Keiさんの日記 「サースティソードレズビアンへのご招待」

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Kei
Kei日記
2023/03/29 21:36[web全体で公開]
😶 サースティソードレズビアンへのご招待
ご機嫌よう。

楽しくない話題ばかり読んでいても楽しくありませんし、ここいらで Thirsty Sword Lesbians(以下TSL)のお話でもしましょうかしら。多分このお話は前にもしているのですけれど。

とまれTSLは超大物タイトルですわよ。開発はあのFATE(日本で有名なType Moonのタイトルとは無関係です。誰もが読むべき示唆に満ちた記述が満載のナラティブ系TRPGです)のEvil Hat。2021年のネビュラ賞ベスト・ゲーム・ライティング部門、2022年ENnie Awardではベストゲームとプロダクトオブザイヤーを両者ともゴールド受賞しています。ベースシステムはPbtA、つまり2d6の超簡単判定システムとお話を駆動しそうなプロンプトが特徴ですわ。

具体的にどんなゲームなのかというと。

クールなレズビアンになって絆や愛を試されながらもトキシックな権力的な何か悪者に立ち向かう、みたいなTRPGですわ。彼女たちが属しているコミュニティはなんでもいいのですが、とにかく、彼女たちはその一員で、より良い世界のために戦うの。心踊る場所にはサースティソードレズビアンがいるのよ。もちろん、女性差別とか人種差別とかトランスフォビアとか、まあ他の場所では普通かもしれない偏見は、このゲームでは普通ではないわ。もしもそういう普通じゃないことがあったら、戦いましょう。みたいな。その戦いも、相手を打ち倒して終わるのではなく、ハグしてキッスして終わる、みたいな。TSLでもGMはGMだけど(TSLはGMありシナリオありのナラティブ系です)、ゲームマスターの略ではなく、ゲイマスターの略よ。

PC間の関係もゲームしながら深まったりしますし、とても特徴的なムーブ(PLが選択できるゲームを駆動する要素)、その名もズバリ「いちゃいちゃする」というのがあって(PCにもNPCにも使えます)、絆を深めたり(ゲームシステム的に意味があるわ)できるのですが、でも、実際にいちゃいちゃするのとか難しいと思われるかもしれませんわね? そこでルールにはとても素敵なことが書いてありますわ。曰く「ゲームの仕組みを使って相手のことを理解しようとすればいいの」
他にも「誘惑する」とか「ベタ惚れする」といった、おおよそ他のゲームではキャラクタープレイになったり使うタイミングがなかったりすることが大いにフィーチャーされていて、ルールブックを読むだけでも楽しいのですわ。

もちろんPbtAですから、安全性や同意についての章もあります。ファシストや偏屈者はお断りよ……いえ実際にルールにそう書いてあるのです。他の実際に卓を安全に運営するためのツール紹介と共に。そしてPbtAらしく、ゲームをどう運営したらいいのかということもきっちり。

当然ながら英語で未訳ですが、しかも平易で読みやすいとは若干言い難いというか、スラング的な表現がたくさんあるのですが、お試しあれ(わたくしも訳はちょっと途中で放置しているのですが……こほん)。普通に買うとPDFで$15ですが、いまなら、itch.io の TTRPGs for Trans Rights in Florida バンドル($2,156相当、505アイテムが入っていて最低$5のPWYWで購入できます)に入っていますわ。
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