十海さんの過去のタイムライン
2024年06月
十海 | |
2024/06/29 03:38[web全体で公開] |
十海 | |
2024/06/25 00:10[web全体で公開] |
😶 何故ゆるく水曜AFF2e会を開いたのか 十海です。 #TRPG の話をします。 最近感じてたのですよね、「オンセで長時間遊ぶ体力がなくなったな」って。 じゃあ短い時間にまとめようとすると、ぱっつぱっつで余裕がない。 それもあって2022年からは短いシナリオと短時間で遊べるシステムばかり遊んでました。 これもいい。 だけど。 そろそろがっつり遊びたいんだが! ダイスで成否が決まる!ガチの洋物ファンタジーtrpgを! これは定期的にこみあげるおさえがたい衝動なのです。 定期的に体がからあげを求めるように。 さて。ここ最近私、毎週D&Dの生配信を見てまして。 フォロワーのガルフさん @Gaolf_oky が部長をつとめる、おかゆ帝国プロダクションTRPG部の「D&Dで遊びたい!」です。 https://youtube.com/playlist?list=PLsyqi3VEaG3krjsarnyL9y9NA8ZscuhQK&si=a2I6lQGHxfVtOo-X 毎週火曜日22:30からだいたい2時間くらい。 週に一回のお楽しみ、視聴し続けて気がついたら「竜たちの島ストームレック」がエンディングを迎えてました。 その時、覚醒したのです。 配信を毎週見てるってことは。 このペースなら、週一でセッションできるのではないか? そして私は企画を立てた。 ・いつ?→毎週水曜日の22:30〜24:30 ・形式→オンラインテキストセッション(長時間の声出し通信はNGなので) ・システム→アドバンストファイティングファンタジー2版略してAFF2e(親しんでるから) ・だいたい5回くらいで一本のシナリオを遊ぶ ・参加者は3人 最初にBlueskyとXで市場調査を行った。幸いにも参加希望をいただき、 #TRPGオンセン を拠点にセッションがスタートしました。 使用ツールはディスコードとココフォリア。 ゆるく水曜AFF2e会の始まりです。 (次回、手探りだらけのココフォリア)
十海 | |
2024/06/23 01:19[web全体で公開] |
😶 第七回ゆるく水曜AFF2e会 テキストセッション #AFF2e「ゆるく水曜AFF2e会」第7夜。 三人の冒険者、駆け出し盗賊ロルン(ぱむださん)、氷原エルフの魔術師リンドール(椅子間 樽さん )、ドワーフの司祭ジャスティ(アンデンさん )の冒険は大団円をむかえました。 今夜はエピローグ。 いつもなら、セッションの終わりに経験値と報酬を渡して、お縄にした悪人の処遇を話し合い、助け出した人たちの今後を話してさらっと幕を引きます。いつもなら。 しかし今回は幸いにもプレイヤーさんから時間をいただき、セッション一回分の時間をかけてじっくりととりくむことができました……冒険のしめくくり、あるいは打ち上げを。 とても贅沢な時間の使い方をさせていただきました。ありがとうございます。 前回の終わりからちょっとだけ時間を巻き戻しまして。 お縄になったベルウッド家の当主は、チャリスの役人に引き渡されました。 [メイン] ジャスティ : 「元はの原因はこの男にないとはいえ、それに便乗したのは許しがたいことです。もちろん、今まで罪を見逃していた役人にも責任はあるでしょう。ここで膿を出し切ってしまわなければいけませんな。」 ジャスティの進言でリーブラ神殿からも目を光らせておくように。水姫さまの力を失った今、二重に厳しいお裁きが下されることでしょう。 そしてチャリスの郊外で、3人の冒険者たちがロージィをオークツリー一座に無事送り届け、しばしの休息をとっているとき。(この間に魔力ポイントと運点が回復) 3人を訪ねて、一台の馬車が野営地にやってきたのです。 「こんにちは、こちらにドワーフの司祭様とエルフのレディとお若い軽業師の三人組がいらっしゃるでしょうか?」 それはベルウッド家で給仕をつとめていた男でした。 [メイン] ロルン : 「レディだってさ」とリンドールの脇腹をつつく [メイン] 十海GM : (女装してたリンドールさんしか見てないんですよねこの人) [メイン] リンドール : 「エルフのレディはもういないよ、双子の弟ならいるがね」コホン [メイン] 十海GM : 給仕「そうでしたか、お姉さまによろしくお伝えください」>リンドール [メイン] ジャスティ : 「客人ですかな。どこかでお会いした顔ですな。」 [メイン] ロルン : 「パーティでウィステアさんについて教えてくれた人だ」 [メイン] 十海GM : 給仕「はい、かつてベルウッド家で給仕を務めておりました。このたび、私のお仕えしているご婦人が旅をすることになりまして。みなさまに護衛をお願いしたいのです」 「ご婦人……って、ウィステアさん?」 「はい!」 「あなた方が姉様たちを……水姫さまに捧げられた娘さんたちを解放してくれたから、あの館を出る決心をしました。私は足腰が弱っているけれど、杖を使えばまだまだ歩けると。やる気になったんですよ、あなたのおかげ」 「えー、へへ。