肉祭ポメタロスさんの日記 「平成最後のコミックマーケット」

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肉祭ポメタロス
肉祭ポメタロス日記
2018/12/31 02:48[web全体で公開]
😶 平成最後のコミックマーケット
平成最後のコミックマーケットに参加した
コミケに行くのは生まれて初めてだった
前夜のことです、サークルチケットという、サークル参加の為のチケットを無くしていることに気付いたのは
知人たちに笑われながら早朝、ほぼ暗闇の中でヤマトの配達員よろしく滑車で私は旅立ったのだ
目指すは国際展示場、3日間で20万人が集う平成最後のオタクの祭典、コミックマーケット95

タクシーを待つも来ないので仕方なく朝もやに包まれるバスに乗ったところ「重そうですね」とバスの運転手さんに労われる
ゴロゴロ進み、大井町からりんかい線へ
キャリーをゴロゴロする人や段ボールをゴロゴロする人が徐々に増えていく朝6時
明らかに駅員ではないバイトさんに誘導され電車に乗ると、各駅で満員電車になっていく車内
なんとか満員電車を降りると国際展示場のホームが満員、満員では無いのは電車の中だけというワンチャン死ぬ状況
方向がよく分からないのでゴロゴロする人々についていく、サーチケを発行する為にスタッフさんに尋ねてゴロゴロ
エレベーターを待ってると横にいた警備員さんが「寒いねえ」と言ったのでホッカイロを差し出したら警備員さんは両手に貼ったホッカイロを万歳しつつ見せながら微笑んだ「もう貼ってるんだよ…」と

頭を90度下げ身分証を提示しながらサーチケを再発行して入場する、売り子(メル氏)を置き去りにしたことに気付く
「もう入場した」と伝え罵られながら入場入り口で待つ、そして飛行石をパズーに渡すシータの如き動きでサーチケをスタッフさんに見守られながら渡し、メル氏はおはようの前に「ばか」という
「肉祭さんは0か1しかないの?」と言われたけど心外である。0でも1になれば良いだろう
ゴロゴロしながら会場入りする、みんなワイワイ準備している、が、参加受付の為の紙が無いことに気付く
何故ならサーチケも参加の紙も封筒ごと失ったからだ

スタッフさんに相談したら、大柄で逞しいクマのようなスタッフさんがプリキュアのバックから参加の紙を出してくれた
流石コミックマーケット、外では一発職務質問の姿でも全く持ってナチュラルである、ここに自然の営みは存在する
左右のサークルさんに挨拶する、左隣のサークルさんは自分が人生で産まれて初めて回したシナリオの作者だと思い、その旨を伝えてお辞儀をする、困惑した表情であった(それもそのはず、後ほど気付くが完全なる勘違いで隣の隣のサークルの話である。このことに気付くのは6時間後のことであった)

さぁ、設営準備。見本誌も渡した。もうばっちりである、なんたってイベント参加はこれにて3回目、ベテランである、サーチケをなくしたけれども
危険物の点検アナウンスが美少女ボイスで可愛いメロディと共に流れ、上下左右に不審者やテロリストがいないか確認する
お世話になっているサークルさんへ菓子折りを渡しに行く、みんないつもどうり地上に舞い降りたエンジェルである
なお、エンジェルの宣伝をしすぎて「そんなにしなくて大丈夫ですよ」と後ほど制止を受ける。普及活動も程々でなければならぬ

シンと冷めた空気の中、緊張しながら開場を待つ
10時、開場と同時に拍手する、みんなで
始まる
コミケが始まる

まぁでもすぐすぐ来る人いないだろーってボエーッとしていたら、なんと一人の女性が真っ先に来てくれた想定外である
すばやさを上げて即座に渡す、このタイミングで来る人は何故なら何万人もの列の前列を得る為に始発より早くここに来た戦士
グッドラックと心で呟き笑顔で見送る背中は頼もしかった
バンにリストを挟み適切に各所を巡る者も現れた、まるでそういう仕事かのような機敏な動きで「これ下さい」と言って速攻で買うとすぐに立ち去る、その背中も頼もしかった
そして噂の猛者、カバンを広げながら全サークルの本を横から順に買う猛者が現れた
これが噂の「コミケの本ぜんぶ買う人」である初めましてこんにちは! 猛者の背中は見れなかった
何故ならすべてのサークルに背を向けることなく真横移動で買っていくから…

