Dさんの日記 「マージナルヒーローズとデッドラインヒーローズの違いを考えてみる」

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D日記
2017/04/28 12:05[web全体で公開]
😶 マージナルヒーローズとデッドラインヒーローズの違いを考えてみる
さて、マージナルヒーローズ(以下MAR)とデッドラインヒーローズ(以下DLH)、どちらもヒーローものということで、次はどちらのシナリオを書こうかと、自分なりにポイントを比較してみました。
(どちらも大差無いと感じられる方もいるようなので、あくまで個人の感想です。)

■PCの死にやすさ
MAR:敵の判定を失敗にする、ダメージを0にする、全回復する、などのヒーローフォースにより意外と戦闘不能にならない。また、戦闘不能であって、戦闘の結果として死ぬことはない。
DLH:雑魚の攻撃でも2-3発で死ぬ可能性がある。臨死状態で成功率が上がるものの回避判定が無いことも多いため、だめ押しの攻撃が来ると死ぬ。また、ヒーロー以外は戦闘不能止まりなのに対し、ヒーローだけは戦闘の結果として死亡する。(PLもGMも、PCが死亡する可能性は常に覚悟しておいた方が良さそうです。)

■一般人の強さ
MAR:一般人が与えるダメージは二分の一、一般人が受けるダメージは2倍。防御修正もあるので、ヒーローやヴィランが一般人に負けることが無い。
DLH:ジャスティカが肉体的に一般人なこともあり、一般人だからヒーローだからという修正は無い。また一部パワーを除いて防御力が無いため、ヒーローであっても一般人の集団に負ける可能性がある。(ただし、決戦フェイズ以外の戦闘は戦闘技能の判定に成功するかだけの処理なので、そもそも戦闘処理になることが考えにくい。(決戦フェイズに一般人が敵でとして出てくるとしたら洗脳でもされた場合くらいでしょうか))
>一般人の強さは警察や軍隊がヴィランに対抗し得るかどうかに繋がるので、DLHであればヴィランの出現に対して警察が現場を取り囲む、軍隊によりヴィランが足止めされるといった状況があり得るものの、MARではヒーローの出動を要請するしかないので、ヴィラン側もそれを踏まえた挙動をすることが考えられますね。)

■一般人の特殊能力
MAR:一般人は基本的に特殊能力を持たない。(ヒーロー以外の特殊能力保持者についての設定が無い)
DLH:一般人も特殊能力を持っている可能性がある。(人間から派生した種として超人種が生まれており、超人種への社会的な対応についての設定がある)
>一般人が特殊能力を持っているかどうかは、シナリオにヴィラン組織が関連する必要の有無、ヴィラン組織の人員増強手段の違いに繋がるかと思います。MARは一般人が自発的にヴィランになりにくく誑かして力を与えるタイプのヴィランが設定しやすい、DLHは一般人の暴走がありうるのと誑かすよりは扇動するタイプのヴィランが似合いそうです。

■基本的な戦闘の展開
MAR:ヒーローの攻撃→敵ピンチ&パワーアップ→ヒーローピンチ&パワーアップ→撃破
DLH:敵の攻撃→ヒーローピンチ&パワーアップ→撃破
>軽減手段も多く、割り込み攻撃もあるのでMARは細かく調整しなくてもこの形になる印象。DLHは割り込み手段に乏しいため、MARの感覚でDLHの戦闘をすると、ピンチになった後反撃出来ずに死亡する可能性がありそうな印象です。

◾️強さのバランスまとめ
MAR:高レベルヴィラン≧高レベルヒーロー>>(超えられない壁)>>低レベルヴィラン≧低レベルヒーロー>戦闘員>>(超えられない壁)>>一般人
DLH:ヴィラン≧ヒーロー≧戦闘員≧一般人
というところではないかと。

■ヒーローの希少性
MAR:ヒーローアライアンスという巨大ヒーロー組織の存在などで、PC作成によるヒーローが多数存在しまうことへの世界観からのフォローをしている。
DLH:ファーストカラミティという卓間のコンセンサスを取る必要が無いリランチ設定と、セカンドカラミティというPC以外のヒーローが少ないという設定により、PC作成によるヒーローが多数存在しまうことへの世界観からのフォローをしている。(別の卓や別のセッション≒別のアース、なマルチバースを想定しているように思います。)

■PCの設定的な強さ
MAR:数いるヒーローの1人。より上位のヒーローが存在する。(データ的にも高レベルの怪人にはHFを除いて歯が立たない)
DLH:世界の危機を救うことが出来るトップクラスのヒーロー。より上位のヒーローはセカンドカラミティで亡くなっていたり引退している。
>PCが頼ることが出来る組織や存在があるかないかは大きい。また、設定し得る事件の規模、なぜ他のヒーローでは無くPCがその事件に関わるのかの理由が異なってくるので注意したいところです。

■社会的信用力
MAR:考慮しないでOK。(建造物の破壊などをしても責められないのが特撮ヒーローのお約束)
DLH:社会的な信用力を示す能力値があり、これが低下することでヒーローで無くなったりヴィランになったりする。(戦闘行動など責任を追及されるのがアメコミヒーローのお約束)

■経験値
MAR:FEARシステムの常でPCでは無くPLに経験値が入る形式。PCが死亡した場合のフォローは無し(そもそも死なない)。
DLH:PCに経験値が入る形式。PCがロストした場合には次のPCにそのまま経験値を引き継ぐことが出来る。

■シナリオ展開
MAR:FEARシステムの基本、情報収集で展開する。
DLH:情報収集で展開させることも出来るが戦闘やアクションでの展開もあり。
>判定をするポイント、判定なしの演出で済ませるポイントのウエイトの置き方が違うと考えられるので、シナリオごとのウエイトの置き方を考えたいところですね。


総じて、MARの方が無茶がきく印象で、コミカルなシナリオや、ラノベ調のシナリオはこちらの方が向くように思います。
DLHの方がシビアなのと社会的な制約が強いので、洋画的なシナリオはこちらの方が向くように思います。(コミカルな攻撃で自PCを死亡させて良いというPLは希少かと。

PLとしてプレイしたいキャラクター、GMとしてプレイしたいシナリオ、それぞれに合わせて使い分けて行きたいですね。
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