【ソード・ワールド無印】水精の歌声亭２話【TRPGリプレイ】

わしが倒した。

どうなん？女性信徒だと戦童貞が連れてってくれんの？

闇司祭の剣は忘れずもらっておこう

商人ラザロの偽依頼からザインに戻って1週間。ラザロの身柄や麻薬を盗賊ギルドに引渡すなどの後始末もようやく片が付き、一息ついたところから今回の話は始まる。

まだそれだけしか経っていないのか。

1年ぶりだけど前の話覚えてる？

大体。

一応ね。

おおよそ

オッケー。
拠点にしている冒険者の宿「水精の歌声」亭。
時刻はお昼になる少し前。店内には冒険者の姿が多くあり、バイトの女の子が忙しそうにテーブルの間を飛び回っている。

一晩寝たら、整理はついたわ。
生活費は？経済的に潤ったので酒浸りの日を過ごす。

どれくらいだったっけ・・・

そうね。140ガメル減らしておいて

はーい。

君たちはいつものテーブルに座ってのんびりしているところだ。適当にロールプレイをどうぞ。

「揚げ魚お替り！」

腹が出てきたから鎧の調整しないとな。

まだ若いので平気です。

今酒代をルールブックから探している。

そうそう、一応ラザロの件は内密にってことで盗賊ギルドから言われてる。

この宿って、結構冒険者グループが居るんだよね？

君たち含めて5チームいる

繁盛してるなぁ。

ここに宿を取っていないのも含めるともうちょいいる。

なんだこの黒い枝豆は！この店は腐った豆を出すのか！

「高級品なのに・・・」

美味しんぼかな

じっとテーブルを見つめながら麦酒あおってるよ。

「収入はあったけど・・・もうちょっとお金貯めて、魔法の鎧とか欲しいなぁ」
「マズナは魔法使いなんでしょう？作れないの？」

実は魔法の装備は結構安かったりする

そなの？

武器はね。鎧は今調べたらそこそこしたわ。

どこで売ってるんだっけ？

武器屋で取引してる。丁度良い筋力の装備があるとは限らないけど。

魔法の弓はレアアイテムだっけ？

魔法の弓はめったにない。と言う事にしておこう。

とまあ食事をしながらそんなことを話していると、扉を開けて神官服の若者が店内に入って来る。
その若者はキョロキョロと店内を見まわし、君たちの姿を見つけると声をかけてくる。

誰だよ、という表情をする。

宗派なんだろ？見た目でわかんないかな？

サレは知ってる。マイリー神殿の若い神官だね

人が昼酒やってるのに！

知り合い？　＞ＧＭ

顔見知り

なんて子？

皆が？

サレだけじゃ？　＞ジェスター

いや、知ってるのはサレだけ。

「あ、いたいたサレさーん」

「やぁ、どうしたの？」

「神殿長がお呼びですよ。なんでも頼みたい事があるとか」

「そうなの？じゃぁ行ってみようかな」
「っていうか、なんだろ？じゃぁちょっと出てくるね」　＞みんな

「お仲間さんも一緒に、とのことでした」

「おや、仕事かい。一緒にだって」

「じゃあ伝えましたからねー」

「はーい、ありがとねー」

若い神官は去っていく

「なんだろねえ」

「と言う訳で、みんな来られる？」

「この一杯を飲んだらね」じゃあ、グイっとあおる。

「はい」

ではみんなでゾロゾロ行くと。

うん。

朝から何杯か飲んでるので多少酔っ払い。

マズナは？本当に豆が腐ってた？

駄目な大人がいる。

いやマスターと仲直りした。

「く、臭い(豆が)」

「ヒョウゴ産の高級大豆だ」

というわけで行く

ジェスターのキャラシートに年齢がない・・・

18だよ。

あ、スプレッドシートにはあった。

そういやなかったな。

あ、そうだ、キャラシートのオンセン用のフォーマットどうですか？　サレのやつ。綺麗に出来たと思ってるんだけど。採用してもらってもいいのよ？

そうだねえ。

マイリー神殿に着くと神殿長の執務室に案内される。サレもあんまり入った事は無い。

神殿は初めての様な気がする。

そうだね。神官長にはあんまり用が無いかなぁ。
ちょっとはかしこまるよ。常識人枠なので。

皆こぎれいだなあ。

ちなみに神殿長の名前はシャトナー。元貴族という珍しい出自の人である。

政権争いに敗れて出家したんだ・・・

「急に呼び立ててすまないな。実は引き受けてもらいたい仕事があるのだ」

ザインのマイリ―神殿って大きいの？

あ、音楽忘れてた。

「なんでしょうか？」

「君たちはダルネという街を知っているかね？」

セージ[知識]判定。目標値9

えーと、レベル４の知力ボーナス２だから、成功値１２

8+3で合計11

ばっちし

こんなところで運を使い果たすとは。

「ああ、あの・・・」

ダルネは、ザイン南方ゴロンデル山脈ふもとの湿地帯にかつて存在した街。旧モラーナ王国の時代に蛮族やリザードマンの侵入に備えて建設されたが、25年前に邪竜クリシュの襲撃により壊滅した。

廃墟じゃないか。

「1週間ほど前の事だ。」
「とある冒険者チームが古代王国の遺跡探索から帰還する途中そのダルネに立ち寄ったのだが、そこでアンデッドの集団を目撃したらしい」

ほうほう。

「ダルネはクリシュによって多くの犠牲者を出した悲劇の地だ。そのような場所にアンデッドが発生するのは珍しいことではない。だが...」

シャトナー神殿長はいったん言葉を切り、沈痛な面持ちで続ける。

「彼らの話では、そのアンデッドたちはマイリーの聖印が刻まれた装備を身にまとっていたというのだ」
「ダルネのマイリー神官戦士団は住民を脱出させるためにクリシュに戦いを挑み、その全員が命を落としたと聞く。」
「件のアンデッドは彼らのなれの果てかもしれない」

「誰か心当たりはあるので？」

「もし現世に未練を残し彷徨っているのだとすれば忍びない。彼らをマイリー神の待つ歓びの野に送ってあげて欲しい。それが私からの依頼だ」

「今頃？」そういう事ってあるの？

誰かが利用してるだけかも？

廃墟となって誰も立ち入ったことがない街なので、昔にアンデッド化したのならありえるかも。

「本来ならば我らマイリー神殿の手でやらなければならないことなのだが、動ける者が少ない。そこでサレの信頼できる仲間である君たちにお願いしようと思ったのだ」
「どうか引き受けてもらえないだろうか？」