俺は何も……でも、あんなお屋敷出られて良かったですよ」 「仕事が途切れないのは良いことだ、依頼人も信頼できそうだしね」 「ちょうど暇にしていたところですしな。喜んでご一緒しましょう。」 「お安い御用です、我々はそこから旅してきましたからね」 こうして、オークツリー一座と、ウィステアと、PCたちの旅が始まります。途中、ダークウッドの南の塔に立ち寄るかどうか。行けばダウジング棒と「呼吸」の巻き物を買い取ってもらえます。 「今回の思い出にとっておきたい」と魔術師リンドールは二つの品物を手元に残しました。 道中、フレーバー山賊団やゴブリンと軽く小競り合いもあったりしましたが無事にストーンブリッジに到着。 ウィステアは侍女マルガと無事再会、抱き合って涙を流します。 「ありがとうございます、司祭さま。ありがとうございます」涙をぽろぽろこぼしてる>ジャスティ 「あなた方のことはリーブラ神が引き合わせたのですよ、必然のことです。」 もらい泣きするリンドール。 ここでウィステアから3人に感謝の品が贈られます。細かな細工のストーンカメオを各人にひとつずつ。記念に手元においても良いし売れば40GPの価値がある。 「ベルウッド家の人たちは宝石の大きさと値段にしか興味がなかった。美しさや細工の細かさに価値があるとは知らなかったのです」 「うわあ、すげえ綺麗」 「私は宝石に関しては門外漢ですが、これが素晴らしい物であることは分かります。あなたのお気持ち、ありがたく頂戴いたします。」 「さすが、お目が確かでいらっしゃる」 亡くなった夫たちから審美眼を教えられたウィステアは、こうして自分の財産の一部を残してきたのです。 3人の選択は…… 「もらっておこう。いつか正装したときのために」 「お、いいですね」 さらにオークツリー一座から、一人につき50GPの礼金。 「大金だ! 大丈夫なの?」 「稼げる場所は、チャリスだけじゃないんだぜ?」 にやりと不敵に笑う座長。 チャリス出禁になってからオークツリー一座はシルバートンで興行を重ね、さらに根無草の一族の薬草師に指導をあおぎ、薬草を採集して薬屋に売った。 「けっこうな金になった」 「たくましい」 「これで旅費も賄える、ありがとう座長さん」 「開錠箱はそのまま使ってくれ」 「ありがたい!」 「俺が若い頃世話になった道具だ。きちんと手入れしてきたから、まだまだ役に立ってくれるはずだぜ」 「今度こそ使いこなしてみせるぜ!」 「よかったですな、ロルンくん。使い込まれた道具はきっとすぐ手に馴染むことでしょう」 「すごいダンジョンの謎めいた鍵とか開けちゃうぜ」 「まずはすごいダンジョンに辿り着かないとな・・・」 「探そう!」 (すぐ南にありそうな気もする) (あと地下とか) 「あなたがたにはどれほど感謝していいか、言葉では言い表せない。ありがとう。ほんとうに、ありがとう。俺たちの声に耳を傾けてくれて。ロージィを助けてくれて」 「大事にされてるなあ、ロージィ」 (一座全員の子供みたいなもんですから…) (故郷を焼かれて一人で泣いてる姿に、だれしもかつての自分が重なったのです) 「また何かあったら呼んでください。どこからでも駆けつけますよ」 「こいつぁ頼もしい!」>リンドール これで今回の冒険の収支決算は完了。 そしてここまでロージィとサクラさんがしゃべらなかったのには理由がある。 「実は二人とも新曲の特訓をしていました」 旅の間に新しい曲を作り、練習していました。 「今夜の公演で、ロージィが初めてソロで歌います」 「いよいよ一人前ということですね」 「見ていきたいなあ」 「ぜひ、見てください。ロージィの復帰ステージです」 「ヒーホー」 [メイン] ロルン : 「みんなで観よう」と提案します [メイン] リンドール : 「ああ、できるだけ良い場所をとろう」 [メイン] ジャスティ : 「楽しみですな。」 ※ ※ ※ ロージィが夜の公演で歌う場面はエピローグに入れたかった。彼女が顔を上げて、光に向かって踏み出す姿を見てPCたちに安心してほしかったのです。(特にリンドールさん、ロージィのメンタルを心配してたし) 歌うとなれば、題材は「水に沈められた娘を救う3人のヒーロー」でしょう! だってAFFのPCは(ダークとかいろいろつくこともあるけど)ヒーローなのですから! ヒーローの成し遂げた功績を歌にして讃える。ふさわしい幕切れです。 歌詞はこれまでの冒険を思い返せばするっと出ました。 せっかくココフォリアを使ってるから、音楽も使いたい。セッションで使用したBGMは全てボーカル無しでした。集中できるように。 今回はあえて女性ボーカルの入った曲を使うことにしました。他のBGM同様、フリー音素材配布サイトDOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ からダウンロード。 選んだのはこの曲。 Star’s Melody(Fukagawaさん作) https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play20123.html 歌詞は架空言語。どこの国の言葉でもない。何を歌っているのか自由に想像できる。 歌っているイメージも入れたい。 