鴉山 響一さんの日記 「クトゥルフの楽しみ方」

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鴉山 響一
鴉山 響一日記
2018/04/23 15:43[web全体で公開]
🤔 クトゥルフの楽しみ方
普段、AD&D1eという、超古典的ファンタジー作品しか遊んでいない私が言うのも口はばったいのですが、泡沫ながらCoCのキャンペーンも連続して4年ほどしておりますので、私の所感を書いてみようと思います。

私はCoCは少し楽しみ方が難しいというか特殊なゲームだと思っています。もちろん、KPを含めた参加者が楽しいと思うのなら、好きに改変すれば良いし、神話的生命体を薙ぎ払おうが全員がアーティファクトを所持しようがDEXが100だろうが構わないのです。どのような遊び方をしようとも製品になった以上、そこから先は遊び手たるKP/PLにゆだねられているわけですから。ただ、前提としてどのような遊び方をするのかは参加者全員のコンセンサスを得るべきですし、少なくともシステムのデザイナの意図を汲み取ろうとするのならば、下記のような一考も参考になるかもしれません。


CoCの楽しみ方とは、モンスターをスラッシュしまくってお宝ゲット&レベルアップ、「イイ汗かいたネ!」みたいなのではなく、お化け屋敷あるいはバンジージャンプ的な「わかってるけど、やめられない、怖いもの見たさ」を楽しむのかなのではないでしょうか。理性では歯止めが利かないことってありますよね。頭では「やってはいけない、見てはいけない、これ以上進んではいけない」と理解しているのに、やめられぬ衝動。ようやく塞がった傷口が気になってたまらないとか。締め切り直前だというのについついテレビドラマが気になって課題に手が付けられないとかもそうでしょうか。

従って、メタ的にはこの後の展開は理解しているものの、よりPCにとっては不利な方向を選択してしまう、ただし、「究極的な危険はできるだけ回避する」というのがデザイナが構想しているCoCの楽しみ方なのではないでしょうか(そうしなければみんな仲良く莫迦げたスーサイド。それはCoCの範疇ではないでしょう)。

このバランス感覚がなかなか難しく、長いこと遊んでいてもそれをつかむのは難しく感じます。しかし、容易なものは飽きやすく、複雑なものは奥深く探求できる。そうであるのなら、このギリギリのオン・ザ・エッジな感覚を楽しむというのは、なかなかに興味深いと思います。是非とも、CoCを始めたばかりの方には、このような遊び方を「一度は」楽しんでいただきたいと思います。
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レスポンス

ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ鴉山 響一
2018/04/23 19:27[web全体で公開]
> 日記:クトゥルフの楽しみ方

版を問わず、D&DもD&Dで特殊なゲームだと思います(^^;)

思うに、D&Dは「立身出世」を楽しむゲームです。はじめはどこの誰ともつかない人間だったPCが、幾多の困難を経て、力をつけてコネを作り、しだいに「世界を左右するような重要人物」として「立場上否応なく事件に巻き込まれていく」のを楽しむゲームだと。それはそれでいいのですが、D&Dのあまり気付かれていない欠点は、「出世させて要職に就けてはマズいタイプの人間」まで、容赦なく要職に就けてしまうこと、だとこの数カ月のプレイで思い知りました。普通にプレイしていたら、「小金がたまったから隠棲して遊んで暮らそうか」という生き方を絶対認めてくれないという(^^;)

そういう意味で、D&Dも少し楽しみ方が難しいというか特殊であることには変わりがないような気がします。AD&Dは未プレイですが、D&D5eにそのエッセンスがあるとすると、やはり「キャラを鍛えて立身出世」には変わらないんじゃないか、と。

ちょっと偏見入ってるかもしれませんけど(^^;)

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