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😶 初めての灰色城綺譚の裏側 ご機嫌よう。 先日、初めて灰色城綺譚をプレイしたのですが、前回の簡単なプレイメモに続いて、GM視点でのメモを残しておきます。 当日のセッションは、本来はCoCキャンペーンの予定でしたが、前日にPLのお一人から参加できませんというご連絡をいただきました。そこで、代わりに何かをやろうと思ったのですが、とにかく簡単に準備できるものとして、最初に思いついたのは「メガネリオン∞」でした。なのですが、自由すぎる感じがしまして、もしかしてPLの方は困るんじゃないかしら、と思いましたの。それで、PL3人で……ということで「灰色城綺譚」ならできそうかしら、と。 ただ、PLの方には事前にプレイ時間はテキセで3時間とご案内していましたが、「灰色城綺譚」は3時間で終わらないことは分かっていました。軽く時間の計画をしましたが、どんなに急いでも1時間はオーバーしそうです。ので、最初にPLに確認することにしました。 嫌だと言われたら……という懸念が無いわけでは無いですが、とまれ準備です。 お部屋の準備は(ココフォリアでのプレイでした)、公式のオンセ用素材を使っていますが、印象マーカーにどのPLか一目で分かるようにマークをつけたり、囁き・謎カードの内容を(プレイマットに伏せて配置して、その時が来たら公開できるように)設定したりといったことはしています。すべてスクリーンパネルとして設定してしまいます。そのほか、シナリオ内容やルールなど、ルルブを読みつつ、チャット欄にそのまま貼り付けられるようなテキストの準備ですとか、PLに提示するスクリーン(あらすじ、招待状、シーンの進め方説明など)の準備ですとかも行いました。と申しますか、これだけでセッション開始時刻目前です。 お集まりいただいたPLの方には、今日はお休みの方がいらっしゃるので別のゲームをしませんか? そのゲームは……といったご説明(百合です、バッドエンドを目指してください、といったこともお話しています)と、時間は超過しますがよろしいですか? といった確認をいたしまして、いざ開始です。 意外とあっさりとPCは選んで頂けて、一部は個別チャットで「このシーンではこうしてください」といったお願いもしつつ、オープニングシーンが終わった時点で、事前の(意欲的な)時間の計画はもうオーバーしていました。 少し休憩を挟んで、急いで考えます。まず、一シーンの時間をきっちり管理して、その時間でシーンを終わらせるためには、GM側としては基本的に口を出さず演出もしないことにしました(PLが、ここでGMが何か反応するかも、と待つことも時間がかかる要因かと思います)。PLに、GMは基本口出ししません、囁きを公開してください、それに至るまでのお話を作ってください、この時間内で、というお願いをしまして、メインシーンを始めます。 PLのみなさん、頑張ってくださいました。一方で、囁きの公開に関するルールの説明や、事前にテキストとして用意していなかった複数の表(特に暗示と場所)の参照など、また「いまのRPは囁きの公開ですか?」と言った個別の確認などで、多少手間取りがありまして、メインシーンの一巡目が終了した時点で、既に3時間を経過していました。 そこで、またPLの方々に、これから普通にしたら2時間、巻きで頑張っても1時間以上かかりますとご相談しまして、巻きで頑張りましょうという同意をしまして、休憩を挟んでメインシーンの二巡目に。ここまでで、ムードチットが黒しか出ず、グレムリンも溜まってきているのですが、PLの方々が黒ムードに合わせたRPをしてくださっているので、怪異シーンは行わないことにします。 二巡目は多少慣れて、一巡目よりはスムーズに進行しました。一方で、ムードチットが黒しか出ず、PLの方々はそれに合わせてか対決に至るようなRPをしてくださっています。ですが、この時点でセッション開始から、二度の休憩を挟んで4時間以上経過していました。 ですので、考えを整理してゴールを設定していただくことはしましたが、ルール的な対立の解決は諦めまして、PLの方々に、それぞれのPCの考えやゴールを踏まえて、制限時間付きでどうにかエンディングに辿り着いてくださいというお願いをしました。 もうドッキドキで見守っていました。ちょっとPLの方々に迷いが見られたところで一度だけ介入して強制的にシーンを演出しましたが、それ以外はPLの方々が頑張ってくださいました。クライマックスからエンディングまで30分でどうにか。 それでも楽しかったです。もう時間との戦いでしたが。ほんとうに、初デートの待ち合わせ場所に早く着きすぎてしまった乙女のように時計を見ていました。とはいえ、オフセで2〜3時間かかると言われているものを、しかも初プレイでテキセとなると、5時間弱という時間は終わってみれば頑張ったなという印象です。それもこれもPLの方々のおかげですが。PLの方々のRPは素敵でしたし、もっと眺めていたかったですけれど。 そして、ここまで書いていて、なのですが。 GMとしては、実は結構ラクでした。囁きや暗示などルールやシナリオに書かれた情報を提示しただけで、演出も説明もほとんどせず、誘導も「囁きを公開してくださいね、そうなるように演出やRPしてくださいね」だけ。あとは、「はじめてください」「もうすぐ時間です」「終わりにしてください」だけ。行為判定も一度も行っていません。辻褄を合わせるような調整も一切なく。いえ、裏でルルブをひっくり返したり、ルルブ収録のリプレイをこっそり確認したり、どう囁きが公開されるのか囁きの内容を何度も確認したり、していますけれど。 これが囁きの公開です、とPL自身に明示的に宣言していただくようにしていれば、もっとラクができ……こほん。 あとは、場所・暗示・怪異の各表を事前にテキストに起こしておけばよかったな、という程度でしょうか。 また、即興劇的なRPという観点からも、とても良いTRPGだなと思いましたし、みなさんもプレイされたらいかがでしょう。
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