「それが外部に出てきた、と。それは危険ですなあ」

「構いません」
「ねぇ？」　＞みんな

「(報酬)」サレをつっつく。

依頼内容は「ダルネで目撃されたアンデッドを倒し、可能なら原因を突き止める」。報酬は6、000ガメル。前金でその半分。
なおザイン～ダルネは徒歩でおよそ1週間の距離となっている。

（まとめてもらえるなら分け前に入れてもらおう）

「倒し方に注文はない？そもそも戦士団は何人いたわけ？

遺品持ち帰ったりとか？

「あ、報酬頂けるのですか。じゃぁ私は経費だけ頂いて残りを二人で分けてもらえます？」

倒した後、丁重に葬ってくれればそれで良いとの事。

「謹んでお受けいたしましょう」目がガメルマークになってる。

「私が確認すればいいしね」

「そういうことなら引き受けないとな」

「それでいいのかサレ？これは冒険者としての依頼だ。遠慮することはない」

人数ははっきり分からないけど30名くらい

多くない？「けっこう探索に時間かかりそうだな」

頑張れ

金額につられてしまった・・・。

「いいえ、神官として成すべき事かと考えますので」

「分かった。報酬をどう分けるかは君たちで決めなさい」

「では、さっそく準備して出かけます」

「ありがとう。これで彼らも救われる」

そう言うと安心したように笑みを浮かべる。

「ダルネに向かう前に、アンデッドを目撃した冒険者に会ってみると良い。」
「それと25年前、ダルネを脱出した生存者の一人がこのザインで暮らしている。彼らの話はきっと助けになるだろう」

「サレさーん　対アンデッド装備とかアイテム神殿から貸してもらえないの」

「対アンデッド用装備とは、わたしだ！！」

「君たちの正義の心が最大の武器だから」

マイリー神官ってこういうノリなんだ。

体育会系か。

マイリーなんで。

会計課で3、000ガメルもらえる

1週間で戻るのだからいいじゃない。
鎧の腹がきついので道中で体を絞るか。

1週間で太り過ぎじゃないですかね

あ、聞き込みね。

まぁお金受け取って退室して準備しようかな。

目撃した冒険者は”緑風亭”を拠点にしている。リーダー名はハルバード。
生存者は現在、職人通りで鍛冶屋をしている。名前はアレン。
それと、盗賊ギルドで情報が出るかも

聞き込み行こう！

どこから行きます？

まずは冒険者かな？

買い物もあるしそれでいいのでは。
ところで、ダルネの道中に街や集落とかはあるの？

ザインから5日目の距離に最後の村がある。それ以降は何もない

じゃあ、買い物はいいか。ウンディーネがいるからきれいな水も飲めるだろう。

んー。
村で買い物できるとは限らないから、往復分＋で準備するよ。

たくさんの河が入り組んだ湿地帯なので飲み水には困らないと思う。レンジャーの生存術もあるし。
非常食は1日3食で10ガメル

ダルネは1日、2日で探索出来そう？

隅々まで調べるなら1週間はかかるだろうね

前回買い込んだのもあるし、まあ大丈夫だろ。かさばるし。

保存食を買い足した。

これは冒険者ギルドの曲？

フリー音源サイトで拾ってきた。

一般的な作りの冒険者の宿で、規模的にも水精の歌声亭と似ている。一見したところ人間以外の種族が多いように感じる。

こっちに宿変えてもいいかも。

えー。

酷い。

「ここじゃ見ない顔だな。何か用かい？」

「こんにちわ。お話を伺いにまいりましたよ」
「先日の廃村の事です」

マスターは？って顔してるけど

本人はいるの？

しまった、見間違えた。「ハルバードさんはいらっしゃいます？」

名前だけで顔知らないしね

「ああ、それなら階段の奥のテーブルにスゲェ小っこいエルフがいるだろ？あいつらさ」

マスターが指さした先のテーブルには、ハードレザーを着た人間の男性、メイジスタッフを持った神官風の人間女性、グラスランナーの男性、そしてマスターが言ったように人間の子供くらいの背丈しかなさそうなエルフの少女が座っている。

ちっ、エルフか。

マスターの声を耳聡く聞きつけたのか、その小柄なエルフの少女が怒りの形相で椅子を蹴飛ばして立ち上がる。

「おう今なんつったクソオヤジ！その残り少ない髪の毛をサラマンダーで焼いてやろうか！？」

彼女の怒声に呼応するかのように店の中にあるランプの炎が激しく動き出す。

しかも野蛮ときた。

元気があってよろしい。「こんにちわ。貴女がハルバードさん？」

仲間たちが慌てて彼女をなだめる。ほかの客は気にした様子はない。どうも日常茶飯事のようだ。

「驚かせて悪いな。彼女はその、身長を茶化されるのが嫌いで...マスターも分かってるのに触れないでやってくれよ」

男の批難にマスターは頭をかいて首をすくめる。

げ。レイドリアの縁者か。

「俺がハルバードだ。一応このチームのリーダーをやってる。よろしくな」

「こんにちわ。お話を伺ってもよろしいでしょうか？」

その前に彼の仲間も自己紹介を始める。

キャラシート作ってる４人よね？

そうそう。ちなみに出番はこれだけです。

マジか。

「僕はコナ。見ての通りシーフさ。古代魔法王国の遺跡の専門家を目指してる」

「はじめまして。ラーダに使えておりますメニスと申します。魔術師ギルドで古代語魔法も学んでいるんですよ」

「...ファルよ」

「マスター、飲み物をいただけます？ハルバードさん達にも」

「おっとありがとよ。ダルネの話だな？」

「えぇそうです。どういった状況だったのでしょう？」

「先々週くらいになるか。古代遺跡の探索を終えて帰っている途中、大雨に逢ってな。ダルネに近かったので屋根があるところで休もうという話になったんだ」
「あの辺りはリザードマンの集落がある。刺激したくなかったしちょうどいいと思ってね」

あ、そうなん。面倒だな。

「人がいなくなって数十年放置された街だ。どの建物も風雨にさらされて崩れ落ち、植物に飲み込まれていた。俺たちは屋根が無事な建物を探して市街中心部に向かった」

「中心部は比較的原形を留めていた。その中の神殿っぽい建物...そこで奴らを見た。アンデッドの集団だ」
「剣や斧で武装したスケルトンだった。念のためコナに偵察してもらったんだが、そいつらの装備にマイリーの聖印が刻まれているのをはっきりと見たらしい」

「スケルトン程度相手じゃないが、長旅で疲労していたし他に敵がいるかもしれない。無用な戦闘を避けてそのまま街から離れることにした。」
「で、ザインに戻ってから念のためマイリー神殿に報告したってわけだ」

