっとした情報収集くらいにしか影響がないことが多く、実際既に作られていたPC達も特に高くしているキャラはいませんでした。
 とはいえ端役の情報でも役に立つことはありますし、また他にいないということは個性を出しやすいとも言えますから、アルウェンに絡めて人外の美形にすることにしました。尤も反応修正を稼ぐだけなら特徴のカリスマにでもCPつぎ込んだほうがいいのですが、ある程度はネタを入れたPCの方が使ってて楽しいですしね。そしてついでに片親を人間にして半妖であることに決定。これは雪女が人間の男と結ばれることは多いので無理がないですし、あとアルウェンも人間の血を引いていますしね(ハーフではなくクォーターですが)。このあたりネタ的な意味合いもありますが、この時点では特徴や妖力や妖術は確定していなかったので、人間の血が混じっていることを理由に、あまり雪女らしからぬ特徴などをとらせることもできるという思惑もありました。

 上記の通り折角反応修正を高くしたわけですが、どうせなら更に高くしておきたいので別の特徴などで上げられないか考えることにしたのですが、カリスマは面白味に欠けるので最終手段にすることしてそれ以外のもので探してみることにしました。そうなるとコスト的にはカリスマと同じでいくつかの技能にボーナスの入る美声が見つかったのでとりあえずそれを選択。特徴だと他には目ぼしいものがなかったので技能を見ていくと外交や言いくるめは20レベル以上あると反応修正がもらえることが判明。さっそく修得しようとしてCPが大量に必要なことが判明して悩むことになりました。
 もちろん妖怪は人間よりも遥かに多いCPを持っているので決して修得そのものができないわけではありません。ただ気になったのは特定の技能に他の技能に比べて極端に大量のCPを費やすという行為そのものの意味です。何故ならそれはそのキャラクターがその技能をとりわけよく使う環境で生きてきたか、あるいは意図してその技能の訓練を長い間やってきたということになるからです。それはキャラクターの背景そのものに影響してくるわけですね。
 それで悩んでいるときに思い出したのが記憶力という特徴でした。文字通り記憶力が良いことを表す特徴なのですが、それをもっていると精神技能(知力を基にした技能。外交や言いくるめもその1つ)が費やしたCPを2倍or4倍計算で技能レベルを求めることができるというものです。それがあれば外交を他の技能とそう違わないCPで20レベルにすることができますし、そして雪女というものは1度あっただけの男のところに赴いたりするのですから、記憶力は良いはずなので設定的に相性がいい。難点は記憶力は効果が高いぶんCPのコストが高い(それこそ単に外交と言いくるめを20レベルにするよりもずっと高い)ことでしたが、他の精神技能も高くなりますから思い切って記憶力をとることにしました。

 ここまで決めてきたわけですが容貌と特徴で大量のCPを費やしたので流石にもう無理は利きません。最低限の戦闘能力他、残りのデータを埋めていったのですが、大きな点を挙げれば

