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😰 嘘のような不思議な話 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)外出中に、トイレに行きたくなったので、近くのトイレまで行って、ドアを閉めたんです。 入ってから気づいたのだけど、床にペンが落ちていたんです。しかも折れている。 その時点ではあまり気にせず。定位置に腰をおろした時に気が付いたのです。 目の前に、ととのった字で、何か書いてあると。 トイレに落書きなんて、たまにありますが、その字は奇妙な感じがしました。 と同時に私は、例えるならアイデアロールに成功してしまったのです。 これは、ひょっとして、何かの呪い(まじない)なのではないかと。 私はその字にとてもひきつけられ、目で読んでいきました。 感じられるのは、深い憎悪です。理不尽に対する大きな怒りです。 どんな人がこれを書いたのだろう、誰に向けて書いたのだろう? と思ったとき、私はまたアイデアロールに成功してしまったのです。 これは、相手は誰でもいい、見た者に無差別に呪いをかけるつもりなのではないか? うわ、やべえ、と思いましたが、目で追っていくのが止められません。 そして連続成功、冴えるアイデアロール。 これ、読み終わったら、私に呪いが降り罹るよな……。 でももう最下行まで読んでしまっている、止めることができない……!! ……数分後、用を足した私は、何事もなくトイレをでました。 呪いはどうなったのかと言うと、最後の方で字がかすれてきて、最後の一文字らしきところは、もう見えなかったのです。 足元にあった折れたペンの事を思い出しました。 おそらく、この呪いは未完成に終わったのでしょう。 ところで、「人を呪わば穴二つ」といいます。 完成しなかった呪い、それは呪いを行使しようとした本人に、返っていったのではないでしょうか。 あの字を書いた人がどうなったのか? そんなことをぼんやりと考えながら、近くにいたお店のスタッフに、落書きがあった旨を伝え、消していただくようお願いをして、私はそこを去ったのでした。
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