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😶 ダンジョンシナリオをナラティブに始めるお話 ご機嫌よう。 適切な質問ってとても難しいですわよね。ですが、ナラティブに遊ぼうとするなら、物語が進むような適切な質問を避けて通ることはできません。ですが幸いなことに、ナラティブ方面を強く志向しているタイトルの多くには、そういった質問がシステムに組み込まれています。そうはいっても、システムで決められたやり取りだけで物語が進むかといえばそうでもございませんしかしら。面白い感じにいい感じに物語が転んだり劇的なことや面倒なことを起こすのは難しいですが(ですから多くのナラティブ志向のTRPGは、特定の状況や物語性を強く志向した内容になっています)、そうやって物語ができていくのも楽しいかしら。 そこで、CD&Dの某有名シナリオを例にダンジョンシナリオの導入を例に挙げてみましょう。旅の道すがらエルフの少女からの手紙を読み、彼女の村に行き、依頼を受けるとします。 ■ 殊更にナラティブでない場合 手紙に書いてあることも村で起こることも概ねシナリオに書いてある通りです。冒険者たちは村を襲った悪人を退治することに決めます。あるいはGMがPLにそうしてくださいとお願いしてしまうかもしれません。この先に何が起こるかもシナリオに書いてある通りです。 ■ ナラティブな場合 GM:あなたたちはエルフの少女からの手紙か何かを読んだ結果、彼女の住む村に向かっています。その手紙には何て書いてありましたか? どこでどうやってその手紙を読みましたか? その手紙を読んで、どうして村に行くことにしたんですか? 全員それぞれ違う内容だったとしても構いません。 (PLによる描写) GM:では村に着きましたが、そこはどんな村でしょう? (PLによる描写) GM:その村に、手紙の差出人のエルフの少女はいますか? それは何故ですか? (PLによる描写) GM:手紙の様子と違うところはありますか? 何か気になることはありますか? それは何故ですか? (PLによる描写) GM:それでどうしますか? (PLによる描写の結果、冒険者たちは村ぐるみの犯罪の片棒を担がされることになる) このようにして、同じ?ダンジョンに行くにしても、全く別の動機になりました。動機が違うので、そこで起こることも変わります。冒険者たちはダンジョンに行くのではなく、閉じ込められるのかもしれません。奴隷として働かされるうちに何かの脱出路を見つけるのかもしれません。その奥で待ち構えているのは、村人を操る悪人かもしれませんし、彼らを告発した善人が捕えられているのかもしれません。手紙の差出人は? あの手紙は結局何だったのでしょう? それを決めるのは予め書かれたシナリオではなく、物語をどのようにしたいかというPLの語りや反応です。もちろんルールブックには、もっと色々と具体的なゲームの進め方が書いてありますかしら。
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