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😶 妖人三法 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)『妖人三法』 幽幻団が妖霊人社会に浸透させようとしている三原則。 強さによって上下関係が生じやすい妖霊人社会を考慮してこれさえ遵守されれば、 処罰の対象としないという妖霊人向けの基本理念。これは特に幽幻団で厳守されている。 [天人不在]天は妖人の上に妖人を造らず。 出る杭は打たれるひいては出る杭は打てという法であり、戒め。 主に世界征服レベルの拡大路線を企む妖霊人を対象として集団的自衛権を行使する様な形で対処される。 寿命が存在する人と違い(正気を失う等しない限り)不滅的存在である妖霊人は 一度強大な権力を手にした場合、その支配は半永久的に行われることが多々ある。 そうすると力を蓄えた妖霊人同士の争いが次第に頻発するようになり、 最終的には絶滅戦争以外に解決の手段が無くなるという負の連鎖が容易に発生する種族であることを踏まえて、 自然と生まれた考え方であり暗黙の了解。 原始妖霊人社会においては互いに縄張りを持つような形で均衡が保たれ、 その領域を侵す者を集団で潰す潰しあう自然淘汰の様な形で成されていたが、 近代に入ると妖霊人の組織化が活性化し精々一国家の支配という範囲が拡大、 第二次世界大戦といった形で妖霊人間絶滅戦争の脅威が加速化した為、 幽幻団の前身組織である十人議会が発足、それまで緩やかな共同関係にあった 妖霊人の有力者間で、特に強大な十人の指導者が互いに監視し合うような形ながら、 明確な共闘関係を築くことによって誕生。 以後は幽幻団成立までの間、集団私刑形式から組織的処刑形式による妖霊人統制が浸透し、 幽幻団成立後は十人議会制度から残りの二法を加えた妖人三法統治が実施されている。 [隣人妖人]隣の人間は明日の妖霊人である。 妖霊人による人類の殺傷を禁じる法であり、戒め。 原始妖霊人社会においては妖霊人の出生に人死が必要不可欠であったことからむしろ殺人は推奨される行為であったが、 近代に入り、妖霊人にとって人の目線で例えるならば人喰い狼の様な野生脅威に当たる妖霊そのものの台頭数が減り、 妖霊人の外敵不在による飽和状態が進んだ結果、 人類種にとっての人喰い狼の役割を妖霊だけでなく妖霊人までもが担う様になってしまい、 二者の板挟みとなった人類種の生息数は一気に減少、一転して人類種の絶滅が危惧される事態となり、 人類種からの誕生に寄生した種族である妖霊人にとって人類種の全滅はそのまま妖霊人の全滅を意味し、 妖霊人という種族そのものの存続が問題視される事となり幽幻団が主導する形で制定した規制法。 近代になって発生した概念である為、未だに殺人という形での繁殖を美徳とする「産めよ増やせよ地に満ちよ」 という妖人中心主義の常識から脱しきれない妖霊人達が多いのも事実でヘルズゲード化する妖霊人達が問題視されている。 [謙虚健生]生は一寸、死は永劫。 隠者の様に生きることを美徳とする概念的法であり、戒め。 具体的には人間社会での妖霊人としての顕示行為の禁止。 近代以前では正気を失った妖霊人などは殺戮衝動に囚われる性質によって目撃者を皆殺しにする傾向があり、 それにより殺害された人々が妖霊人化する形で人間社会からそのまま成り代わる形で妖霊人社会に参入する為、 妖霊人そのものの存在が人間社会に行き渡る事は稀であって、 魔人や悪魔、妖霊といった形で伝承が残る事こそあれど妖霊人そのものの種族的認知はあまり行われていなかったが、 近代に入り人間社会における情報伝達能力の発達により妖霊人の存在が暴露しやすくなったことを受けて、 幽幻団ではそれまでの妖霊人による顕示的人間社会の支配を取り止め、 深層国家方式で人間社会へ干渉する方針を取り、妖霊人社会の統制を実施している。 この法は人間社会へ影響を与える妖霊人を増やさない様にする為に妖霊人間で周知する様にと、 幽幻団が広めているプロパガンダでもある。
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