「なるほど」

「それって何体くらいいた？」

（そんくらい蹴散らしてくればいいのに）

ファルとは目を合わせないように。

「俺たちが見たのは6体だ」

「成程」

ファルはご機嫌で肉食ってる。

「それって移動してるような様子だった？」

スケルトン・コーディネーターが今日はマイリー柄だなって思っただけかもしれない。

今年の流行はマイリ―。

「ああ、あの神殿の周りを巡回しているような感じだった」

「絶対に中に何かあるやつじゃないか」

コナから聞いて町の簡単な見取り図を書きたい。

街の見取図なら任せろ、一時期ダルネマニアだったんだ。

「ちょっと待っててよ。僕が描くからさ」

どうやら。

いい感じの地図をもらった

やったー

他に聞きたいことはある？

余談だけど、こんなツールもある。https://watabou.itch.io/medieval-fantasy-city-generator

邪竜はなんでダルネ襲ったわけ

セージ[知識]目標値はなし

博識だなあ。

9

サレ以外は知ってるかな。
当時の太守がモラーナ王族にゆかりのある人物だったのが原因ではないかと言われている。

「あーモラーナ王族ねー」

ここで聞けるのはこんなところかね。

じゃぁ次はアレンさんの所にいってみよう。

ザインの職人通りにある工房。中から鉄を鍛える音が聞こえる。

結構現役の方？

30代半ばの男性が仕事をしている。

あの人じゃないよなあ。

「こんにちわ。アレンさんでらっしゃいます？少々お話を伺いたかったのですが」

声をかけると男は仕事の手を休めて振り返る。

「マイリー神殿の人かい？」
「俺がアレンだ。神殿の人から話を聞いてるよ」

「左様です」

若いな。

「お前さんたちダルネに行くんだって？あそこは廃墟になってからもう20年は経つ。もの好きにも程があるぞ」

１０歳頃の話って事なのかな？

そんな感じっぽい

「依頼がありまして」

「俺の話が役に立つかは分からんが...」

「お願いします」

「分かった。ただの昔話と思って聞いてくれ」

「あれは忘れたくても忘れられない。俺が10歳の時だった。あの日、空から突然ドラゴンが襲ってきたんだ」
「ドラゴンは恐ろしい咆哮をあげながら炎を吐き、建物を破壊していった。街の兵士も戦ったが、敵うような相手じゃなかった」
「混乱の中で親とはぐれた俺は運よくマイリーの神官戦士団に保護された。彼らに連れられて、マイリー神殿から外の墓地に通じている地下通路を通ってなんとか脱出することができたんだ」

「彼らは他の生き残りを連れてくるって街に戻った。だが、一人として戻ってくることはなかった」
「俺たちはドラゴンがいつ襲ってくるか分からない恐怖に怯えながら近くの村まで必死で逃げた」
「そして流れ流れてザインまで来たんだ。それからも色々と苦労はあったけど、脱出できた者はみんな何とかやっているよ。」
「すべてあの時助けてくれたマイリー神官戦士団のおかげだ」

ふむふむ。墓地へ続く地下道ね。

「それからダルネには戻っていない？」

「戻ってない。恐ろしくてそんな気は起らなかったよ」

墓場の場所を聞いて見取り図に書いとこう

墓地の大まかな場所は教えてくれるけど、詳しいことはよく覚えてないなようだ。

外って街の外？

街の外。

さっきの地図と合わせて、大体推測できないかな？

そこまでは分からない

「悪いが、誰の墓だったかは知らないんだ」

こんなところかな？

「...あんたたち、リザードマンって知っているか？」

「リザードマン？」

「リザードマンの集落があるみたいですけど、何か接触は？」

さっき忘れてたけど、セージ[怪物判定]目標値10

10点進呈。
ジェスターは知っている。トカゲに似た人型生物で主に水辺や湿地に住む。知能は高くないが強靭な肉体を持ち、ドラゴンを信仰している。

「誰に迷惑がかかるか分からなかったのでずっと黙っていたが...実はダルネから逃げる時、俺たちはリザードマンに守られながら避難したんだ」

「そんな事が？」

「マイリー神官戦士のベルナルドさんって人がリザードマンに護衛するように頼んでいたらしい」
「俺たちが無事に村に辿り着けたのはリザードマンのおかげでもあるんだ。だから、襲われたりしない限り戦いを避けて欲しい」

その方は知ってる？

まったく知らない。

話からして、当然当時に亡くなってるよね？

「俺が話せるのはこれくらいだ」

「ありがとうございます。貴方に加護がありますように」

神殿長の話だと死んでるはず

2回話して同じセリフなら帰るか。

同じ同じ

酷い。

メタ視点。

まぁ引き揚げて相談しましょう。

じゃあ、荷造りしようか。

ドラゴン怖い！って夜逃げする？

ドラゴンはもう滅びてるから。

どこかで遊びで遠征して行った事にしようか。

さて。

もうやることはなし？出発の準備する？

・村の神官が避難を行った。神殿には地下道がある。
・周辺に居るリザードマンは協力者だった？
・なんで今更アンデッドが出てくるのかは、謎のまま。

隠し通路の事とか、ベルナルドの事を神殿に聞きに行く？

そうだね、なんか有ったらいいね。

リザードマンと何か盟約でも結んでたのかね。

「話は聞けたかね？」

「はい。そこで伺ったのですがベルナルド師と言う方をご存じでしょうか？」

「ベルナルド？すまないが聞き覚えはないな。時間をくれれば調べることはできるが」

「当時のダルネにいらっしゃったそうなので」

「それと、ダルネの神殿には隠し通路があるそうですがその記録はありますか？」

「隠し通路の話は聞いたことがある。ダルネの建設目的上、いくつかの避難脱出口があったようだ」

「その資料は？」

「ここにはない。もしあるとすれば盗賊ギルドだと思う」

まあそもそも神殿の資料が欲しいか。

盗賊ギルドも行っておこうかね。

「力になれなくてすまない。よろしく頼む」

「いいえ。ありがとうございました」

こっちはマズナにお任せしようかな。

盗賊ギルドの窓口には馴染みの盗賊がいる。ラザロの件でも彼の世話になっている。

「なんだ、もう仕事を再開したのか？」

盗賊ギルドでダルネの資料を見せてもらおう。

「ダルネの資料といわれても広すぎる。もうちょっと具体的にならないか？」

具体的には地下通路。

「地下通路か。わかった当たってみよう。1日待ってくれ」

ダルネとリザードマンの関係についても知りたい

「それも調べておくよ。それよりどうだ？生きのいい魔晶石があるんだが買わないか？」

「ヨ、商売上手。買います」

「なにラザロの件で俺たちも助かったからな。お友達価格ってやつだ。半額で譲ってやろう」

あ、そうなんだ、一つ貰おうかな・・・容量どれだけ？

「ありがたい　持つべきものはってやつだね」

1D6で出た点数分の魔晶石。

5点でいくら？

5点なら1、250ガメル。

一人一個まで？

一人一個まで。

払った

3点は450ガメル。

５点の買ったよ。

スプシの方で払った。

何もなければ明日までとばすけど。

酒盛りすっか。

前回も酒盛りしてたような...

