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2024年08月

聖岳生馬
聖岳生馬k
2024/08/01 01:16[web全体で公開]
> 日記:青灰のスカウト副読本オススメブック

すごい! 充実!
k
k日記
2024/08/01 00:06[web全体で公開]
😶 青灰のスカウト副読本オススメブック
●フィクション系
マリア シポフスツィ (著), アンジェイ シポフスツィ (著), 田村 和子 (翻訳)
「ガラスの盾: ナチスからワルシャワ王宮を守った人たちの物語」草の根出版会  1995年
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WWIIではナチスはポーランド人の尊厳を破壊し尽くすことを目的としており、様々な人々がそれに抵抗していた。そういう誇りを現代の子どもにも伝えたいとフィクションとして書かれた児童書。

関口 時正 (翻訳)「ポーランド文学の贈りもの」恒文社 1990年
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日本では知られていない名著が収録。WWIIに関する作品は一読の価値あり。基本的に日本はポーランド学後進国なので、日本人以外はみんなこれらの名著を読んでいるぞ!(言い過ぎ)

マリア ケンジョジーナ (著), ヨランタ・マルコーラ (イラスト), Maria Kedziorzyna (原名), 足達 和子 (翻訳)「美しいハンナ姫 (岩波少年文庫 153) 」岩波書店 2008年
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戦後にこどもたちのためにと書かれた童話。WWIIの地下出版についての記述が前書きか後書きにあったはず。ポーランドの精神を知るのにも良いのではないでしょうか。


●ノンフィクション系
ルトゥカ・ラスケル (著), 尾原 美保 (翻訳)「ルトゥカのノート」PHP研究所 2008年
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ポーランド版アンネの日記として出版されたユダヤ系ポーランド人少女の日記。パルチザン活動を行っており、連行後友人の手によって保管されていたのものが近年出版され翻訳された。

ルッツ ファン・ダイク (著), Lutz Van Dijk (原名), 山崎 恒裕 (翻訳)「ヴィリーへの手紙」ポプラ社 2002年
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WWIIナチス占領下ポーランドで、歌手志望のポーランド人の少年が、オーストリア貴族のナチ兵士と出会い、恋をし、手紙を出したことで関係が露見して同性愛者は収容所送りにされていたため、二度と会うことがなかったという実体験を本にしたもの。私はとても青灰のスカウトみを感じます。普通に小説として美しいのでおすすめ。

アルフレート デーブリーン (著), Alfred D¨oblin (原名), 岸本 雅之 (翻訳)「ポーランド旅行」鳥影社・ロゴス企画部 2007年
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ユダヤ系ドイツ人小説家による戦前ポーランドの紀行。ポーランドはかつては「帝国を名乗らなかった帝国」といわしめるほどの多民族国家だったが、リトアニア・ウクライナを失い、ドイツ人を追い出し、生き残ったユダヤ人たちもポーランドを離れて、ほとんど日本と同様のポーランド民族単一国家になってしまった。このため戦前の様子を外国人視点で窺えるこの紀行はとても貴重。


●研究書
渡辺 克義 (著)「ポーランド人の姓名: ポーランド固有名詞学研究序説」ふくろう出版 2005年
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ポーランド人は名付けのバリエーションが法律で決まっているので(外国人でない限り、法定名前リスト外の名付けを行うには裁判が必要)ファーストネームに変わった名前を採用するのはおすすめしません。そもそも格変化する言語なので変わった名前だと意思疎通が困難になるのだ(格変化が出来ない名前=日本語でいう「てにをは」使用不可)。
逆に名字はバリエーションが豊富で、名字バレがそのまま身バレに繋がりやすくレジスタンスは名字バレに慎重だったとか。
名字も男女で形が変わるので、より「らしさ」をもとめるのなら是非ご一読を。
とりあえず~スキ、~ツキ姓は女性なら~スカ、~ツカに、~ヴィチ姓は女性なら~ヴナにすると良いです。
~スキ姓を~スキーにするのは厳禁!(定着してしまってスキーと書かれることが多いポーランド人多いのですが)それはロシア風でぜんぜんポーランド風じゃありません!綴りから違います!(スキはski、スキーはsky)ロシアの~スキーはもともとポーランドの~スキを真似たものといわれています。まあ、もちろんロシア系ポーランド人のキャラクターとかならかまいませんが……。


●その他
・「三回見ると死ぬ絵」として有名なベクシンスキはポーランドの画家。本人は戦争と作風の関連を否定しているらしいが……。
・気候・生活習慣から大きくことなるため、ポーランド紹介児童書みたいな本を読んでおくとよりよいかと。写真もいっぱい載ってるし。
・名前の日という概念があり、誕生日の代わり(または誕生日よりも盛大に)に名前の日を祝っていたらしい。
名前の日はつづりがわかれば下記サイトで確認できる。
https://www.kalendarzswiat.pl/imieniny
名前の綴りは下記サイト等で確認できる。実在の人物由来の名付けならwikiなんかを参照するのも良い。
https://reichsarchiv.jp/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E4%BA%BA%E5%90%8D%E5%AF%BE%E7%85%A7%E8%A1%A8
・その風習の面白さ・気高さを知りたいのであればエッセイ系を読むのをおすすめ。日本人が侍魂を持つとされるように、ポーランド人もシュラフタ(ポーランド士族)魂を持っていて、男性は女性に対し近年まで手の甲にキスする挨拶を普通に行っていたとか。
・ポーランドの小説に、日本のポーランド翻訳家に外れなし。これはすごいことですよ。読んで損なし。

かるーくよめるもの、ということで歴史書系は外してます。
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