トクメーさんの日記 「TRPG書籍の形」

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トクメー
トクメー日記
2020/07/15 18:16[web全体で公開]
😶 TRPG書籍の形
ルールブックではなく、その周辺の所謂リプレイ書籍について、面白いなと思った作品についてご紹介させて頂こうと思います。最新の話題では無いので、ご存知の方も多いかと思いますがご容赦を。

皆さんは「宮澤伊織」さんという作家さんをご存知でしょうか?
アニメ化が決定した「裏世界ピクニック」と言う作品の作者さんだと言うと、伝わる方もいらっしゃるかもしれませんね。

さて、この宮澤伊織さんですが、もう1つペンネームを持っています。
そのペンネームは「魚蹴」。
冒険企画局製のTRPGをプレイした方ならご存知でしょう。良くリプレイに顔を出すプレイヤーさんの名前です。

そんな魚蹴さんが宮澤伊織名義で、冒険企画局とタッグを組んだ作品「迷宮キングダム 特殊部隊SASのおっさんの異世界ダンジョンサバイバルマニュアル!」が去年の暮れ位に単行本化して発売されました。

迷宮キングダムを知らない方のために、サクッと補足しておきます。
迷宮キングダム(通称:まよキン)とは、冒険企画局製のTRPGシステムの一つです。
かつて通常の世界だった土地全てが、突如として迷宮・ダンジョン化してしまった世界「百万迷宮」を舞台に、同社のサタスペを彷彿とさせるようなカオスでポップでナンセンスな要素をふんだんに取り入れつつ、それでいて妙にダークな世界観。
ノリとテンションで行動すると一瞬でPTが崩壊する、往年のWizやチームラ系のDRPGを彷彿とさせるやたら硬派なゲームシステム。
そんな魅力を持ったTRPGシステム、それが迷宮キングダムです。

さて、話を元に戻しますが、魚蹴さんが執筆した本作は、迷宮キングダムを元に書かれています。
TRPGシステムを元に書かれているというと、「リプレイ」作品を思い浮かべますが、この作品はちょっと違います。
この作品は、あくまで迷宮キングダムの世界観を元にして「ノベライズ」された「ライトノベル」なのです。

通常のリプレイ作品では、物語性というのは少々脇に置かれがちで、PC会話の間に挟まれるPL会話や、システムのルールに基づいたダイスロール描写などを描くことに労力の一部が割かれているかと思います。
ですが、この作品ではその手の要素は一切御座いません。あるのはただ”物語”だけなのです。
実際、この作品は、迷宮キングダムを知らない人間でも楽しめる、読み物として完成された作品に仕上がっていると思います。
私は正直あんまりリプレイ作品は好きでは無いのですが、この作品はとても楽しく読めました。

この様な作品はTRPG業界として考えても面白いものだと思います。
まよキンプレイヤーが、世界観が持つ雰囲気をより深く理解して楽しめるようになるだけでは無く、ライトノベルとして完成された本作が多くの非TRPGプレイヤーに読まれ、更にアニメ化などのメディアミックスなどが成され興味を持って貰えたのならば、業界全体の活気向上にも繋がるのでは無いでしょうか?

この手のTRPGリプレイでは無い、TRPGノベライズとでも言うべき取り組みは、古くはロードス島戦記から、最近だとCoCでも有ったかと思いますが、この様なTRPG書籍に対する取り組みがもっと広がっていけば良いなー、と思う今日此頃でした。

他に面白いノベライズ系のTRPG書籍なんかご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントで是非教えて下さいませ!

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レスポンス

ワース
ワーストクメー
2020/07/16 08:59[web全体で公開]
> 日記:TRPG書籍の形
こんにちは。どっちが先かはわからないですがワースブレイドというTRPGも小説の聖刻1092を出しており 結構な冊数があります。
プレイしたことはないですがコンシュマーゲームにもなってます(ジャンルはクソゲーに分類されてしまうようですが)

単なるリプレイではなく小説レベルで発刊してしまうという流れも定着すると面白そうですね!

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