ここではない星、ジ・エールス そこには現在の人類とは、すこし違った人間たちがいた。 彼らの身体には鋼の部品”デバイス”が埋まっていた。 ――いわゆるSF作品で言うサイバーウェアのような代替部位や、 ビーム兵器といった、オーバーテクノロジー。 ただし、この時代の人々に、それを開発したり、手術で取り付けたりするような技術はない。 ……これは遺伝する機械。 彼らにとっては、成長に伴って発生する”個性”の一部に過ぎなかった。 … なぜ生命の有り様がここまでに変質したのか? この時代の殆どの人間にとって、それは疑問ですらなく、当然の事実だった。 そんなことよりも、自分の暮らしを少しでも豊かにすることの方がずっと重要だ。 特に、旧文明の遺跡は豊富な資源の眠る地…… 一攫千金を狙うものたちは、こぞって探索に乗り出した。 奇しくも、それが生命の真実に近づく行為だとは知らずに…… これは、メタルエイジと呼ばれた時代。 明日を夢見て、泣き、笑う 鋼たちの冒険譚。
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