【AD&D】重臣会議⑥【TRPGリプレイ】
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本作は、「Wizards of the Coast」が権利を有する「Dungeons & Dragons」の二次創作物です。
DUNGEONS & DRAGONS, D&D, Wizards of the Coast, Forgotten Realms, the dragon ampersand, Player’s Handbook, Monster Manual, Dungeon Master’s Guide, all other Wizards of the Coast product names, and their respective logos are trademarks of Wizards of the Coast in the USA and other countries. All characters and their distinctive likenesses are property of Wizards of the Coast. This material is protected under the copyright laws of the United States of America. Any reproduction or unauthorized use of the material or artwork contained herein is prohibited without the express written permission of Wizards of the Coast. Japanese edition: Hobby Japan (2-15-8 Yoyogi, Shibuya-ku, Tokyo 151-0053, JAPAN) Japanese Translation (c) Wizards of the Coast LLC
紛糾した会議の末、次期当主を評決にて決めることになったヒューナースドルフ男爵領重臣会議。様々な思惑が交錯するなか、ゲルハルトは……。
ゲルハルト: クレイグの提案したダヴィット案が通らない以上、リスクは犯せない。トマスに挙手します。
クレイグ: そうするつもりだったくせにゲル……。一瞥しておきます彼を。ここまでは……。
DM: 水軍指令、総主教、そしてゲルハルトが挙手します。彼ら三人だけが。副総主教が明らかに驚愕しています。
クレイグ: 誰も追従しない!?!? そうか、真の武人だったか……。
ゲルハルト: ほう、いいですねえ。
DM: エルドライン「……では、続いてエルンストさまを推す者」
ゲルハルト: さすがエルドラインだ。
クレイグ: 何か匂う。
DM: 団長、ホルシュタット軍司令、巡回衛視隊長、そしてエルドラインが挙手します。
ダヴィット「決まったな……!」
クレイグ: クレイグ「問題はこれからですね卿」小声で。
DM: ヘレナ「う、うそじゃ! このような決議には承服しかねる!! お前たち、わらわの知らぬところで図りおったな!? エルドライン、おぬしがそのような男とは思わなんだわ」と吐き捨てるように言うと、足音も荒く会議室を出て行きます。
ゲルハルト: 戸惑ったような顔をします。辱められたかのような表情を作る。
DM: 副主教「そうか、そうなのか。良く分かったぞ、それならば我らとしても考えがある。神が、どちらがより正しき行いをしているのか、裁きを下してくれることであろう」と吐き捨てると、こちらも部屋を去ります。そのあとには、老齢の総主教がぽつーんと残りました。総主教「ま、ワシだけここに居残るというわけにもいかんじゃろうなあ。ああ、長生きするとろくなことがないわい」と言って部屋を去ります。
ゲルハルト: ではたちあがると、トマスのそばに寄ります。
クレイグ: いやあまったくロイツベルガー家立場なし!
DM: トマスも慌てて部屋を去ろうとしています。トマス「ローンフェル、卿もくるのだ」
クレイグ: トマスも遊びがすぎたか。
ゲルハルト: 「お気を確かに。トマス様。ゲルハルト・ローンフェルは、あなたに付き従いましょう」トマスを慰めるような感じで部屋を去りつつも背後のクレイグに行きます。
クレイグ: バックスタブ?
ゲルハルト: NO (笑)。 感心したかのような微笑を見せます。
クレイグ: くえねええええ。何も言いません。微笑みもしません。
ゲルハルト: はは。ではトマスと一緒に退室。
DM: 良いですねえ、ゲルハルト。雰囲気いいわあ。
クレイグ: 一応トマスが出るときに礼はしておきます。
DM: エルンスト「……え、何この展開。もしかして、僕が男爵になっちゃうの。すごいね!」
クレイグ: ……。ホビットかよこいつ(笑)。
ゲルハルト: おめでとう(笑)。
DM: こいつは凄いのかなんなのか、紙一重な奴ですなあ。
クレイグ: 周りが固めるんですよ!
DM: さて、そんなわけで、重臣会議にて次期男爵は決定しましたが、それに異を唱える教会側とは決定的な溝ができてしまいました。そして個人的には本当にエルンスト君で良かったのか、と思います(笑)。
ゲルハルト: いやいや 能ある鷹は爪を隠すというやつですよ。
クレイグ: 早めに子供作らせて引退させましょう。
DM: そうであってほしいという、みんなの願望ですね。
ゲルハルト: 念も岩に通ずるのだから、願望も通じてくれないかなあ。
クレイグ: おそらくないですね。
DM: (無責任に)そうだね、願うって大事!
クレイグ: むむ、では願っておきます(笑)。
DM: ほら、英語でなんて言ったっけ。パワーオブドリーム、これだ!
