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😶 洋館への招待状 それから 目の前の景色が霞んでいく。 一歩踏み出すたびに止まってしまいそうな体を叱りつけて足を踏み出した。 皆はどうなっただろう。 それを確かめる余裕すらなくなっていたけれど、誰かがここで何が起こったのか外に伝えなければ。 そのことだけが朦朧とする意識をかろうじて繋いでいた。 悔しい。悔しい。 本当なら自分がすべて成し遂げなくてはいけなかったのに。 皆を助けて、敵を打ち倒して、これが白峰なのだと、わたしだってそうなのだと見せつけなくてはいけなかったのに。 皆に、おじ様に、お父様たちに、お兄様たちに、そしてわたし自身に。 いったいどこで間違えてしまったのだろう。 三田さんは彼女ならではの視点を発揮してくれていたし、巨瀬さんは情報の整理と共有をこなしてくれていたし、阿瀬さんは適度に緊張をほぐしてくれていた。 相手のペースで戦ってしまったことだろうか。 ずっと感じていた違和感を、後でどうとでもなると高を括ってないがしろにしたことだろうか。 そしてその時が来てみれば、白峰の家名も小さい頃から叩き込まれた知識も技術も、一切が無力だった。 こんなにも自分が無力だと感じたのははじめてだった。 わたしのせいだ。 そんな思いに足元がぐずぐずと泥に飲まれていくように感じて、歯を食いしばった。 そんな過ぎたことを悔やんでいる場合じゃない。 今は一歩でも前へ、そのため以外のすべては無意味だ。 考えはまとまらず、口がからからに乾いて音も聞こえづらくなってきた。 引きずる足元が砂をこする感触だけがまだ前を向いていると教えてくれていた。 悔しい。悔しい。悔しい。 誰か、わたしを見つけて。 このままじゃ終われない。終わらせられるわけがない 誰でもいい、神様、どうか、どうか、 数日後、古びた洋館に続く山道で男女の衰弱死体が発見された。 ーーーーーーーー 本日、あひる様のキーパーであひる作の「洋館への招待状」に資産家の娘で大学生の白峰黒子で参加させていただきました。 ロスト率高めのリドル系シナリオで、4段階選べる難易度は上から二つ目のHardで遊ばせていただきました。 そして、そして、初ロスト。しかも全滅!これはくやしい、とてもくやしい! 終わった後で、あそこでもっとああしておけばということは言い出したら切りがないくらいぐるぐるするのですが、ちょっと頭硬かったなあというのが最大の反省点でした。でも、ああでもないこうでもないとみんなで会議しながら進めていくのはすごく楽しかったです。 某リアル脱出なゲームで失敗組にかけられる言葉として「脱出ゲームの悔しさは脱出ゲームでしか晴らせませんよね?」というものがあるのですが、ほんとその通りでリドル系の悔しさはリドル系で!またどこかでリベンジしたい、と皆で言い合っていました。 というわけで後日譚妄想でした。 ディレッタントベースのキャラクターやるのは初めてでしたけど楽しかったです。 隙あれば上流階級ムーブをつっこんでやろうと虎視眈々な導入パートから、本番に入ってからはさすがにRPする余裕が減ってしまいましたが、一番年若いのに一番偉そうなキャラクターだけはキープしたいと頑張りました。 一方で、実は優秀な家族の中で本当に自分に自信は持ち切れていないという辺りは出せず仕舞だったので、シナリオ終了からこと切れるまでの間に詰め込んでみました。 他のお3方を気にする余裕はさすがに出せず励ましあいながら進むでもなくなのが申し訳ないなと思いながら、失敗したあとの心情としてはこれかなあという妄想でした。ロスト描写もはじめてなので楽しかったです。 こるめさん、マダラさん、柏木さん、そしてキーパーのあひるさん、楽しい時間を本当にありがとうございました。 またよろしければ遊んでやってください。
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