先払いしとかないといけない？

宿に帰って前祝い。サレさんが気前よく報酬譲ってくれたし

「さっきの魔晶石も経費でしょう？」

あと、宿代っていくら？

それは冒険中ってこと？

そう。
あと、3000ガメル分けないと。

先に払おうか。5日で100ね。6日目からは野宿。

ここにも荷物置いてくんだけど。私物が結構あるし。

「その分宿代も払わないといけないのでは？」

物品預かってくれるサービスあるならそれでいいけど。

どこに荷物置くって？

ここ、ここ。

定宿に置くって言ってる。

一流スターのような生活。

水精の歌声亭？

そう。

部屋借りてるからサービスで預かってくれる。

やっぱり水精の歌声亭だな！

このパーティ誰かリザードマンと意思疎通できる？

リザードマン語は誰もないね。

シャーマンがいればいいけどね。

そう考えると精霊語って便利だなあ

宿の冒険者はダルネ周辺のリザードマンのこと知らない？

ダルネの方に行く冒険者がまずいない

そりゃそうかな。

ハルバードたちみたいな遺跡専門くらいか。

じゃあ、しばらく質素な食事になるのか。

じゃあ次の日。

起きたら荷造り始めるか。

「調べがついたぜ。500ガメルもらおうか」

「はい500」

前払い金分けてないわ。

前金は経費なので一人１０００で。後金は１５００にしてもらっていいよ？

じゃあそういう事で。6416ガメル。
諍いが起きて朝にはパーティー解散でもいいけど。

「ます地下通路だが、ダルネ建設時に非常脱出路として作られたようだな。」
「マイリー神殿の地下倉庫の隠し扉から壁外の墓地にあるソラウという名が刻まれた石棺へと続ている」
「ちなみに架空の人物らしいな。」
「で、石棺の中には階段があり、イリュージョンの魔法で偽装されていって話だ」

「へー。凝ってる」

そこだけきれいな墓なのか。ああ、棺ね。

「ベルナルドってのはダルネのマイリー神官戦士団のリーダーだったようだ。蛮族やリザードマンとの戦いで活躍したらしいぜ」

戦ってるんだ。

「若いリザードマンの戦士と戦いの中で認め合ったことで、リザードマンとの戦いが無くなったと噂されてるがどうなんだろうな」

なんか、あれ？猛者友情？

戦いで生まれた友情か。

「まあマイリーの人ってそういうとこあるから」

「そうそう」

「そういうとこあると」

「ダルネの地図もあるけど、当時とはずいぶん様子が変わってるだろうな。一応渡しておこう」

「頼まれた要件は以上だな？気を付けていってこい」

「どうも」
後で見取り図と照らし合わせて修正しとく。

修正の必要はほとんどなかった。コナの技術は大したものと分かる。

やるなあコナちゃん。

じゃあ出発する？

ＧＯＧＯ。

あ、そういえば何でリングメイルアーマーなんだ。シャーマンなのに。

駄目じゃん。

革鎧買わなきゃ。

スケイルと間違えた？

「待った待った」

スケイルでもダメでしょ。

前回は超コミュニケーションで何とかなった。

初期装備はタダだから書き換えていいよ。

腹周りが変動するからソフトレザーにしとくか。

メタボ冒険者。

ザインを出発して5日目。古い街道を進み川を越えると徐々に風景が変わり、湿地帯が眼前に広がる。
街道は湿地帯に囲まれた丘の上に辛うじてその姿を残すのみ。この先は人の力が及ばない場所だ。

それから更に2日。ダルネの街がそろそろ見えてくる辺りで、やにわに暗雲が垂れ込み雨が降り始める。

「ハルバードさん達が来た時も、雨が降ったからなんですよね？」

雨は面倒だなあ。

雨は徐々にその強さを増す。慌てて雨具を取り出すことになるだろう。
シーフまたはレンジャー[聞き耳]判定。目標値11。

あぁん。

10点フォーユー。

0成功

あ、ファンブル分は後で経験点に足すので今は入れなくていいよ。判定に成功したのなら、近くから戦闘の音が聞こえる。

「あれは、バンバンビガロの鳴き声？」

そして少し離れた湿地帯で二つの集団が戦闘しているのを見つける。片方はトカゲに似た人型生物。そしてもう片方が動く骸骨だ。

うーむ。骸骨は武装してる？

今なら不意打ちができるけど、どうする？
武装してる。

ちょっとま

マイリ―のシンボルはある？

そう、それ。

見えてもいいか。スケルトンの装備にマイリーのシンボルがある。

リザードマンに当てずにライトニング撃った場合　骸骨何体巻き込める？

じゃあやるしか。

ちょっと待ってね。もうちょい説明。

人数はリザードマンの方が多いが、個々の戦闘力ではスケルトンが優っているようで押されている。そんな不利な状況の中で、ひと回り体格の大きいリザードマンだけは互角以上に戦っているようだ。

