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😭 カエラズノケンから帰還した男の手記(ネタバレ長文) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※「カエラズノケン ~狂気山脈 第三次登山隊の顛末~」のネタバレが含まれます。 ※後半は個人的な経験過ぎて誰の何の参考にもなりません。 一応全体像から。狂気山脈という入れ物の強さを強く感じるシナリオでした。 前作プレイした時から感じてたんですが、登山ゲームの部分がとにかく強い。登山ゲーム部分だけで自動的に協力プレイが誘導される上に、強力な目的に牽引されているので迷いが少ない。RP好き好きマンもキャンプ中とかに十分な余白が用意されているので安心。 それに加えて今回は第三次登山隊なので全員「後を追うひと」なのですね。 これよく思い切ったなあと思いました。PCもNPCも全員(他のメンバーに隠して)誰か/何かの後を追ってて優先順位がそっち優先になってる。ベースになる部分が余程しっかりしてないとプレイ中に空中分解するような設定なんですが、敢えてこういう設定を放り込んだのは狂気山脈に対する信頼ゆえでしょうか。それを受け入れて成立させちゃう狂気山脈恐るべし。 ということで「違うものを追いかけて同じことをする6人(NPC含む)」の物語を体験して来ました。 狂気山脈経験者のみということでPLもKPも経験者、さすがの落ち着いたキャラクター設定とRPで、俺が一番落ち着きがないPLだったしPCだった。山岳医なのに医学は別の(医者でもない)登山家に任せるっていうね。あとナビゲートも得意な人がいたからオミットした。すげえ人頼みなプレイになったが後悔はしてない。 結果は全員+2名生還でPC3人共それぞれ「また山に登ろうね」エンドで幕。いやあ良かった。そしてまた語彙が死んで感想戦で良かったしか言えなかった。 はい感想ここまで。 ここから先は誰の何の参考にもならない自分語りで気持ち悪いところだ。読まなくていいぞ。読むな。 私HO1だったんですが、HOにもう遺体って書いてあるじゃないですか。話が進むにつれて他のメンバーも「後を追うひと」だって分かって、一人また一人と遺体が見つかっていくわけですよ。そりゃ死んでるわな、って思うからそのつもりで回想シーンも「この先二度と会うことはなかった」が映えるようにプレイするわけで。でも9,000m付近でも姿が見えないから「あれ、下の方で見落とした?」ってなって、山頂着いたら神々の戦いが始まって「あ、こりゃ見落としたかもな、だがまあいいプレイだった」つって皆の生還に頭切り替えてからのまさかのAさん生存ですよ。 俺は泣いた。 マジで胸が詰まって涙が滲んで何を言っても涙声になりそうなのに「ここは俺のシーンだから何か言わなきゃ」ってプレッシャーも1秒毎に押し寄せて来て脳内が色々と大変だった。 何とか「良かった…つって泣きます、涙ぼろぼろ溢して」だけ言ってそれはPCの行動宣言なのPLの行動宣言なの、みたいな状態に(俺の中でだけ)なってた。 いやもう、ホント良かった。プレイ前からKPさんと「どんな回想したい?」「こんなのやりたいです!」って相談してて、その段階から感情移入始まってるわけじゃないですか。HOには「遺体を連れ帰るつもりだ」ってあるし、場所は狂気山脈だし、他の登山隊の遺体も次々見つかるし、大黒壁も「こりゃ越えられないわなあ」ってなるし、でもAさんは1人で下山なんかしないで連絡取れなくなったら絶対救出しに向かっちゃう人だし…と「死んでるよなあ」を積み上げて積み上げて10,000m以上も積み上げてからの生存・再会というベースジャンプよ。 もうね、シナリオがどうとかプレイングがどうとか全部吹っ飛んだわ。ただただAさんが生きていてくれて良かった。今思い出してもちょっと泣ける。死ぬときの走馬灯にAさん出て来るかもしれん。 ↑書いてみて俺の感情の動きが狂気山脈の起伏とリンクしてることに気付いて更に戦慄している。何という体験をしてしまったんだ俺は。 な? 個人的過ぎる上に何の参考にもならんかったろ? 前の日記で書きましたが、めちゃくちゃ面白かったけれどこの体験を追いかけるのは危険だと直感しています。 でもこの体験を追いかけて危険な山(シナリオ)に挑戦し続けるのも登山家っぽいよな、とも思ってしまった。 狂気山脈の狂気に俺も囚われてしまったのかも知れん。
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