赤い髪の少女が風に髪をなびかせて月夜に歌う絵を、WOMBO DREAM AI Genetatorを使って生成しました。(iPhone版アプリを使用。非商用使用は無償でOK) 途中でロージィがソロキャン始めたりストーンブリッジが大火に包まれ大惨事が起きたりしましたが(焚き火をCamp fireと解釈したりFireを火事と解釈したらしい)プロンプトを変えつつ試行錯誤を1時間ほど繰り返した結果がお見せした絵でした。 ※ ※ ※ 私は決して忘れない 遥か北の地からやってきた優しくも美しい聡明なエルフの魔術師リンドール 穏やかな微笑みの奥に鉄の意志を備える天秤の司祭ドワーフのジャスティ 太陽のようにいつもまっすぐに前に進み決してあきらめない未来の大冒険者ロルン 歌い継ごう 語り継ごう 冷たい水の底から救い出してくれた 3人のヒーローを 暗い夜も凍てつく夜も 導く光のように…… 歌われたリンドール、ジャスティ、ロルンの姿はロージィの見た姿です。感じた光なのです。 歌が月の光に溶け、最後の楽の音が風に舞う。 リンドール : 「歌に出して貰えるとは、これはなかなか照れるものだな」両手で大きく拍手してます ロルン : 「う、うわあ……すげえ!すごかった!ぶらぼー!」と音高く拍手します 十海GM : ロージィはぴょこん、とおじぎをすると君たちに向かって手を振る。>ALL ジャスティ : 「素晴らしいステージでしたぞ。」2人と同じく立ち上がって拍手します ロルン : ぶんぶん手を振り返す 十海GM : きゃって顔両手でおおってる>ジャスティ リンドール : ゆっくり片手をふって応えましょう 十海GM : 広場に居並ぶ観客も手をふる。 十海GM : その中の何人かは君たちのことだとわかってる。 十海GM : たとえばドワーフの婦人と連れ添う老婦人。 十海GM : 二人に従う忠実な元給仕。 月の光とかがり火に照らされたストーンブリッジからカメラはゆっくり引いてゆきます。 十海GM : みなさんの冒険もそろそろ幕引き。しめくくりにしたいこと、言いたいことがありましたら、どうぞ。>ALL リンドール : 「歌の我々はちと、美化されてる気がするなあ、本人に会ってがっかりされないように、精進せねば、なあお二人とも」 ロルン : 「次はどこに向かおうかな。思い切り派手な冒険ができる場所がいいな!」と言いつつ炒め氷をリンドールに作ってあげてる ジャスティ : 「お2人と共に難事を解決したこともきっとリーブラ神の思し召しなのでしょう。ロルン君のこれからも気になりますし、今しばらくご一緒しますかな。」 ロルン : 「当然一緒に行くもんだと思ってたぜ。ジャスティの魔法がなかったらあのときズタボロだったしな!」 ※ ※ ※ 経験点は一人につき50点。 準備期間も含めると2ヶ月に渡り取り組んできた「ゆるく水曜AFF2e」会もこれにてフィナーレ。 寂しくもあり、満ち足りてもいたり。 一本のシナリオにこれほど長く取り組んで、豊潤な冒険をご一緒することができました。 参加者の皆さまに、そして3人のヒーローに深い感謝を。 ありがとうございます。 またどこかでご一緒する日を楽しみに。 一回のセッション中に起きたこと、PCの行動、選択、PLの考えや言葉を反映して次のシナリオを作る。 NPCの名前はキャラメ相談会で伺った「好きな植物」から。 登場するアイテムや服装は「好きな色」。 まさに一期一会、今回限り、一回こっきりのシナリオでした。 いずれ「水姫さま」をシナリオにまとめて公開することがあるかもしれません。けれど基本の要素を抽出したシンプルなものになるでしょう。だからネタバレはないのです
十海 | |
2024/06/17 01:16[web全体で公開] |
😶 第六回ゆるく水曜AFF2e会後編 テキストセッションゆるく水曜AFF2e会第6夜、後編。 実は二度連続で水姫さまの近接攻撃が当たると厄介な特殊攻撃が発動する設定でした。(ゲームブックのモンスターあるある) 水の体が顔面に張りつき、一戦闘ターンごとに1D6のダメージ、剥がすまで継続。水でおぼれるダメージって、実は魔法並に強いのです。 既にジャスティの神術〈治癒〉が一回使われた今、ロルンはとても危険な状況に。 ※ そんな中、ロルンの大皿への攻撃、二回目。 結果は…… 「割れた!」 契約の大皿は、砕け散った。(あと一回は持ちこたえると踏んでいたんですが。怪力の+2が大きかった) [メイン] リンドール : 「でかしたぞロルン!」 [メイン] ジャスティ : 「やりましたな、これで契約は白紙ですぞ!」 水姫さまは最後の悪あがきでいびつに、巨大にふくれ上がる。 [メイン] シン・水姫さま : 「あぁあああ、かたちがーっせっかっく奪った形がーっ、いやだいやだいやだーっまだまだここおにいたいーっいたいんだああああ」 [メイン] シン・水姫さま : 「おまえたち、わたしと契約しろおおお」 [メイン] リンドール : 「あきらめて実家に還りなさい」 [メイン] ロルン : 「お前みたいな邪悪な奴、お断りだ!」 [メイン] ジャスティ : 「お断りですな。自分の世界へお帰り下さい。」 3人に拒絶された水姫さまはちっぽけな大きさに縮み、消えた。 [メイン] シン・水姫さま : 「ひぃいああああああ」 [メイン] 当主 : 「ああああ水姫さま、行かないでください、行かないでぇえええええ」 しゅぽん。 [メイン] リンドール : 「淀んだ水も水霊界に戻れば拡散して元に戻るでしょう、無限の水を湛えているのですから」 戦闘ターン終了、PCの勝利です。 「ロージィ!」 形を失い、床に散らばる水。転がり出すロージィに飛びつき、抱き止めるロルン。 「うわー、生きてる!無事だぜ!」と二人に報告する 「見たところ、気を失っているだけのようだな、安心したよ」 「良かったです。体力を消耗しているでしょうから、ここから早く出て一座の皆さんにも無事を伝えましょう。」 そして当主は錯乱し [メイン] ジャスティ : 「貴方には法の裁きが必要なようですな。」当主をふんじばりましょう [メイン] リンドール : さすが正義の神の司祭 [メイン] 当主 : 「うひひひひ、あはははは」(ふんじばられる) お縄になった。 ※ ※ ※ 全ての決着がついたその時です。 井戸から光の球体がふわふわと浮かび上がりました。 全部で59体。 まるで踊るようにくるくる回りながらのぼってゆく。上へ、上へ、上へ…… かすかに少女たちの笑いさざめく気配がした。夜明け前のためいきよりもかすかに。 [メイン] ロルン : 「あっ、光……これが、ウィステアさんが言ってた……」 [メイン] リンドール : 「これは… 契約で捧げられた人々の魂か…?」 [メイン] ジャスティ : 「解放されたのでしょうか。」登っていく光を見上げましょう [メイン] ロルン : 見上げて手を振る。 [メイン] リンドール : 「まるで螺旋階段が天へのきざはしのようですな」 [メイン] 十海GM : くるくるとまわって…最後の1体が見えなくなる… [メイン] ロルン : 「迷わずにたどり着けるといいな」 [メイン] 十海GM : やがて周囲から不吉な気配が消える。>ALL [メイン] リンドール : 「フッ 現世の住人である我々は、これから螺旋階段を両足で登らねばならぬがね」 [メイン] ジャスティ : 司祭らしく祈りを捧げます [メイン] 十海GM : 汚れた地が、何百年かぶりに浄化されます。>ジャスティ [メイン] ロルン : 「嫌な空気が消えてった気がする。」 ベルウッドの館を出た3人は、ロージィをつれてチャリスの外で待っていたオークツリー一座の元へと向かう。 心配していた座長と、サクラさんと、一座のみなさんと無事再会。 あとロバも。(ヒーホー) [メイン] リンドール : 「しかしアレだな、ロージィは眠ってたからついこの間の出来事にしか思えないんだろう?なら、美味しい食事を食べて綺麗なドレスを貰って、いい思い出だけになるといいな」 [メイン] ロージィ : 「はい、ずっと眠っていました。寒くて、心細くてこのまま目を覚まさないんじゃないかなって…でも、そうしたら声が聞こえました」 [メイン] ロージィ : 「もうすぐ助けが来るよ、って。知らない女の子の声が何人も」 [メイン] ロルン : 「女の子の声…」 [メイン] ロージィ : 「そうしたらね、ロルンとリンドールさんとジャスティ様の声がしたの」 [メイン] ジャスティ : 「…。」ロージィさんの話に無言で聞き入ります [メイン] 十海GM : (戦ってる間。そして絵の部屋で呼びかけた声は届いていたのです) [メイン] ロージィ : 「ねえ、もしかして私のこと、おんぶして運んでくれた?」>ロルン [メイン] ロルン : 「あっ、う、うん。」ちょっとどぎまぎ [メイン] ロージィ : 「えっと、その、あの……あ、あ、あ、ありがとう」>ロルン [メイン] 十海GM : ほんのりと色づく薔薇の花のように彼女の首筋が染まったのが、ジャスティとリンドールには見えました。 [メイン] リンドール : 「眩しいですな、ジャスティ殿」 [メイン] ジャスティ : リンドールさんの言葉に頷き、ニマニマしながら2人の様子を見ています [メイン] ロルン : 「うっ……とりあえず、助けられて良かったよ。世の中悪い奴がいっぱいいるんだから、気をつけろよな」 [メイン] ロージィ : 「わあっ、なまいき言う! って言うかロルン」(こつんっとおでこを合わせて)背、伸びた?>ロルン [メイン] 十海GM : (実際立ち絵の比率でちょっとロルンのほうが背が高くなってるぞ) [メイン] ロルン : 「わっ……の、伸びた!?ほんと?やったぜ!」 [メイン] 十海GM : 成長期のヒューマンの1ヶ月って…大きいからね… [メイン] ロルン : 「俺うんと伸びて、デカくて、世界一カッコいい冒険者になって、また一座の芸を見に来るから!世界一の歌と踊り、見せてくれよな。」 [メイン] ロージィ : 「うん! 私も、もっともっと修業して、世界一の歌と踊りを!習得するから! 待ってる。待ってて!」>ロルン [メイン] 十海GM : ロバ「ヒーホー」 水姫さまを水霊界に追い返し、ベルウッド家との契約を終わらせ、ロージィを救い出して一件落着。 いつものシナリオやゲームブックならここで終わる所ですが、あと一回、エピローグがあります。 次回、6/19。
十海 | |
2024/06/17 01:12[web全体で公開] |
