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😶 G県連続通り魔殺人事件 それから ゆっくりと湯舟に半身を沈めて右腕を差し伸ばすと、腕の指先から水滴が、ひとつふたつ、湯に落ちていく。 その波紋が歪んだ水鏡のように事件の断片を浮かべては揺らいで消えていく。 その様子をわたしは愛おしく見つめていた。 多くの脱落者を出しながらもG県連続通り魔殺人事件調査チームはその忍務を終え、報告を終えたわたしは慰労を兼ねて傷を癒すため隠れ里に逗留していた。 首代こそ持ち帰ることができなかったものの、連続通り魔被害の拡大を食い止め、データも十分に持ち帰ることができた。 やや斜歯忍軍に利する結末となったことで比良坂機関は苦い顔をしていたそうだが、表立って難癖をつけられることもなく、円満に調査チームは解体された。 そうしてわたしたちは各々自分たちの居場所に戻っていった。 あの子たちは今ごろどうしているのかしらね、と独りごちた。 湯舟から立ち上がると、傷を繋いだ仮布が湯を含んで光を散らした。 当てがわれた自室に戻ると衣桁に掛けておいた友禅が出迎えてくれる。 事件の後、取りつかれたように染め上げたそれは今朝最後の洗いを終えたところだった。 本当に素敵な色合いだった。 紅葉色の流しに海老色、深碧、柘榴色、花萌葱を絡ませて。早秋を切り取ったような流れ霞みには薄花色と丹色の菊が檳榔子黒吸い込まれてるように置かれている。 ああ、ああ、わたしはこれのためなら幾度でも命を懸けよう。 染め残した糸目の白から鍔迫り合いと息遣いが聞こえてくるようで、頬ずりをして余韻を楽しんだ。 ーーーーーーーー 先日、やなせ様キーパーでお洒落泥棒様作の「G県連続通り魔殺人事件」に、斜歯忍軍・指矩班の小布施 祢子(おぶせ ねこ)で参加させていただきました。 うん年ぶりのシノビガミでした。版も変わって浦島な部分もありましたけど、感情の結びどころやタイミングといった情報戦にはすぐ勘所を戻せてなんとか忍務達成することができました。斜歯忍軍は機械や道具の開発、運用に特化した集団で、舞台装置に使える小道具大道具がバリエーション豊富なのが魅力でした。小布施祢子は布使いということで布を残してどろんとしてみたり、繁華街の地面に突然布の道を出現させたりとRP的に面白かったです。 というわけで後日譚妄想です。 信条が我(自分の利益優先)だったこともあってかなり好き勝手してしまいましたが、配役も相まってきれいにはまったので演じていてとても楽しかったです。メインフェイズでの誰がどう動くかを予想しながら進めた情報戦も、仲間と背中を守り合いながら乗り切ったクライマックス戦闘もシノビガミしてるなあと感慨深く楽しかったです。狂気と愛情と神と正義の入り混じった大活劇で、シナリオあってのことではありますが、やっぱりひとりじゃこんな吹っ飛んだ話は絶対作り上げられないと思います。因縁の残った終幕でしたのでどこかでまた彼らに会えるのが楽しみです。いつでも力を貸しますよ! また、オンセンでシノビガミってあまり見ない気がしていたのですが、実際にプレイさせてもらって、「ああ、GMが部屋作るのが大変だからかあ」と思いました。シーンは固定で11個作れば済むのですが、秘密や居所の処理、感情の可視化などこまごましたものが沢山沢山必要で、置いてうるさくならないように、でもちゃんと見やすいようにと気を配られていてやなせさんの手間とセンスと努力に感心感服でした。 改めまして、かぼちゃ頭さん、ライムさん、ぎゅべっふぃさん、シーケルさんそしてキーパーのやなせさん楽しい時間をありがとうございました。シナリオ製作者様のお洒落泥棒様にも感謝です。 またよければ一緒に遊んでください。
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