友か。

そしてそのリザードマンが高らかに声を上げる。
「戦の神たるマイリーヨ。勇者に癒しの加護を与えたまエ！」

異端者だ！

負傷していた近くのリザードマンの傷がみるみるうちに言えていく。キュアー・ウーンズだ。
というところで戦闘に介入する？

やるしか。

そうだねー。かっこよくターンアンデッドを決めたいところ。

リザードマンとスケルトンそれぞれ何体？

相手にする敵はスケルトン3体。1体はリザードマンと接敵しているので残る2体がそちらに向かう。

不意打ちの件は？

このターン相手は行動できずに回避に-4の修正。

楽勝やろ。

敏捷度順でどうぞ。

18。

１１ねー。

敏捷1上げたらいかがでしょうか。

そのうちね。

15。

ジェスターから行動。

ロングボウを撃つか。

リザードマンの前がA、他はBCで。

リザードマンの方には届くの？

ターンアンデッドは直径１０ｍなんだけど、全部巻き込めないかな？

矢もターンアンデッドもOK。あ、スケルトンに怪物知識ができる。目標値13。

目標値高くない？

やるじゃん。こいつらはスケルトンではない。Lv6の暗黒魔法で生み出されたスケルトン・ファイターだ。

なんだってー。「気をつけろー」
強いの？

モンスターレベル3。攻撃10、打撃8、回避11、防御6、生命点14、精神抵抗10。
ブロードソードとスモールシールドで武装している。

敏捷は？

14。
では改めて行動を。

リザ―ドマンの援護しようかと思ったけど、向かってくるBにロングボウ。

ダメージどうぞ。

k15+3+1　Lボウダメージ

なおクリティカルはしない。

あら。

ダイスボットが違うんじゃない？

マスター、botをオンセンｄｂにしたでしょ。ソードワールド無印bacにして。

各自で変えられるんじゃない？
変えた。

変えられるけど。今変えた。

とりあえず9点。

サレちゃん、マクロ登録２０個以上ある。

ジェスターの放った矢はスケルトンの骨を削り取る。

矢を回収できるかどうかも重要。

次どうぞ。

折れるのでは・・・

エコは大事。

スケルトンBにバトルアックス両手持ちで強打

外れた奴とかはワンチャン。

ダメージ+2で。

じゃあ7点

おおっと！

ちょろっと削れた。

１ゾロファンブルだと0じゃなかったっけ？どうだったっけ。

ダメージそのものが無いのか。

2だと0点？だっけ。

レーティングで1ゾロはメージなしで。

じゃノーダメ。

サレ。

はーい。全員を巻き込んでターンアンデッドするよー。

どうかな？

全員かかった。効果は一括にする？

うーん。一括でいいか。「ワレーニ　カゴーヲ！」

９　アンデッドは逃げ去る。不可能な場合は行動不能。

アンデッドは逃げ去る。いや逃げたらまずいやん。じゃあ行動不能にしよう。
戦闘終了で。

破壊じゃ。

さっき、ルーンマスターさんの詳細Ａにターンアンデッド表を足した。

じゃあ破壊された。次の瞬間、骨が風に巻かれて消え去り、装備が錆びだらけのボロボロなものに変わる。

矢は折れてる？

矢は回収していいよ。

よっしゃ。

「神官様の功徳ってのはたいしたもんだ」

他のリザードマンたちも決着がついたようだ。そして神聖魔法を使ったリザードマンがやってくる。

「助太刀に感謝すル、人間の冒険者ヨ。私の名はザウーラ・リヴ・リンド。ザウーラと呼んでくレ」

発声器官の違いからか独特のイントネーションだが、はっきりと聞き取れる共通語でリザードマンは名乗る。

「そっちのドワーフは我らと同じマイリーの信徒カ。まさかこんな場所で同胞とまみえるとはナ」

リザードマンって神性魔法使えるんだ。

「俺はマズナでこっちがジェスター　そして」

適当に挨拶しとく。

ヘイトスピーチや。人種差別やで。

炎上しちゃう。

竜語魔法が使えることは知っているけど、神聖魔法が使えるというのは初耳。

「この土地は人間が立ち去って久しイ。如何なる理由があって訪れたのカ」

「先ほどのスケルトンがマイリーの印をつけていると言う話を聞いてやってきたんです」

それを聞いたザウーラは少し考えこみ、

「ここに留まっていると別のアンデッドが来るかもしれン。詳しい話は我々の集落でしないカ？茶は出せんが美味い魚があるゾ」

「ありがとう、お願いします」

「決まりダ」

彼は他のリザードマンを従えて歩き出す。

湿地に生える樹木をかき分けて歩くこと1時間、小さく開けた場所に出る。浮島の上に倒木と泥で作られた原始的な住居が並び、多くのリザードマンの姿が見える。
君たちの姿を見たリザードマンに緊張が走るが、ザウーラが聞いたこともない言葉で話すとそれぞれ自分の仕事に戻っていく。

「気を悪くしないでくレ。人間が現れたので警戒しているのダ」

「あなたはこの集落のリーダーなのか？」

「そうダ。この部族をまとめていル。あれが私の家ダ」

「気にするどころか、ここまで友好的とは」

ザウーラは住居の一つに君達を案内する。家の中には高さ50ｃｍ程の木彫りの像が安置されている。サレはそれがマイリー神を象ったものであると気付く。

偉いね。

「神殿にあったマイリー神の神像を真似てみたのだガ、人間やドワーフのようにはいかんナ」

ザウーラはそう言うとクックックと笑い声？をあげて、床に座るように促す。
すぐに外から別のリザードマンが入ってきて、赤黒い果物を乗せた木板を君達の前に置く。

やばいじゃん。完全に他のリザードマンと折り合い悪そう。

なんの実か知ってる？

「人間は魚をそのままでは食べられないのだろウ？その果実なら気に入るはずダ」

「いただきます」

セージ[知識]目標値7。

知らないけど食べるよ。

とても甘くて美味しい。人間の都市で売ればいい儲けになりそう。

イチジクの一種だね。都市部で流通しているものより芳醇な甘みの果肉が詰まっている。

食べながら、「随分人間に友好的ですね」

知ってた。
「これはキフの実だ　今の季節が一番うまい　こいつはご馳走だよ」

「昔はお前たち人間とは争っていたのだガ、ある人間と友人になってナ。マイリーの信仰に目覚めたのもその縁ダ」

「それはベルナルドという神官ですか？」

言われた。

「懐かしい名前ダ。その通りダ。奴と刃を交えるうちニ、その信念に心を動かされタ。マイリー神の声を聴いたのもその時ダ」
「結論から言おウ。アンデッドを生み出している元凶ハ、ダルネに巣くう闇司祭ダ」