😶 第六回ゆるく水曜AFF2e会前編 テキストセッション #AFF2e「ゆるく水曜AFF2e会」第6夜。長くなったので前後編に分けました。 三人の冒険者、駆け出し盗賊ロルン(ぱむださん)、氷原エルフの魔術師リンドール(椅子間 樽さん)、ドワーフの司祭ジャスティ(アンデンさん)は、行方不明の少女を探しチャリスの豪商ベルウッド家の館に潜入。絹のドレスを餌に若い娘たちを拐かしていたのは他ならぬ館の当主でした。 立ち入り禁止の赤いカーテンの向こう側はならず者のたむろする無法地帯、さながらポート・ブラックサンド。 見張りのチンピラ四人を酔いつぶし、さらには丘トロールの用心棒を撃破して廊下の奥へと進んだ三人は、ついに青い扉へとたどりつく。 そこは代々館の娘たちの命と形を奪い、代償に力を与える邪悪な精霊……水姫さまの潜む井戸へと通じる扉。 鍵を開けて中に入ると、そこは教会に似た窓のないギャラリー。壁にかかる美しい少女たちの肖像画が二十三人分。左奥の壁にかかる小さな風景画、部屋の中央には等身大の少女の石像。 リンドールの魔力感知でベルウッドの当主と水姫さまの交わした『契約書』の写しを発見し、忌まわしき契約の詳細を知る。 自分たちが。(老いた貴婦人から正式な代理人に任命された) 契約の大皿を破壊しなければいけない。 水姫さまとベルウッドの契約を永遠に終わらせ、少女を救い出すために。 命と形を奪われた後も囚われ続ける魂を解放するために。 石像はジャスティが夜会のにぎわいの中で目撃した『人ならざる少女』にそっくりでした。 ロルンは石像の台座に隠されたボタンを発見。ジャスティとリンドールが見守る中、押します。 台座の中からかすかに歯車の軋む音、次いで調子っぱずれのオルゴールの音色が流れ、石像の少女が回ります。まるでオルゴール仕掛けの人形のように。 「これは相当の腕前を持った職人が作ったものですな。」 「回転して……終わり?」 そんなことはない。 ぐるぐる回って、ひとまわりすると、いきなり真ん中から縦にがばーっと真っ二つに割れて、左右の壁ぎわに移動。下から螺旋階段が現れた。吹き上がる湿っぽい空気。 「この湿気、井戸が下にあるのは間違い無さそうだ」 「見える範囲には何もいないようですな、今のところは」 「ランタンをつけるぜ」 暗視を持つドワーフとエルフは明かり無しでも歩けるけれど、ヒューマンの目には暗闇。 「順番を決めよう」 「じゃあ感覚の鋭い俺が一番前」 「私がしんがりを務めましょう」 「では私が真ん中だ」 三人は縦に一列に並び、階段を降りる。 「早く抜け出したいな。どうもこの螺旋階段は苦手だ」 感知で様子をさぐったロルンはここで大失敗。 「うわーっ、何だこの化け物! あっ……俺の影かあ」 「落ち着いてくださいロルン君。自分の影ですよ。」 「ううっ、大恥かいた気がする」 エルフとドワーフから見ると「薄明かりの中で自分の影にびっくりした図」 ダイスの偶然で種族の違いがはっきり出て、なんかGMは満たされる。 地の底へ降りる階段は古くて、そして頑丈。果てしなく降りたのか、それとも三階から一階に降りた程度の距離なのか? 感覚の霞む中、ようやく階段は底に行き着く。 ここでリンドールが魔力感知を宣言、成功。 十海GM:「お待ちしてましたぁ!」 リンドール:「ひえ〜」 魔力感知の特殊技能では、魔法、幽霊、精霊などの本来は目に見えないものの痕跡を感知することができる。どのように見えるかはディレクター(GM)に任されている。そこで第五夜に引き続き、映画的に演出いたしました。(そーゆーの好きだから) 見えたのは過去の残像。 代々のベルウッドの当主が、生贄に選ばれた少女を連れて行く姿。初代の娘二人、二代目は愛人に産ませた娘を九人、三代目は貧しい家から養女にした十二人。そして四代目はドレスの部屋で名前を書かせた三十六人、三十七人めのロージィが、薬で意識を朦朧とさせられて手を引かれて行く。 向かう先は…… 「ロージィが連れて行かれる姿が視えた、奥の井戸だ!」 「奥に井戸があるのか?」 リンドールの示す方向にランタンを向けるロルン。そこは天然の洞窟を削り整えて作られたドーム型の岩屋でした。地面に散らばるのは砂利? いや、これは無数の素焼きの皿の欠片。 「儀式の跡だ」 「この井戸に、水姫様と契約の大皿が…」 古い、大きな石組みの井戸。その手前に立つベルウッド家の四代目当主。そして水色の少女。 「水姫さまだ」 もはや正体を隠さない。 「水姫さま、今夜の分でございます」 当主が差し出したのは、背負いカゴにぎっしりつまった素焼きの皿。「ドレスの部屋」で美しく装った少女たちが名前を書いた皿。(中にはリンドールが書いた皿もある) 「ど、の、子、に、し、よ、う、か、な」 [メイン] ロルン : 「その皿、娘の生贄の契約に使うものだろ?」 [メイン] 当主 : 「何故それをっ! あっ、貴様、商売敵に頼まれたな? シルバートンか?ポートブラックサンドか?」>ロルン [メイン] ジャスティ : 「我々はベルウッド家の代理人です。貴方様との契約を破棄しに来ました、水姫さま。」 [メイン] 水姫さま : 「……契約を破棄? 本気なの?」