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😶 セッションが時間内に終わるゲームのお話 ご機嫌よう。 セッションが予定した時間内に終わらないというのはよくあることかと存じますし、難しい問題ですし、対処法もいろいろとございますでしょう。時間を切るテクニックやそもそも時間をかけないテクニックなどもあるかと存じます。 ところで今回お話しするのは Alice is Missing(以下アリミス)というゲームです。アリミスは本編のプレイ時間が完全チャット(なりチャ)で90分、まあロスタイム的なものをちょっとは認めたとしても、物語の終了まで含めて95分で終わります(ゲーム全体では、本編前の準備時間が90分ほどと終了後の振り返りを含めて。3.5〜4時間ほどかかります)。卓によるブレはありません。ではどのように実現するのでしょうか。 そもそもアリミスは、最初から本編のプレイ時間が90分になるように設計されています。これは、一般的な TRPG シナリオのプレイ時間の記載とは異なり、ほんとうに本編のプレイ時間が90分しかないということで、実際にタイマーを使います。タイマーはスタートしてしまったらゲームの続行が不可能にならない限り止まることなく(たとえば PL がお手洗いや飲み物を撮りに行ったとしても、タイマーは進み続けます)、タイマースタート後は PL としての相談もできません。時間経過で情報とプロンプトの組が個別に与えられ、それに答える時間は長くても5分程度しかありませんし、考えている間にもどんどん物語は進行していきます。アリミスは誰にどの情報・プロンプトの組が与えられ、その人がどのように答えるかの連続が物語になるという仕組みの TRPG です。加えて、何分経ったら、あるいは残り何分になったら何々をするという指示もあります。PL が悩んだとしても RP が盛り上がったとしてもその他のどんな要因があったとしても、ゲームの進行が遅くなることはありません。時間が来たら確実に次の一歩に進みます。 そんな時間に追われているみたいなのは面白くないんじゃないか、と思われるかもしれませんわね。でも、とてもスリリングで面白いですわよ。 それに、時間通りに終わる仕組みの中にはこんなやり方もあるということを知っているだけでもいいのじゃないかしら。
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