「そうそう、ヤバい案件じゃあないか」

「調べはついてたんですね」
「一体、いつから？」

「私はダルネで散っていったマイリー神官の亡骸を拾い集めては弔っていタ」

ええ人や。

「廃墟となってからずっとダ。2か月くらい前ダ。奴にあったのハ」

それがアンデッドになった？

「奴はマイリー神殿で不浄な儀式を行イ、神官戦士たちの亡骸に偽りの生命を吹き込んでいタ」

何とかしないといけないが、相手が格上じゃない？

試しに殴りに行って、ダメそうなら逃げて増援呼べばいいかな？

「絶対に許せることではなイ。部族の戦士を率いて何度か攻め込んだガ、マイリー神殿の周りは防御が固すぎていまだに突破するコトができないのダ」

「うんうん。じゃぁ私達に任せてください」

アンデッドが何かしている様子は？あと、暗黒神官の姿を見た事は？

「奴の生み出したアンデッドはその思念に従う。闇司祭さえ倒せれバ、アンデッドは烏合の衆となるだろウ」

まあ、隠し通路から奇襲が出来そうな気はするけども。

さっき[怪物知識]に成功したからわかるけど、スケルトン・ファイターは元になった者が強ければその強さを増す。

じゃぁ逆に、さっきのスケルトンファイターから、司祭のレベルが判る？

最低Lv6

無理でしょ。

一人ならいけるのでは？

アンデッドはマイリー神殿を守護するものと、街の内外を巡回する二つに分かれているようだ。

「闇司祭は何の目的でダルネでこんなことしてるんだ？」

「死体が豊富にあるダルネでアンデッドの軍勢を作ろうとしているようダ。ろくな目的ではないだろウ」

ファイター６ＬＶなら帰ろっかってなるけど、プリーストならなんとかなるんじゃない？

魔法が強力でしょ。

「闇司祭とは最初にあった時ニ数度打ち合った。多少は戦士の修練も積んでいるようダ」

ハイエンシェントならともかく、フォースエクスプロージョンは７からだし、平気だよ。

「直接戦闘に持ち込めれば勝機はあル」
「今のままでは巡回のアンデッドを倒して数を減らすくらいしか手がなイ。奴を倒すために力を貸してくれないカ？」

ほら、リザードマンさんの援軍も居るし。

「アンデッドの軍勢か、それはそれは」
「穏やかじゃないな」

「えぇえぇもちろんです。そのために来たんですから」

「とはいエ、マイリー神殿の周りはアンデッドだらけダ。侵入する方法があればいいのだガ」

ジェスターに小声で「闇司祭のバックまで暴けば追加報酬もらえる案件じゃないか？」

リザードマンの戦力はどの程度？

ざっくりLv2が40体

まあ、囮になってもらう？

ザウーラはファイター4にプリースト3

ある程度ソウサイするって感じで出てくれれば十分じゃないかな？

強いじゃん。

この人が前衛決定だよ。

サウーラはNPCとして一緒に行動するよ。

なんか変なリンクなんですけど！？

変？

画像の素材リンク・・・

ああ、キャラ絵の元サイトね

能力高っ！

陽動としてリザードマンを動かせるよ。
隠し通路のことを話す？

そだね。「ご存じです？」

じゃあ、正面から部族に攻めてもらって、こちらは隠し通路からというアレで。

「そうだナ。陽動部隊でアンデッドを引き付ケ、その隙に闇司祭を討ツ。これしかなかろウ」

じゃぁそれで。今週のびっくりどっきり奇襲大作戦で。

「そうと決まれバ、戦の準備だダ。お前たちがこの戦いの要ダ。今日はゆっくり休むといイ」

ベッドとかあるんかな・・・

ザウーラはそう言うと外に飛び出して指示を与えている。

じめじめしてる・・・。

屋根と床があるだけ贅沢と思え

まあ、いい感じに作戦会議しとくか。みんあでいい感じのタイミングで攻めるという事で。

事前に地下通路の場所が確認できないかな？

街の外だし行ってみる？

それに関しては、ザウーラが敵に見つからないルートを知っているので案内するとのこと。

なるほど。じゃぁ行こう行こう。

では翌朝。リザードマンの戦士たちは武装して並んでいる。戦意は十分だ。

ま、入り口確認してゴーサインでもいいか。

ただ入口の石棺は現地で探さないといけない。

よく考えたら魚出してくれたなら保存食食べることは無いか。

生だけど。

墓名はなんだっけ？

ソラウ。

そうだった。よく見たらメモに書いてあるし。

よっしゃ行くか！

ごーごー。

それでは途中で陽動部隊と別れて墓地へ移動する。

エールを少しだけグイっと飲むか。

建物のような大きなものから小さな墓石だけのものまで、大小様々な墓が並んでいる。手入れをする者がいなくなった墓地は草木に覆われ、目的の石棺を探すのには骨が折れそうだ。

骨を倒したり、骨を折ったり。

万一の事を考えて、伝令役を一人連れてきた方が。

シーフ、レンジャーの「探索」判定。目標値11。

やったぜ。

「どこか判んない」

ほら言ったじゃん。正面突破じゃあ。

まだマズナが居るよ。

マズナもお願い

レンジャー持ってるよ。

１３で成功でしょ。

成功。

では、マズナはソラウと刻まれた石棺を見つける。

な、こんなところに・・・。

しかし”ごめん、判んなかったから正面突破するわ”ってバツが悪いね・・・

石棺の蓋は見た目ほどの重量はなく、力を込めるとゆっくりとスライドする。棺の中には何も入っていない。

棒でつつくか。

「おじゃましまーす」

サレの身体は石棺の床に沈むように消えていく。
幻影を通り抜けると階段があり、その先は真っ暗闇で何も見えない。進むには明かりが必要だ。

そのあと悲鳴が。

松明点けるよ。

ライトはなしね。

せっかく持ってるんだし。

階段を下りていくと、人が二人並んで歩ける程度の幅がある石造りの通路に出る。地下のせいか凍えるような冷気が通路の先から漂ってくる。

神殿まで時間はどれ位かかりそう？

急いで20分というところかな

ウィスプも出しとくか。攻撃にも使えるし。

地下通路を進んでいくと、バトルアックスを抱くように倒れている白骨死体を見つける。
横に転がっているスモールシールドや身にまとっているサーコートにはマイリーの聖印が施されている。

「後でお弔いしましょう」

死体に近づくと冷気が急激に強くなり、ぼうっとした影のような男性が現れる。
その人影を見たザウーラが驚きの声を上げる。

「ベルナルド！こんな所ニ...それにその姿ハ...」

「ああ...ザウーラ。久しぶりだな。とは言っても時間の感覚を失ってどれくらいになるか」

おや？

ターンアンデッドだ！

貴様をな！

鬼か

「あの日、街を守れずに多くの人を死なせてしまった。私が助けることができた僅かな者たち...せめて彼らだけでも無事に逃げ延びてくれなければ...死んでも死にきれないのだ」