>ジャスティ [メイン] リンドール : 「私達は契約破棄の代行を請け負った、今宵限りでその行いは止めてもらいたい」 [メイン] 水姫さま : 「破棄、破棄、破棄、破棄!」 [メイン] 水姫さま : 「わたしの、きらいなことばです」>リンドール [メイン] ロルン : 「じゃあ、『ぶちのめす』はどうだ?」と弓を構える。 [メイン] 当主 : 「ぶ、ぶちのめす?ぶちのめすってそんな暴力で解決とかやめないか」>ロルン [メイン] リンドール : 「その契約でそなたは濁ってしまった、元に戻すには大河へ還すしか無いのか?」 [メイン] 当主 : 「っはーっ!そろいもそろって正式な代理人とかふざけるな!私はベルウッドの当主だ!お前たちのような!どこの馬の骨ともわからん輩のたわごとなど認めんわ!」 [メイン] 水姫さま : 「私は! かわいい女の子の姿でいたいの! 人間の形で! もっともっといっぱい楽しいことをするの!」>リンドール [メイン] リンドール : 「濁っているのは水霊だけではありませんぞ当主、ご自分の姿を鏡で見られるが良い」 [メイン] 当主 : 「あああ!私は!生まれた時からこうしてきたんだよ!ベルウッドはそうやって栄えてきたんだ!私の当然の権利なんだよ!」>リンドール [メイン] ジャスティ : 「哀れな…。欲に溺れてすでに人としての心を失ってしまったか。」と当主に吐き捨てるように言います [メイン] 当主 : 「哀れ?だぁれが哀れだよ私には金がある!力もある!私こそが正しいんだよ!司祭はひっこんどれ!これだからドワーフは嫌いなんだ説教臭くて!」>ジャスティ [メイン] ロルン : 「俺たちは流れ者だ。ベルウッドにも当主の権利にも興味ないね。ただ、この契約を終わらせて、 [メイン] ロルン : 犠牲になる娘をこれ以上出さないようにするだけだ!」 [メイン] 当主 : 「っかーっこれだからっ!下々の者はっ!」 [メイン] 当主 : 「水姫さま! あの3人を殺してください!」 [メイン] リンドール : 「我らは今は無頼漢にあらず、ベルウッド家の定めた契約破棄の代行者、観念されよ、清算の時が来たのだ」 [メイン] 水姫さま : 「いいだろう。その口、永遠にふさいでやる!」 [メイン] ジャスティ : 「やれやれ、話し合い決裂ですか。手荒な手段は取りたくないのですがな。」とメイスを構えます [メイン] リンドール : 「どんな無道な行いでも、成されれば維持しようとする者がいる、我々が正さねばなりますまい」 正式な代理人として契約の破棄を告げるリンドールとジャスティ。 ベルウッドの権威なんか関係ない、お前なんか怖くないと啖呵を切るロルン。 自分の権威が全く通じない三人にブチギレて怒鳴り散らすベルウッド当主。 おのれの欲に目が眩み、無辜の少女たちを犠牲にすることに何らためらわない。ずっとそうやってきたから、罪悪感もない。 そして完全に三人の冒険者を舐め腐っているのです。 代理人を名乗ったところで、あいつらはどうせ契約の外側だ。『契約の大皿』には指一本触れられない。ベルウッド家の血族はもはや自分とウィステア大おばしかいない。あの年寄りに何ができる? そもそも大おばが契約を破棄させるはずなどない、ありえないと。 ズズズズ……と地響きをたてて井戸の底から巨大な影がせり上がる。美女の形をした、生きた水流。そして水色の少女はちゅるんっと融合。 「シンになってる〜」 「シンの姿です」 「まじないの《乾燥》で水姫さまをひるませたりできないかな?」 「武器に冷却かけるのならできますよ」 「よし、炒め氷だ!」 最後の決戦! その前に、ここで一度時を止めて作戦タイムを設けます。 水姫さまの技術点は前回苦戦した丘トロールと同じ9。体力点はPCの中で一番高いジャスティと同じ14。 正面から戦えば長びくのは必定。そこでPLは契約の大皿を砕く作戦に出ます。 大皿の前にはシン・水姫さまが立ちはだかり、飛び道具と魔法で狙うしかない。ただし、水姫さまさえ突破すれば直に皿を殴ることができる。 ロルンが〈軽業〉で水姫さまを飛び越えて、大皿を割る。ジャスティとリンドールは飛び道具と魔法で援護と方針を決めたところで戦闘ターン開始。 「皿を割るだけの仕事がこんなに大変だとはね 」 「邪とはいえ神に近しい力を持つ相手です。大皿をどうにかしなければ我々に勝ち目はないでしょう。」 【第一ターン】 ジャスティはスリングで大皿に狙いを定める。 水姫さまは高速で細い水を打ちだすウォーターカッターでリンドールを攻撃、結果は同値でリンドールは回避。 リンドールは結合の呪文を行使し、ロルンに腕前と怪力をかける。 ロルンは軽業の技能判定、呪文で付与されたボーナスが効いて成功。水姫さまの頭上を飛び越えて、当主の目の前へ。 「うわぁお前どうやってここに来たぁ!」 錯乱する当主。 ウォーターカッターが発射されるとき、水姫さまの体がうねり、中に眠るロージィの姿が見える。(うっかり立ち絵の操作をミスって下に隠れてたのが見えたってだけなんですが) 【第二ターン】 ジャスティが狙いをつけたスリングを発射するが惜しくも外れ。 リンドールはジャスティに魔法で〈腕前〉と〈怪力〉を付与。 ロルンは大皿をショートソードで殴りつけます。怪力によるダメージロール+2で、ショートソード最大の4ダメージをたたき出す。 