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😶 うそつきだれだ それから 全然まじめに聞いてないですよね。 と言い当てられて、ちょっと驚いた。 今日の相談者は部活の後輩の妹の友達とのことだった。 駅前のドーナツショップはいつも通りの混雑で、差し向いに座ったテーブルにはくしゃくしゃになった包み紙と冷えきった紅茶のカップが並んでいた。 自慢じゃないけどわたしはよく相談を持ち掛けられる方だし、相談し甲斐があるって言われることだって多い。 コツは相手をちゃんと見て最後まで話を聞くことと、相手がどうしたいかを引き出して応援することだ。中身はあんまり問題じゃないし、相槌を打つためのポイントさえ押さえておけばちゃんと聞いている風に見せるのは難しくなかったりする。 結局のところ、ほんの一握りの切実な相談事を除けば、みんな最初から答えを持って話に来てるんだしね。 だけどたまにはこうやってイレギュラーだって起きる。 まあ、いいですけど。と言ってそっぽを向いたその子に少し興味がわいた。 この子は特別勘がいい子なのかな。 わたしに何か油断があったのかな。 それとも単にかまをかけてこっちの注意を引いているって線もある。 わたしは脚本を修正して、チップを上積みしてみることにした。 かき氷のシロップは実は全部同じ味なんだって、知ってた? 唐突なわたしの質問に、その子は少し驚いたような顔をしてみせ、ちいさくうなずいた。 でも買うときはついどの味にするか迷っちゃうじゃない?あれなんでなんだろうね。 わたしは組んだ腕をテーブルにもたれながら聞いてみる。 彼女はぽかんとした表情をして、ううん、と首をかしげた。 これは…外しちゃったかな。ほっとしたような残念なような気持になって、かわいいなもう、と頭をなでた。 有線放送が棺桶ダンスを流している。 最近静かなブームらしく、動画で火付け役になった二人組のナンバーらしい。 イッツアルーム、と軽快な合いの手が挟まれる。 そう、人はみんな心に真っ白な部屋を持っている。 鍵はかかっていないかもしれないし、ピンで簡単にあいちゃったり、鍵がその辺りで見つかったりするのかもしれない。 わたしは部屋に招かれると後ろ手にナイフを持って入っていく。 どうこうするためじゃなく、ただなんとなく。 なんですかもう、と笑って手を押しのける彼女の顔に覚えがあるような気がしてきた。 文化祭に来たことがあるのか。部活の皆で遊んだ時についてきていたのか。 違う、そうじゃない。それ以外のどこかで。 紅茶を飲み干すとポットに残った紅茶を注いだ。 出過ぎた紅茶は黒味を帯びて、茶葉のかけらがぐるぐるとカップの中で踊っていた。 ーーーーーーーー 先日、アメマス様キーパーでミヤモリ様作の「うそつきだれだ」に参加させていただきました。 緊急事態宣言解除に向けた動きもあって、なかなか先の予定が立たない中、突発卓で雰囲気よさそうなところに飛び込んだのですが、開始前に「人狼っぽい要素があります」と言われてかなりテンションあがりました。 シンプルな中にも推理要素があって、ヒントの少なさも進行描写も確かに人狼っぽい、と思いました。最近ご無沙汰ですけどひと頃かなり人狼にのめりこんでいたこともあって、キャラクターを演じるより人狼プレイヤーとしてのプレイになってしまったなーと反省も残りつつとっても楽しかったです。 というわけで後日譚妄想です。 セッション内であまりキャラクター色を出せなかった分、技能から膨らませた結果、すこし悪い人になってしまいました。こういうキャラクターを一人くらい持っていてもいいかなあ。 ちなみに棺桶ダンスは一緒に事件に巻き込まれたケヴィン・コフィンさんと棺桶旦 修さんの持ちネタで、多分別シナリオのネタなのかな。話に詰まったらとりあえず踊っていらしていて怪しさ抜群でした(笑) 改めまして、ままままさん、マダラさん、タケノコさん、そしてキーパーのアメマスさん楽しい時間をありがとうございました。シナリオ製作者のミヤモリ様にも感謝です。 またよければ一緒に遊んでください。
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