「安心しロ。約束通リ、近くの村へ連れて行っタ。無事なはずダ」

「ちゃんと暮らしてるから大丈夫ですよ」

「そうか...そうなのか。良かった。心より感謝するよ。我らの行動は無駄ではなかった。だが、まだ歓びの野に向かうわけにはいかない」

「鍛冶職人をしていますよ」

「闇司祭だ。奴は仲間たちの亡骸でアンデッドを生み出している。絶対に倒さなければならない。だが、今の私には力がない。消えかけた魂の残滓に過ぎないのだ」

「ザウーラ、そして若き冒険者よ。私...いや我らに代わって闇司祭を打ち倒してくれ。お願いだ」

弓を構えて頷く。

「約束しましょう」

「ありがとう。その言葉が聞けて安心した。私の装備を君たちに託そう。神殿の礼拝堂に邪悪な力を感じる。奴はそこだろう。勇者にマイリーの加護があらんことを」

そしてベルナルドの姿が消えていく。

ロングボウ＋2位？

まず魔晶石1ｄ6+3が2個。

バトルアクスでは？

まあ、酒を注いどくか。信仰心ないし、冒険者風な何かで。

こっちでやっとくから大丈夫よ。

それもそうか。

「なまん、だぁぶち」

マイリーは仏教だった？

台無しや。

スモールシールド+1
必要筋力14のブロードソード+1
そして必要筋力20のバトルアックス+2。名前はグリッター。

何い。

グリッター 知名度＝14 魔力付与者＝「代行者フラメル」　 形状＝神を讃える神聖語が刻まれたバトルアックス

知らないなぁ。

必要筋力＝20（打撃力25。両手では30） 魔力＝アンデッドと異界の存在に対して攻撃力、追加ダメージ+2、
基本取引価格＝18万ガメル
説明＝通常は魔力を帯びただけの（ボーナス無し）バトルアックス。持ち主の間合いにアンデッドを感知すると白く輝き出し、アンデッドと異界の存在に対して攻撃力、追加ダメージが+2、さらに打撃力が+10される。上記の効果は、使用者がプリースト技能を持たない場合は発動しない。

限定+2か。

誰も持てないね・・・

えー。

とりあえず、魔晶石は貰おうかな。

６点。

誰が持つか決めてね。ザウーラは魔剣を欲しがるけど

信念を曲げて使えよ。

筋力２０なんて扱えないよ。
あとは、スモールシールドも貰おうかな。みんなシールド使ってないし。

「私は斧は超ニガテなのダ」

あ、貧弱な坊やだったのか。

どれも使えないから強いていえば魔晶石

いいんじゃない。

こちらも盾を使わないし。

っていうか、二人は魔晶石１個づつもつのがいいのか。６点の奴はジェスターにあげよう。

やったぜ。

「魔術師は筋力を高める魔法が使えると聞いたことがあるガ」

魔晶石は一度にひとつしか使えないからね。

限定武器を限定的に使う、だと。

あ、フレイルは元からー１だからあってるのか。おっけーおっけー

フィジカルエンチャントで援護するからサレが斧もてばいいんじゃない

斧は誰も扱えないし、持って帰って神殿に寄進します。

そもそも司祭にこれが通用するのか。

「若きドワープの神官ヨ。これはお前に託されたものダ」

探知機能は便利かもね。

持っていくよ。武器として使わないだけで。

「あいつの意志を継ギ戦うのダ。今モ、これからモ」

圧がかかっとるで。

ブロードはどうする？ザウーラが欲しがってるならあげてもいいんだけど。

ザウーラが借りたいって。

ザウーラでいいんじゃない。

では、先に進もうか。
地下通路を進むと行き止まりに突き当たる。壁を調べると取っ手のようなものがあり、引くことで壁の一部が動き出す。
粉々に朽ちている棚や樽、割れた陶製のカメや壺から元食糧庫だと分かる。

「礼拝堂の場所は知っていル。ついてこイ。一気に決着をつけるゾ」

君たちはザウーラを先頭に廊下を走り、程なくして両開きの大きな扉の前に辿り着く。
礼拝堂の前。準備はいい？

弓を構えるか。

いいよ

サレはマクロ作ってるのかな。

いいよー。

扉を開け放ち中に入った君たちは礼拝堂の中心にある祭壇を目にする。
それは人骨で築かれており、血のような赤黒い不気味な文字が床一面に書き込まれていた。
礼拝堂の奥には引き倒されているマイリーの神像。
そして、その傍らで黒い神官服の男がこちらを振り向いていた。

討ち入りじゃあ。

「...こいつは驚いた。警備のアンデッドに見つからずに、どうやってここまで来た？」
「お前がマイリーを信奉しているというトカゲだな。まさか冒険者とも組んでいたとは、実に面白い。お前たちの魂はファラリス神への捧げ物に、そして肉体は我がアンデッド軍団の一員となる栄誉を与えてやろう」

闇司祭が両手を広げると柱の陰から、ブロードソードと両手斧を持った2体のスケルトンが現れる。そのスケルトンは前に戦ったものより手強いと直感的に感じる。

「私の思念に従い、じきに外のアンデッドもやってくる。ふふふ...さて、どこまで保つかな？」

ファラリスか。

というわけで最終決戦だ。
敵は闇司祭、剣のスケルトンと両手斧のスケルトン。

「邪神の信仰は許してませんので、一度土を経由してやり直していただけます？」

おっけーおっけー。使う予定無いけど。

使えや。

宣言は敵から。

ザウーラは？

ザウーラは18。

優秀だな。

そっちの隊列は特になし？

筋力足りてないし・・・

ストレングスもらえ。

一応準備はしてるので。

前衛がザウーラとサレで、残りが後ろでいいんじゃない？

サレちゃん、スケルトンがいる間はホーリーライトするよ。

では闇司祭が暗黒魔法。剣スケはジェスター。斧はザレに向かう。

うそでしょ。

前衛二人だから、ＺＯＣなんない？

なんない。

だそうだ。

どうしよっかなあ。

ザウーラは闇司祭に攻撃。

司祭の装備は？

ザウーラと同じ魔法のブロードソードとチェインメイル。あ、チェインは普通の品ね。

じゃあ、戦闘系の技能もあるのか。とりあえず司祭にシェイドしてみるか。

サレはホーリーライトだっけ。マズナは？

サレにフィジカルエンチャントで筋力+６

ではジェスターから。

殴りに行くより魔法使うけど・・・

魔晶石と自分の精神点って併用できたっけ？

どちらか片方だけ。

それと達成値の上昇は「ルーンマスター技能÷2（端数切り上げ）」までなので

じゃあ。精神点でダメージの確実性を上げる。

昔見たいに酷い事できないねー。

公式が酷いことしたから...