クレイグ: (笑)名前、ドイツよりだしなここ……。
DM: エルドライン卿はすっかりこれまでの鬱屈した態度が払拭された印象を受けます。そして……。首府に初めて冠雪した日の朝、一騎のサレット(獅子面)を被った騎士が誰にも見送られることなく、ひっそりと城門を出たのであった。
クレイグ: ああああああ、辛い……。
実は死ぬまでの間、アイリーンは騎士候補生としてクレイグが担当教官に任じられていたのです。
DM: よおっし、これで他のPCとの話に整合性が取れてきたぞっと。
クレイグ: この節は辛いですDM……。
DM: おタカさん、安心してくれい。アイリーンちゃんさんはひとりで冒険はさせないから。
クレイグ: でも……事実上……もう……戻ってこない……。
DM: はい。エルドライン卿としては教会の暴走、つまりアイリーンの蘇生の事実は認めなかったんですね。そして、そのような行いをした教会に対して強い反発心を産んでしまったのです。ダヴィットはまあご存知の通り火の玉みたいな性格ですけど、エルドラインは氷のように冷徹な男ですから(内面は判りませんが)。ゲルハルトさん、楽しくなってきたでしょう。
ゲルハルト: そうですねえ、変化球なげられないか、ひやひやしてますけど……(笑)。
DM: まあ、命あっての物種。生きていれば、いつかどこかでアイリーンと会うこともあるかもしれませんて。ちなみに、落ち武者となったアイリーンですが、Black Kingit(影の騎士と言えばいいのか)として放浪します。そのお供はゲルハルトさんも一度会ったことのあるアウグストくん。そしてもうひとり手練れの女弓兵がいるとか、いないとか。……さて、そんなわけで、それぞれ特に今しておきたいことがない限り、今回のセッションは終わり、また別個でのセッションとなります。
ドメネク: 特にしておきたいことはないですね。
クレイグ: エルドラインさんと話しておきたいです、時間があるときに。それと団長とも。
DM: 了解です。それは別の日に設定しましょうか。さて、ではそんなところで今日はお開きとしましょうか。
ドメネク: ご一緒できてとても楽しかったです。機会があれば、また卓を囲みましょう。
DM: ドメネクさんも、なかなか初顔合わせとは思えない雰囲気でお二人とセッションしていて楽しかったです。
クレイグ: そして仰る通り。すんなりすぎるくらいでしたね。
DM: 次に会うときは、敵か、味方か。
クレイグ: 本当にそうですね。
ゲルハルト: んー……(笑)。
DM: ゲルハルトも腹に一物背中に荷物なキャラですから、どんな状況だってあり得ますもんね。
ゲルハルト: まあ、クレイグ様はいずれご当主になられる御方、とだけ。
クレイグ: どうですかね。
DM: とりあえず、この会議に関してお二人には2000xpずつ入ります。
クレイグ: おおそれはありがたい。
ゲルハルト: うれしいですが、戦闘はめったにないので、どうしよう(笑)。
DM: 特にゲルハルトの場合、レベルが上がったからどうなんだというキャラですが、それでもまあ、入れておいてください。今後もしかしたらあなたが部隊を直卒することもありますしね。
ゲルハルト: まあ、もしかしたら、ですから。
DM: キャラとしてはともかく、DMやPLとしては多人数戦闘ルールを使って遊んでみたくありませんか? もともとのキャンペーンの趣旨でもありますしねえ。
ゲルハルト: あー、それはやってみたい気持ちはありますね。
DM: 手塩にかけた精鋭が一撃で撃破される姿は辛すぎるものがありますけど。
クレイグ: ありがとうございます。予定的にはどうなりますでしょう。
DM: そうですねえ。このあとはすぐに戦争開始とはならず、しばらくは暗闘があるかなとは思います。
クレイグ: で、もう完全にそれぞれ別個ですね。
DM: ですので、次回はえぢさん=ルーシアとの回があり、その後はまた追って……という感じですね。
クレイグ: なるほど。
DM: クレイグは知りませんが、タイミングが合えば、もしかしたら身分を隠したアイリーンとばったり会うなんてこともあるかもしれません。顔を隠し、身分を隠しているけれど、お茶の間のテレビの前の全国民は皆素性を知っている状態(笑)。
クレイグ: でしょうね。感動の再会があるのかと思っていました(笑)。
DM: いまはまだ、ね。
……というわけで、半年以上塩漬けになっていた「重臣会議」がようやく終わりました。これで、領内は勢力が二分され、これまでの両派の暗闘が未成年同士の不順異性交遊程度の健全さに感じられる、生臭い覇権争いへとエスカレートして行きます。
もともとこのキャンペーン自体が「いずれは大規模戦闘ルールを使いたいね」という前提で始めたものだったため、ようやくそれに向かって一歩進んだように感じます。騎士団の中央正面突破突撃に対する神官戦士団の魔法攻撃とか、更にそこに第三ターンの増援が……とか、DMとしては今後の展開が更に楽しみになってきた状態です。