マーレボルジェ（ソード・ワールド2.5用キャラクターシート）

バジリスク・ウィークリングの女性。

ノヴムポストの街にあるギルド「西日の隠者」亭所属の冒険者。

バジリスクの子として生まれたマーレは、劣等者であるウィークリングでも教育によって戦力になるのではないかと考えた親によって過酷な訓練を課されて育った。

蛮族式の容赦ない“教育”と、他者からの蔑みと好奇の視線はプレッシャーとなって彼女の精神を押し潰した。

結果、半端者として失望され、前線の死地に送られた。

15歳かそこらの瞳以外の見た目が人間と変わらない彼女は、半死半生の状態で人族側に誤って救助されてしまう。

すぐにウィークリングだと判明したが、人族の将軍は蛮族の事情に明るいという理由で手元に置いた。

敵意と好奇の視線に晒されながら、生き延びるため必死に“教育”されたことを活用、ささやかながら戦果を挙げる。

将軍はそのまま彼女を隷属させる気でいたが、冒険者ギルドから引き抜きの打診が入った。どうやらギルドの一部、訳アリの者達の互助会が彼女の境遇を知って救いの手を差し伸べたらしい。

蛮族でありながら人族社会で暮らす者も少ないながら存在する。17歳になっていたマーレは彼らの手引きで冒険者となった。

似た境遇の者たちとの出会い、交流は彼女の心を次第に癒していった。それはかつて受けた“教育”の成果を開花させることに繋がる。

魔術師にして軍師、その才はいかんなく発揮され、ギルド内でも名のある冒険者となった。しかし、彼女は驕ることなく、初心を忘れぬよう蛮族語で半端者を意味するヤズレを二つ名として名乗り続けている。