さて、それからはコンスタントに…通り過ぎるコスプレイヤーさんを眼福眼福と拝みながらボエーッと過ごす

まさかの展開であるがA5サイズ24頁300円Cocシナリオ集「年末年始お休みがある時に野良でも身内でも誰でも良いしあんまし準備しなくてもなんとかなる本」がポンポン手に持ってもらえた、中には見本を手に取って「ブッフゥー」と笑った後に買ってくれた人もいた、立ち去り際に「見出しすごく面白いですね」と言ってくれた人もいた、多分地上に舞い降りたエンジェル(2回目)
ということで1時間くらいで完売した「アレレ~? おっかしいなー?」目算見誤りここに極まり

しかしながら1番売りたいのは「さよなら、平成。」の方である、B5サイズ144頁(多分)1500円、みんなで作った合同誌!!
実はコミケ会場に1000円を超えるシナリオ集なんてそうそうない、大手しか出さない強気の金額である、頁数多いから仕方がないのだ俺はこれを売りに来たんだぞジョジョ―!

12時、そういえば昨日の夜から何も食べていないことに気付く
そんな折、見本誌をものすごくじっくり見る人が現れる。あなたはもしや…「よかったら委託を検討してください」そして渡されるイエローサブマリンのチラシ。お勤めご苦労様です…! いつも有難うございます…! いつも委託してなくてすみませんいつかします…!
オンセンの人たちも来る。まりひろさん、まおーさん。取り置き分とお菓子とか渡す。そるとさんも来てくれた。

13時。ここからは事前に何を買うと決めてきた感じではない方々が現れる。
取り合えず、おじょうさんのところへと旅立つ。「西れ68b! 西れ68b! 西れ68b!」と念じながら迷子になる。
なんとか辿り着いた先でおじょうさんから「生還したらたくさん遊ぼう(B5サイズ68頁キラキラの表紙!)」を得る、そして夢限ちゃんなる可愛い存在のキーホルダーも買い、戻る

13時半、本も残りわずかになる
実はずっと決めていたことがあった
おまつりミート(今更ですが合同誌のサークル名です)の本は絶対に再版しない委託しないと決めている
売れ残ったらつまり、梵書する予定だった。だから、もし売れ残ったら、サークルを辞めよう

13時45分、残り1冊になった
実はさっき決めていたことがあった
14時までに完売しなかったら今後一切のイベント参加を辞めよう
メル氏に「15分だけ1人にさせて欲しい、1人でお店にいさせてほしい」と言って、席を外してもらった
天井を見上げながら考えた
メル氏に朝、「肉祭さんは0か1しかないの?」と言われたけど本当は心外じゃなかった。0か1なら人生は分かりやすいよ
0と1の間に、とても大事なものが沢山あって、それに生かされているのも重々承知なんだけれども
「出来た」と「出来なかった」の間が険しいほど人生は面白いし、楽しいよ
報われるのも好きだし、報われないのも好きだし、何だろうなぁ、物語がちゃんと終わるのが好きなんだ
ここが物語の終わりだと人生で思う瞬間が
私は怠け者で甘えだがりで情けない生き方をズルズルとしているから、その瞬間が他の人より沢山必要なんだよ
そうでなきゃ生きてる意味が無い気さえするんだよなぁ

と、そんなことを思いながら天井みてたら見本誌見てたー!
この時間帯は、本を読んで決める人の時間帯。だから少しだけ、本の話を話をした。そしたら買ってくれた。少なくともこの物語の終わりがここではないことを知った

さぁ、帰ろ―!
うどんを食べることを決めていた。だってメル氏が「油物は吐いてしまう」と言うので。
まりひろさんを掴まえ、まおーさんは既にカレーを食べていたので終了、おじょうさんに最後の挨拶をして、私たちはうどん屋を求めて新宿に行き、そしてオムライスを食べた。

オムライスはやっぱりケチャップだよな!

以上、人生生まれて初めての、そして平成最後のコミックマーケットでした。
さぁ、今日は大晦日。三時間後には仕事です。仕事納め? 何でしょうかその単語…、英語ですか?

ではでは皆さま良い年の瀬をお過ごしください。
来年も素敵なTRPGライフがありますように。
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レスポンス

アーリング
アーリング肉祭ポメタロス
2018/12/31 16:30[web全体で公開]
> 日記:平成最後のコミックマーケット
肉祭さんの行動力の凄さよ・・・!秋のゲムマで合同誌を作ったと思ったら、今度は冬コミに参加とはっ。
ドタバタ顛末もはたからこうして読ませてもらうとすっごく可笑しかったりw楽しんでるなあ・・・!
悩んだりもがいたりしながらも、前に前に進むその姿にカッコイイな、とも思います。置いてかれた感すらあるよ!
そしてまさかの本日仕事!?お、お疲れ様です・・・!m(__)m よいお年をお過ごしくださーい。

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