ポール・ブリッツさんの日記 「ルルブに書いていない判定について」

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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記
2023/10/21 22:37[web全体で公開]
😶 ルルブに書いていない判定について
「ルールの弾力的かつ柔軟な適用」は「ハウスルール」とは完全に分離して考える必要がある。
自分の理解している範囲内において、「ハウスルール」とは、「弾力的かつ柔軟に適用」することを放棄したうえで卓の全員を納得させる判定基準を作ることであり、それはあまりにも自由なものであるTRPGのプレイとは相反する考え方であろう。
ボードゲームやカードゲームのように、ゲームにおける各プレイヤーの「勝利」と「敗北」がはっきりしているゲームでは、解釈ひとつで「勝利」から「敗北」にプレイヤーを転げ落ちさせる可能性がある「弾力的な適用」は忌むべきものであるが、TRPGはそうした「勝利」や「敗北」の条件を可能な限りあいまいにすることで、GMにルールの「弾力的かつ柔軟な適用」を推奨してきたと自分は理解しているので、「ルルブにあいまいなことしか書かれていない」というのは必ずしも弱点とは言えないと考えている。
ではルルブを持つ必要もないではないか、という意見が出てくるであろうが、それは明らかに違う。ルルブは、GMにルールの厳密な適用を要求しながらも、ルールを弾力的に運用するうえでの「指針」を与えるためにも存在しているのだと自分は考える。瑣末に見える判定基準はすべてこれ「判例」であり、GMはその判例に即する形で裁判官のごとく判定基準を設定せねばならないが、「立法者」ではないのだ、と考えるべきである。ハウスルールという「法」はあくまで集団の総意があったうえで設けるべきで、個々の行為判定という「判決」において酌量が微妙に違っていたとしてもそれはGMの責任においてなされたことであり、セッションが誰の不満もなく進行していれば許容されるべきだろうと自分は考える。
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