「おーっ7の欄行った!」 「めきぃっと半分ヒビが入った」 怒り狂った水姫さまは我を忘れてロルンを殴りつけ、命中。鎧の無いロルンにダメージが3入る。 皿が割れるのが早いか、ロルンが倒れるのが早いか? 【第三ターン】 ロルンのピンチにジャスティが神術〈治癒〉を使用、ダメージが全回復。 リンドールは〈火炎〉の呪文で水姫さまを攻撃、魔力点の追加消費で水姫さまの呪文対抗判定へのペナルティをつけます。 「2、いや、1で」 これでリンドールの残り魔力点は1! 失神の危機。 水姫さまは呪文の対抗判定に失敗、身体が魔法の炎で蒸発。〈火炎〉は二倍ダメージを与える設定でした。1D6の出目は1、2ダメージ入ります。 「ぎゃあああああっ、あっつい、あっつうううい!」 「全然かわいそうなんて思わねーからな!」 (後編に続く)
十海 | |
2024/06/09 02:05[web全体で公開] |
😶 第五回ゆるく水曜AFF2e回 テキストセッション #AFF2e「ゆるく水曜AFF2e会」第5夜。 三人の冒険者、駆け出し盗賊ロルン(ぱむださん)、氷原エルフの魔術師リンドール(椅子間 樽さん)、ドワーフの司祭ジャスティ(アンデンさん)は、行方不明の少女を探しチャリスの豪商ベルウッドの館へと潜入。華やかな夜会の裏では、水姫さまと呼ばれる怪異が蠢いていた。 当主の大おば、ウィステアに正式な代理人に任命された三人は、初代ベルウッド家の当主が水姫さまと結んだ契約を終わらせるべく、立ち入り禁止の赤いカーテンを越えます。 カーテンの向こうはまるで場末の酒場。 奥に通じる赤い扉の前で、人相の悪いならず者が四人が待ち受けていました。しかし所詮は街のチンピラ、真面目に見張りをするはずもなく飲んだくれてふらふら。 そこに言葉巧みに強い酒を勧めるジャスティ。チンピラにお子ちゃま扱いされても愛想笑いをするロルン、ぎこちない笑顔のリンドール、エルフ美女にほほ笑まれてご機嫌のチンピラ×4。 「中々手に入らない上物の酒ですぞ。ささっ、どうぞどうぞ。」 あっさりジャスティに言いくるめられて危険な青い酒をがぶ飲み。そう、見張りに飲ませる酒として選ばれたのは『ホールガットのスペシャルブルー』でした! ヒル・ジャイアントも2杯で気絶! ばたばたと酔いつぶれる四人のチンピラにさらに追い討ちの〈酩酊〉(容赦ない) これはもう何があっても目を覚まさない。翌日の昼まで起きられない。 つぶれた見張りをその辺に積み上げ、3人の冒険者は赤い扉の解錠を試みます。 出入りする客を気にしつつ、ロルンが鍵開けにチャレンジするも惜しくも1差で失敗。リンドールの呪文で扉を開ける。 「悪い、開けられなかった」 「なあに、あと少しだったさ」 「問題ありません、こういう時のために魔法がありますから。リンドール殿、頼みましたぞ。」 赤い扉の向こうから長い廊下が伸びている。 長い廊下の先から、耳ざわりないびきが聞こえてくる。人間よりも巨大な種族。そしてドワーフの仇敵。 「デカブツがいる」 「こんな奴まで雇ったのか!」 「手ごわい相手ですぞ」 丘トロールが壁によりかかって居眠り。トゲだらけの革鎧をつけてポールアームを構えて……いや、ポールアームに寄りかかかって高いびき。ベルウッド家の用心棒は一人として真面目に仕事をしない。 3人は忍び足でこっそりと通り抜けようと試みます。冒険者と丘トロールで対抗判定。 途中でジャスティが〈酩酊〉を使い、べろんべろんに泥酔の上に泥酔を重ねた丘トロールでしたが。 ダイス目が高かった。 気付いてしまいました。 「耳のいい酔っ払いめ!」 「なんだぁ、おめだちぃ」 「仕方ありませんな、物理的にもう一度眠ってもらいましょう。」とメイスを構えます ふらつきながら武器をかまえる丘トロール。3VS1の戦闘に突入。 「丘トロールは攻撃体数2なのでPCに多数攻撃ボーナスの+1がつきます」 「飛び道具は数に入らないのでは?」 「ハウスルールです!」(きりっ) 「なるほど、ハウスルールですね了解!」 これができるのがAFF2e。ありがとうハウスルールの見開き白紙。 ロルンはショートボウ、リンドールは剣、ジャスティのメイスで丘トロールと接近戦。 丘トロールは強敵。ゲームブックにもそう書かれている。 じりじりと体力を削られながらも鎧の厚さと技術点の高さでしぶとく食い下がる。 さらにジャスティが負傷。 次のターンでリンドールは〈火炎〉を発動、さらに魔法点を2点追加消費で丘トロールの対抗判定にペナルティをつける。結果、トロールは焼けた。 「おんやあ、どっかで焼き肉焼いてるか?」 「ここまで鈍いと怖くなってきたな 」 「お酒は怖い 」 この後ロルンも接近戦に加わり勝ちをもぎ取る。機を逃さずジャスティが運試しでダメージを増加、遂に丘トロールは倒れた。 「焼けてるのは……俺だった」(ばたっ) 「なるべく穏便にすますつもりだったが、こうも手強い番人では仕方ない」 「うとうとしてる間にカタつけられてよかったよ」 「死体はそのへんに突っ込んどこう」 きっと「また酔いつぶれてサボってる」と思われる。 「死ぬほど疲れてるってやつですな」 まさにそれ。 ジャスティの回復後、3人はウィステアから教わった通りに進み、ついに井戸に通じる『青い扉』にたどりつく。 