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😶 安全ツールのお話 ご機嫌よう。 これまでも何度かお話ししていると思うのですが、安全についてのお話をしますわね。そう、安全ツールというものが、もう既にございますので、そのお話ですわ。安全ツールなんかもう既にご存知の方は、このエントリを読む必要はございませんの。ですが、このエントリをお読みのほとんどの方は「注意を要するテーマのTRPG」など遊んだこともないでしょうし、したがって、安全について真剣に考えたこともないのじゃないかしら。 さて。卓の安全とは何かが分からない方ばかりが残りましたわね? ここで言う安全というのは、参加者が心理的危険に晒されることなく安心して遊ぶことができることを意味していますの。読み進める前にちょっと考えてみていただきたいですが、どうしたら実現できるでしょう? わたくしの卓では「ラインとベール」と「Xカード」を主に採用していますし、本当に注意を要するコンテンツでしたら「オープンドア」のような出口電略も採用するでしょう。そこで、これらのツールについてお話ししますわ。と言ってもこれらのツールは効果を保証するものではありません。そのように考えてください、そのように卓を運営してください、という同意です。ですが、そういった同意がある卓とない卓、どちらがいいかしら? ■ ラインとベール ラインとベールは、ゲーム/シナリオ中のコンテンツについて、何を描いてはいけないのかを明示する仕組みです。つまり。 - ライン:具体的な描写も仄めかすのもNG。 - ベール:仄めかしても良いが具体的な描写はNG。 - オープン:具体的に描写しても良い。 これらは基本的にはセッションの最初に参加者が同意して決めることですが、セッション中に調整することもあるでしょう。参加者の誰か一人でもラインだと表明したなら、その表現はゲームから全てオミットされます。もちろんTRPGはその場で行われているものですから「つい興に乗って」しまうこともあるでしょう。そういう場合でも気がついた参加者が指摘することができます。 加えて、プッシュ(積極的に描写して良い)を決めることもできます。 ■ Xカード ラインとベールを決めたので、取り決めにないことだったら何でも描写してもいいのでしょうか? もしくは、何か個人的なNG表現があったとしても、先に言ってなかったので我慢しなければならないのでしょうか? そんなことはありません。そもそも、その表現に触れて初めて「これダメだった」と気づく場合もあり、もしくは事前に想像していたソフトな描写よりもずっとハードだったという場合もあります。 Xカードはそういう場合に使うツールで(事前にラインとベールのようなことを決めずに、単にXカードだけを使うこともできます)、それ以上の描写をしてほしくない時に、単にカードをオープンにすることで描写をストップするという仕組みです。必要に応じてゲームは巻き戻tたりスキップしたりして、もうその描写はセッション中二度としないという約束です。 ■ オープンドア 先に書いたような安全戦略があったとしても、それでも「もう無理」と思うことだってあるでしょう。誰でも、いつでもゲームから離れることができます。もう少し緩やかな場合として、ゲームを続ける前にちょっと個人的に時間をとって考えさせて欲しいということだってあるかもしれません。参加者の誰にだってそういう権利があります。 他にも安全ツールはありますが、わたくしの卓で採用しているのはこのあたりかしら。それと、これらの安全ツールに関連してとても大切なことなのですが、誰がということも、理由も関係ありませんの。なんでダメなんですか、と質問することは暴力になる場合がある。だから訊いてはいけないのです。そして、安全ツールがうまく機能しなかったからといって、後から参加者を責めることもすべきではありません。 プレイしているゲームよりも一緒にプレイしている人の方が大事。わたくしは、そう考えられない方とは遊びたくありませんわ。
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