ポール・ブリッツさんの日記 「眠れない夜である」

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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記
2023/03/06 03:07[web全体で公開]
😶 眠れない夜である
眠れないので、「RPを一切しない前提で戦闘ルールだけを取り出して純粋なコンバットゲームとして遊んでも面白いTRPG」についていろいろと考えてみた。

まず筆頭に上がるのはスティーブ・ジャクソン(米)の「ファンタジー・トリップ」だろう。キャラクターの職業は戦士と魔術師のみ、そしてキャラクターの相違といったら種族と武器と防具と魔法しかないのである。超シンプルでひたすらにリアルなファンタジーコンバットゲームだったが、システムと発表媒体(月刊タクテクス付録と、およびイラストからして渋すぎて手に取りづらい書籍形式の「幻のユニコーンクエスト」)が異様なほどに渋く、渋くといって悪ければ日本人ウケを拒絶するような硬派ぶりで、中高生の時に自分は何度となくソロプレイしたが、学校にもっていっても一人もつきあってくれる友達がいなかったゲームだった。

プレイした中ではツクダの「クロス・オブ・ジオン」もなかなかなゲームだった。タイトル通りにガンダムのゲームなのだが、「シミュレーションゲームにいちおうキャラクター作成のルールをつけました」くらいのコンセプトで、あくまでもモビルスーツの撃ち合い斬り合いを楽しむことがメインである。いってしまえばキャラクターが完全に無個性でも、能力値さえはっきりしていて乗るモビルスーツが決まっていれば普通に遊べますよ、というゲームなのだ。ほかにもリアルロボットネタのTRPGはコンバットゲームとして遊ぶことに非常に向いていると思う。ガンダムとボトムズくらいしか知らないが。

レギュレーション違反の作品だがFASAの「ロスト・ワールド」は素晴らしいコンバットゲームだ。高校の頃は昼休みになるとあればかりやっていた。現代日本でそのシステムをそっくり継承しているのが「クイーンズブレイド」だが、題材は別としても、原典の硬派さが好きな人間から見ると、堕落したな、と思わぬでもない。

未プレイだが「大空のサムライ」と「騎士十字章」は普通の空戦ゲームを無理やり「キャラクターがあるからTRPGです」くらいのノリで売ってしまったTRPGブームのころの作品らしいゲームであるそうだ。同じく未プレイの「カー・ウォーズ」は日本ではTRPGに分類されることが多いが基本的にミニチュアゲームだと聞く。

シミュレーションゲームなりコンバットゲームなりとTRPGの境界例についてさらに考えていたのだが、

結局のところ、「RPがしたいやつは第二次大戦のコマを山ほど使うガチガチのシミュレーションゲームでもRPするよな?」という「当り前の結論」に気づいてしまい、コンバットゲームとTRPGの差は「プレイヤーがRPしたいかしたくないか」の差でしかない、という結論に至ってなんというか己が無力を嚙み締めるのであった。うーむ、不幸な人を減らしたいだけだったのだが……。
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レスポンス

鏑矢
鏑矢ポール・ブリッツ
2023/03/06 08:08[web全体で公開]
> 日記:眠れない夜である
騎士十字章は、面白いですよー
ガンダム・ヒストリー同様、機体に振り回される感がたまらないですー

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