何とか抵抗成功

いい勝負したな。

くう。

おーい。

勉強してる方が向いてたんだ。

シェイドをかき消した。

ふよふよ飛んできたのを「喝！」って。

きっ気合でかき消しただと。

あ、抵抗ももっかい振るのかな？

いらないでしょ。

はい。ではザウーラの攻撃。

「行くゾ。我が友に代わり貴様を討ツ！」

命中したのでダメージ。

僅かだけど傷を負わせた。

すごい！１個でも２個でも変わらない。

サレにフィジカルエンチャント成功　筋力+６

せんきゅー。

ではジェスターにスケルトンが攻撃。目標値11。

外したか。

けっこう避けれるな。

闇司祭と斧スケの行動。まずはサレに攻撃。目標値10

ごめ11

避けるよ。

同じことか。

「我は欲す。万能なるファラリスよ。死の毒をあの者に与えよ！」

目標はサレ。

あらら？

むーりー

ダメージ毒がサレを襲う。

ちょっと！？

敵はクリなしなので

神調整だと思ったのに。

それでも18点か。ちなみにこれは一度に与えるのではなくて、毎ターン1点ずつ与える。

こうすればクリ無しになる。

途中でキュアー・ポイズンで解毒が可能。まあ達成値18ですけどね。

とりあえず１点受けたよ。

違う達成値20だった。最高司祭かこいつ。

じゃぁホーリーライトする。

スケルトンの精神抵抗は12。

あぁん。

痛い痛い。抵抗したので目くらましはなし。

次のターンかな？

スケルトンが7点食らった。

闇司祭はサレが手強しとみて暗黒魔法。他はそのまま。
ザウーラも同じ。

またホーリーライトかな。

もう一回シェイドするか。魔晶石で。

マズナは限界かな。

ギリギリチョップ。

全員にカウンターマジック

ダメージの確実性ね。

よっしゃ。

うっそ

それ回ってない？

あら。もう一回ね。

14点。で一応、

14で確定。

精神点に8ダメージ。
ザウーラの行動。

貴様、動揺してるな。

これは外れ。

ザウーラも入れてるのよね？

そう全員　精神抵抗+２　魔晶石で払った

カウンターマジック、レベル１だから。

剣スケルトンがジェスターを攻撃。目標値11。さっきは間違えてた。

くっ。

ダメージは10点。

痛い。

闇司祭は魔法を中断。斧スケがサレに攻撃。目標値11。

何なん

ほっほっほっ

ドワーフにあるまじき俊敏さで斧をかいくぐる。

そういう設定だよ？

サレどうぞ。

成功したねー。ダメージだす。

危ない。闇司祭は抵抗。他は失敗。

期待値か。

再び7点ダメージ。スケルトンはボロボロになっている。

元からボロボロでは。

このラウンドの最後に後ろの扉からスケルトンが1体現れる。

むう。

闇司祭はザウーラに切りかかる。スケルトンは変わらず。追加のスケルトンはマズナの攻撃する。

もっかいホーリーライトするよー。

ザウーラもどこまでも闇司祭とタイマンの構え。

新しく現れたのに、さっき出したウィスプをぶつける。達成値10だけど。

増援スケルトンも両手斧装備だ。

外のリザードマン、全滅してないよね？

早く決着つけないとね。

まあ、30体だしなあ。

30体は神官戦士団なので普通のアンデッド入れたらもっと多い。

彼らの事は忘れない。

マズナの行動は？

増援スケルトン殴る

いったん切ろうか？あと少しだし。昼くらいにでも。

いやこっちは全然大丈夫だけど

駄目ならダメって言うから大丈夫。

分かった。

そう言えば目くらまし効いてるんだっけ？

効いてない。全部抵抗されてる。

今回はスケルトン失敗したので効いてる。増援と闇司祭には効いていない。

増援に。

ダメージ振ってるけど

達成値１０のウィスプだから。

さっき達成値10だったからそれ使った。

あ、なるほど。じゃあ抵抗。

で7点ね。

ザウーラの攻撃。

いける？

1点通った。

硬いなぁ。

レベル高いしね。

命中。

9点

2点ダメージ。

ジェスターの回避。11。

ダメージ10点。

目くらましあるでしょ。

おお。では外れ。

お、当たった。ダメージは13点。で、4点ダメージ。

高いな。

サレちゃんもかな？

ではサレとマズナの回避。サレは7、マズナは11

よっけたー。

避けた

さすがに回避が高いな。

ところで、サレちゃんの番は？

ホーリーライトは？

忘れてた。どうぞー

スケルトンには３体とも成功ねー。

ダメージちょうだい。

うん、しょぼい。

低い・・・

でも最初からいたスケルトンはその一撃で光の中に消え去る。
次は黄色い不浄なオーラを身にまとったアンデッドが現れる。[怪物知識]12

やったね！

増援Bは誰も分からないか。

ジェスター怪物判定した？

謎のアンデッドとしか分からない。で、そのアンデッドはサレに攻撃を仕掛ける。

したした。10だった。

他は宣言変わらず。

司祭に精神点で普通にシェイドするかー。

次の増援考えないと...

ヒメマルカツオブシムシ

ザウーラにファイアウェポンかな　NPC頼るのはなんだけど

サレはホーリーライト？

うーん。司祭を殴りに行く。

アンデッドヒメマルカツオブシムシのデータ作るか。

ファナティシズムいる？

正気でおっけーね。たぶん。

闇司祭は元気ないだけで体力は余ってる。

まあじゃあさっきの宣言通りで。

サレにもファイアウェポンかける

気分変えるか

マジックアイテムにかかるんだっけファイアウェポン

かからない。

うん。っていうか、ザウーラにもかからないんでは？

じゃファイアウェポン無し

そうだねー

さっきのマジックブロードだよね？

そうです。

回避に専念

行動どうぞ。

抵抗成功。

うーむ。

ぴったり減少。

おー。

カキーン。

え？ダメージないの？

あ、いや1点通った。

回避に専念

サレを攻撃。回避12。

ひらり

惜しい。

回転はなしで2点食らう。
マズナの回避。目標値は7

避けた

もう少し手心というか。

ええとアンデッドじゃないから9？

あ、そうか。そうだね。

なお闇司祭の回避は13なので。
ターンの最後に、謎のアンデッドもう1体追加お待ち。

闇司祭は暗黒魔法。アンデッドはジェスターに攻撃を仕掛ける。

回避に専念。

それぞれ1回ずつね。わかりやすーい。

うーん・・・　司祭に当てられないんだよねぇ。

ザウーラはホーリーライト。

まぁいいか。司祭殴るよ。

回避に専念

回避に専念。

後手に回ってるけど大丈夫？

あんまり大丈夫じゃないんだけど、司祭が強いね・・・

趣旨は短期決戦でっせ。

ホーリーライトないし。これが当たったら生命点もヤバいし。

ではザウーラのホーリーライト。

お？司祭の抵抗も失敗かな？