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😶 昏キ虚ノ淵ヨリ それから (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)ちょっとごろごろした感じはするよ、そりゃ。 でも思ったよか気にならないもんだな。 退院してはじめて部室に顔を出したが、皆との遠慮のないやり取りが気楽でほっとした。 大怪我した右目は結局義眼になったのだけれど応急処置がよかったのか医者の腕が良かったのか、一度の手術で見た目ではわからないくらいに快復していた。 死角から脅かそうとしてくるやつらの気配を耳ざとく察知して振りむくと、エスパーだ!さとり妖怪だ!と騒ぎだすので、さっさと行けとグラウンドに追い出した。 残った部長に部員の記録データをなくしてしまったことを謝ると、じゃあこっからまた選びなおせばいいさ、あいつら張り切るぜと励まされた。 背中を叩かれて、あいてて、と言いながら頬が緩むのが分かった。 乗り越えるべきものとその方法がわかっていれば、落ち込むよりもやってやろうという気概になるみたいだ。 その日は皆が練習メニューをこなすのを手伝いながら、出来ること出来なくなったことを改めて確認していった。 視界は当然狭くなっているし、多少奥行きが分かりづらくなっていたけれど選手としてはともかくサポートする分には致命傷ではなかったことがわかってほっとした。 思えば、選手としての道を諦めた時の方が、悩んだし苦しかったような気がする。 漠然とした基準と期限を自分の意志で踏み切らなくちゃいけなかった分、本当に辛かった。泣きはしなかったけど。いや嘘、少し泣きました。 あの時に比べたら、手入れだってコンタクトレンズとそんな変わんないみたいだし、疲れやすい気はするけど慣れの問題じゃないかとも思うし、体幹バランスだって今までと同じにするのは大変だろうけど飛んだり走ったりしなくてもマネージャーしていくには問題ないってわかったわけだし。だいたい、あんな訳のわからない目にあってこれで済んだのはむしろ儲けものだったとも言える気がする。 そんなことを取りとめもなく思い浮かべながら校門を出ようとしたところで、後ろから呼び止められた。 その声にいつもより大きく振り返ると、見知った顔が息を切らせてスマホをこちらに差し出していた。 スマホには、義眼の野球選手のニュース記事が表示されていた。 医者に絶対無理だと言われながらとてつもない努力で復帰を果たしたという内容だった。 読んでいるうちに右頬に何かが伝った。 しまった、と慌てて手で押さえたけどさすがに遅かった。 でもこれは釣られ涙っていうか、まだ馴染んでないから反応しちゃうっていうか、ほんとにそういうんじゃないから、と言い訳を並べた。 どこか閉じ込めていたものが洗い流されていくようにも感じながら、止まらない涙と相手の表情に、ますます慌てて相手の頭を撫でてしまったりして。 ああこれは困った、と俺なんかは思ってしまうわけです。 ーーーーーーーー 先日、お水様のキーパーでMystic Mania様作の「昏キ虚ノ淵ヨリ」に参加させていただきました。 軽めのリドル系で、探索と謎解きのバランスと進行が気持ちよくて、いいシナリオだったなーと思いました。また、同卓したキャラクターとの絡みが楽しかったです。詩音ちゃん先生とのやり取りは教育実習生をからかう高校生みたいなノリで楽しかったし、鑢さんとはタッグで探索する機会が多くて頼もしかったし、松平さんの発狂!ほんと神がかった面白さでした。 というわけで後日譚妄想でした。 せっかくダイス神さまが、ユー右目置いてっちゃいなYoっていうのでこういうことになりました。義眼について少し調べてみたり、片目つぶってあれこれしてみたりしたんですけど、これはネタバレ触れずに何か書くのは無理だなということで畳んでます。大原駆は、もう選手を諦めてマネージャーに転向していたキャラクターだったので、右目の喪失がどのくらい響くのかを悩んで日記にまとめるのに時間かかっちゃいました。 結局、4人中3人は右目喪失、重症、不定の狂気で病院行きだったと思うので、復帰後は事件からの恐怖よりは現実問題のウエイト大きいのではというイメージでした。 かいかいさん、ハーデスさん、じゃばさん、そしてキーパーのお水さん、楽しい時間を本当にありがとうございました。シナリオ製作者のMystic Mania様にも感謝です。 またよろしければ遊んでやってくださいまし。
> 日記:昏キ虚ノ淵ヨリ それから こちらこそ、うちの宅に参加していただきありがとうございます。 また色々とお世話になりますが、その時はよろしくお願いします。
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