鴉山 響一さんの日記 「長期キャンペーンの運用について」

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鴉山 響一
鴉山 響一日記
2022/09/13 17:21[web全体で公開]
😶 長期キャンペーンの運用について
色々な手法があって、それぞれのグループにカスタマイズされた手法がベストでファイナル・アンサーではあります。
そういうお前はどうなんだ、と言うことで、私が主宰する場合のキャンペーンは……

・毎週曜日固定(合議の上お休みや時間変更あり)
・テキストオンリー、ボイス無し、BGM無し(あるいはミュート可能)
・少人数メンバー
・毎回90分程度

……と言った具合で運営しています。

人間習慣性の生き物なので、開催曜日がバラバラだとどうしても予定を悪意無く忘れてしまう場合があります。その意味で曜日・時間固定制が望ましいと考えます。その一方で、それぞれの家庭や仕事の状況によって参加が難しい週がどうしても出てきます。その場合は「野球中継が入ったため今週は放送お休み」と思うようにしています(プレイできない分、「次回はこのように行動しよう」とか「あのNPCの言動の意図は?」とか考える時間に充てると楽しいです。(T)RPGはプレイしていない時間も楽しめるのが良いですね)。

ただ、お休みが頻繁に起きると、参加者のモチベーション低下を引き起こしかねません。その為にも、キャンペーン開始前に参加希望者とのすり合わせは重要です。そして、参加者が増えると個々人の都合が個別に発生しますので、毎週誰かが不参加となる事態が発生し得ます。それは好ましくないので、その為にも参加者は少人数に絞ります。経験的にはGMを含めて3~4人くらいが望ましく、6人を超えるとそのような問題が頻発しやすいです。

私を含めて参加者は同世代が多いので、青臭いロール・プレイを音声に出すこと自体は、恥ずかしいのはあまりないと思うのですが、それでも同居の家族などから訝しがられることは避けねばなりません。一般的には(T)RPGにたいして世間の認知は低いものですし、ましてや「邪神の復活を~」とか、「よし、カチ込もうぜ」とか、物騒なセリフは聞かれたくありません。

ボイスチャットの方が進行が大変にスムースなのは認めざるを得ませんが、その一方で、参加者全員が「参加し続けやすい環境を維持する」のは重要です。また、テキストチャットですと、固有名詞を含めて過去ログのサルベージがたやすいのも魅力です。

最近ではあまり耳にしなくなりましたが、「オンセ三倍則」とはよく言ったもので、オフセッションに比べてオンセッションは三倍くらいの時間が掛かります。となると、毎回90分はオフでの30分相当となります。「オフでの30分なんて、たいして進行しないじゃないか!!」とご指摘を受けると思います。それについては「その通り」です。

私が主宰するキャンペーンは大抵戦記物・軍記物・(架空)歴史群像的ドラマを目指しています。一回のセッションでの進行は喩えるなら「朝ドラ15分」あるいは「新聞連載小説」のリズム感です。ガッツリ遊んでおられる方々からするとなんとも物足りないと感じられるのではないかと思いますが(たいてい平日の夜に開催しているので)、「たいして観たいわけでもない深夜番組を眺める代わりに1セッション」が愉しめるなら、良いのではないか、そう思うのです。

毎回毎回、「え、もう90分経ったの!? もう少し遊びたい!」と誘惑に駆られるのですが、これくらいなら家族や同居人の不興を買うことも少ないようです(家庭内民忠の維持はオジサンゲーマーにはなによりも重要なのです)。

それでも、しばらく続けた後に、プレイの足跡を振り返ると、思っていたよりも長い長い物語が綴られていることに気付く日が必ず訪れます。

「長期キャンペーンの維持は難しい」、そう感じている方の参考になりましたら幸いです。
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