扉の前にはワイヤーが仕掛けられていた。 「しまった!」 ロルンは罠の感知に失敗、仕掛けが作動する、が。 丘トロールのいたあたりでコロンコロンと空しく鐘が鳴る。 誰も来ない。 だって丘トロールは『死ぬほど疲れてる』し、赤い扉の前の見張り四人も酩酊してるから、誰も来ない。 「どうやらヤツを先に始末しておいたのは正解だったようですな。さて、仕切り直しといきましょう。」 来るはずの見張りを潰してからドアを開ける。実は最良の手段をとっていたのです。 この流れ、既に罠は無効化されていたのでぐいっと進めました。〈腕前〉の分の魔法点も温存してほしかったし…。 改めて仕切り直し。 リンドールの〈腕前〉の支援を受けて技術点に+1。ロルンは青い扉の解錠にチャレンジ。結果は…… ダイス目1、1、大成功! まるで正しい鍵をさし込んだように音もなくするりと鍵が開いた。 中は幅4m奥行き9m(もうm式で行くよ)の細長い部屋。 壁には少女の肖像画がかかっている。オイルランプでこうこうと照らされているがこの部屋には窓が無い。天井は高くアーチ状で、なんだか納骨堂か、礼拝堂のようだ。 そして中央に少女をかたどった石像、奥に暖炉。 「ここが井戸の入り口なんだろ?でも、まるで教会みたいだ」 「魔力感知します……成功」 十海GM : さてみなさん。ホラー映画で霊能者だけ謎のビジョンが見える場面があるでしょう>ALL ロルン : う、うん リンドール : あ、ありますね 十海GM : はた目から見るとすっごい危ない情景。あれが今からリンドールさんに起きます。害は加えません。一瞬の間に凝縮した情報が注入されるので、台詞でのリアクションはとれます。■ ジャスティ : 『視えてしまった』というやつか 十海GM : そう、まさにそれ…では… リンドールが見たもの。 薄暗い部屋の中、肖像画が変わる。 美しい少女の肖像画が、水に沈められた無惨な姿に! 「おお、なんと無残な…」 髪も肌もドレスも全てどろりと溶けて崩れ落ち、骨だけが残る。 「なにか見えたのか?」 ……いや、一枚だけ少女が残っている。ロージィだ。君に向かって手をのばす。もう少しで手が届く! 「ロージィ? 彼女はまだ間に合う」絵の一つに手を伸ばしています 十海GM : 何故かリンドールさんは、左側一番奥の小さな絵の前にいる!>リンドール 十海GM : これだけ風景画だ。そして額縁が異様に分厚い!>ALL リンドール : 「ここだ!ここにロージィが」などと意味不明な事を言っており・・・ ロルン : 「ロージィ?この絵がロージィだっていうのか?」リンドールに駆け寄ります ジャスティ : 「ふむ、何か掴んだのですな!」と駆け寄ります この場面、「リンドールさん魔力感知してくれるかな。しないと使わないまま終わっちゃうけど、せっかくだから書いておこう」とご用意したテキストでございました。 絶妙のタイミングで視ていただいてGM歓喜でございます。ありがとうございます。 分厚い絵は二重構造。注意深く外すと中から出てきたのは、木炭で塗りつぶした画面に文字が白く浮かんだ羊皮紙。 「直径30センチくらいの文字の刻まれた丸いものに羊皮紙を被せて木炭でこすったものです」 リンドール : 「これは、拓本だ… しかし何の?」←魔術に必須の物なので名前がわかる ロルン : 「何かこすった跡がある。文字が読めるぞ!」←どんなものかはわかったが名前は知らない ジャスティ : 「きっと重要なことが書かれているはずです。読んでみましょう。」 ←重要なのはそこ 共通語、エルフ語、ドワーフ語が入り交じって書かれた文章を、3人の知恵を合わせて読み解く。 それは、初代ベルウッド当主が水姫さまと交わした契約書の写しだった。 ベルウッドの娘は命と形を水姫に捧げる。 水姫はベルウッドの当主が求める情報を与え、指定された相手の命を奪う。 捧げられた命と形が使い尽くされたら、ベルウッドの当主は新しい生け贄を捧げる。 契約の内側にいる者だけが、契約の大皿を破壊できる。 ジャスティ : 「これがご婦人が言っていた『契約書』ですな。」 リンドール : 「こんなところに隠していたのか」 ロルン : 「命と形……こんな契約すぐ終わらせちまおう!」 ジャスティ : 「正式に【代理人】に任命された私達は『契約の内側にいる者』と考えて差し支えないようですな。」と2人に伝えます リンドール : 「私達三人の誰かが、契約の大皿を割らなくてはならないということですな」 ロルン : 「契約の終わらせ方が書いてあるのは助かったな。すごくわかりやすいし!」 リンドール : 「恐らく、井戸の中に『大皿』はある。しかし、ここにはそれらしき井戸は見当たらない」 リンドール : 「井戸の間なのに、何故だ」 ロルン : 「ここに井戸はあるはずなんだよな。あの石像がフタになってるとか?」 リンドール : 「この石像の台座、たしかに大きさは井戸くらいある…」 ジャスティ : 「あるのは【石像】、それに【暖炉】ですか…」 その石像にジャスティは見覚えがあった。 ジャスティ : 「この石像は…。私がパーティ会場で見た人ならざる少女と似ていますな。」 石像を調べたロルンは、台座の背面に隠されたボタンを発見します。 次回、怪しいボタンを押す所からスタート!