・戦う手段を複数用意する。必ずしも戦闘のあるシナリオばかりではありませんが、多くのTRPG同様に妖魔夜行も戦闘にルールの大きな部分を割いているのは確かですし、既にいるPCにも戦闘能力を持ったPCが多かったのでそれを活かすとなれば戦闘のあるシナリオもすることになるでしょう。そして戦闘中に見ているだけというのも何ですから、最低限の戦闘能力は持たせるとして、例えば雪女はサンプルで氷の身体という妖力を持っているがそれを持っていると冷気からはダメージを受けない。ということは雪女だからといって冷気だけを攻撃手段にしていると、氷の身体を持った妖怪には無力になる=GMがそういう妖怪を出せなくなってしまう。だから私のPCは冷気の他に柔道を持たせて投げ飛ばすこともできるようにしました。
・雪女といえば恋人の存在があるわけですが、GURPSだと足手まといや仲間などは登場頻度をダイスを振って登場したりしなかったりするものなので(その確率が獲得CPや消費CPに影響する)、GMの都合だけで出す出さないを決めるわけにもいかない。GMが1人なら大凡の確率の割合で登場させるという手もあるが、このコミュニティではGMが複数なので自分が出した出さないが他のGMの卓に影響などするとやはり面倒そうなので除外。そのあたりの設定を作成。
・CP的に厳しかったので基本セットの「機会に対して透明」を削る。本来、基本セットを削るのは事実上使えるCPが増えるのと同じなので推奨されません。別のPCで削っている方がいたので私も削ることにはしたものの、削るからには意味のある削除を行わなければならないと思っています。これは妖力や妖術の限定でも言えることですが、使いにくくする代わりにCPを得る(安くする)のに、使いにくくならないような削除や限定をするのではただの詐欺でしょう。となれば削るにしても基本セットでもプレイする上で実際に利益のあるものを削らなければいけないわけで。そうなると復活やはえかわりを削除するのは論外。我慢強いは有力候補ではあったものの上に書いたように戦闘があるとすれば衝撃の処理が面倒なので持っておきたい。そこで正体を隠さないといけない妖怪にとって秘密裏に行動するのに便利な「機械に対して透明」を削ることにした次第。ここらへん「半妖(人間なら写る)だから相応しい」というのもありますね。
・容貌を「人間そっくり」に変更。本来妖怪は別の姿があって人間に変身して活動するのですが、CP的にはその方が得になります(妖力や妖術に妖怪の姿の時のみ使えるという限定を使えるから)。ただ妖怪本来の姿を見た人間(容貌によっては妖怪も)は恐怖判定を行わなければなりません。雪女が例に挙がっている「畏怖すべき美」だと人間はまず成功しないくらい修正があり、そして恐怖判定に失敗するとよくて1~数ターン朦朧状態に、悪ければ何か癖がついてしまったり、酷いときには結構重い妄想を抱え込むことすらあります。それが悪人ならまあいいとしても、善良なNPCを追い込むのはさすがに気が引けたわけです。付け加えれば雪女は人間によく似ていて、そして人間とのハーフならそれは尚更だろうというのもありましたが。
・サンプルにあった弱点のうち「近くに火があると苦しい」は炎の身体(読んで字のごとし)を持つPCがいたので削る。また「暑いと動きが鈍る」もペナルティそのものは面白いけれど、気温というものは季節や時間帯や場所や屋内外(クーラーの有無)などでころころ変わるので面倒そうですから削除することに。
・弱点で「死ぬと死体が残る」を取得。ぶっちゃけこれは死なないと意味のない弱点ですし、基本セットの復活を削るのと同様に好きではありません。ただ「弱点には上限がある(他の弱点をとるのと使えるCP的には変わらない)」「半妖(人間なら死体が残る)だから相応しい」そして何より「サンプルPCに持っているPCがいる(サンプルPCは基本的に使用して構わないPCだと思っている)」のでセッション日まで時間がなく煮詰める時間が足りなくなって焦っていたこともあって取得した感じですね。ただこれはいつかリビルドの機会があれば別の弱点に変更したいかな。

 結果できたのは最低限の戦闘能力があるものの基本、交渉と調査メインの妖怪でした。交渉はまだしも調査はCPの関係でまだまだなのですが、記憶力があるのでセッションを繰り返して得たCPを技能に費やして精神技能を充実させていけば完成できる……予定だったのですが。戦闘能力の高いPCが少ないので戦闘能力の拡充を行うべきか悩んでいるところですね。とはいえ、体力を劇的に上げるのは流石に無理ですし、せいぜいHP増やして攻撃を受け持てるようにしつつ妖術を増やしたり増強するくらいですが。
 まあ一応1人2PCまで持っていいことにはなっているので戦闘用の妖怪を別に作る手もなくはないのですが、実際のところネットワークの規模的にこれ以上手持ちの妖怪を増やすのは厳しいので。
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