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😶 安全と創造のお話 ご機嫌よう。 わたくしの卓では安全ツールなども導入しておりますし、実際にそれでプレイが中断したりプレイヤーがキャンペーンから離脱したりしたこともございます。何のために安全ツールを導入しているかといえば、まさにそう、プレイヤーが(悪い意味での)心理的な重圧や動揺に晒されたと感じたらプレイがすぐに中断するし、卓から抜けることもできる、そのためです。 つまり、セッションそのものは安全である必要がありますが、安全ツールを使ったからといって安全になるわけではなく、実際に、みんなで安全に楽しく遊ぶということは、誰も傷つかないことと全く何の関係もありません。 プレイスタイルという言い方をするなら、二つのスタイルがあるといっていいでしょう。 ひとつは、自分が心理的動揺に晒されることを予期していて、それでも遊ぶというスタイル。 もうひとつは、互いに一線を超えないし、意図して心理的動揺を与えないというスタイル。 わたくしの卓(で取り上げるタイトル)は前者の方に偏っておりますが、もちろんのことながら後者のプレイヤーもいらっしゃいますし、どちらが正しいかということはありません。ですが、このスタイルが一致しないと、事故になる可能性が高い。何のゲームを遊ぶのかも関係がありません。CoCでもSWでも青髭の花嫁でも、同じように動揺に晒され、傷つくときは傷つきます。もちろん前者のスタイルであってもNGな要素はあります。予期していたよりも遥かに厳しい状況にさらされることだってあります。 そしてもう一つ。実際に何が引き金になるのかは、その場にならないとわかりません。コンテンツだけが引き金になるわけでもありません。 では、どうしたら卓を運営できるでしょう? ここでプレイの権利を超訳引用してみましょう。 セッションの参加者には、(GMも含めて)誰にも権利があります。ゲームに参加できるのと同様に、ゲームを離れることも、ゲームの軌道修正をすることもできます。軌道修正できるということがTPRGの大きな特徴であって、ゲームのルールやシナリオに何と書いてあるかは関係がありません。デザイナーは卓の現場にはいません。実際の卓の運営においては、デザイナーの妄想など犬のフンほどの価値もありません。優先されるべきなのは参加者個人個人です。 また、セッションは、参加者全員が協力して創造するもので、誰であっても(たとえデザイナーであっても)、この創作物を否定したり壊したりすることはできません。 もちろん、どうしていいのか分からないときだってあるでしょう。提案を求め、提案しましょう。その提案が受け入れられなかったとしても、批判してはいけません。ましてや、どうしたいのかが分かっているプレイヤーに「提案」すべきではありません。明らかなミスに見えたとしても受け入れなければなりません。 創造のためには緊張や対立だってあります。ですが、対立するアイディアや個人を攻撃してはなりません。セッションの目標を共有し、グループが何を望んでいるのかに注意し、異なる意見に耳を傾けてください。 安全ツールを使って実現できる(かもしれない)のは、まさにこういった軌道修正です。 セッションは楽しむものではなく、楽しませるものです。
レスポンスはありません。
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