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😶 白夜の歌 それから (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) ぎゅっ、ぎゅっと砂を踏みしめる音を残しながら二頭のオルフェが白夜の砂丘を行く。 その背に跨るのはフードを被ったひとりの少女とひとりの男。 オルフェが鼻を鳴らすと立ち止まって頭を垂れる。 どちらからともなく二人はオルフェから降りてその鼻先に屈みこんだ。 そこには一輪の花が小さく咲いていた。 ささやかに、けれど胸を張るように、空に向かってその手を差し伸ばしている。 少女は笑い、男もまた笑った。 砂丘は白く、静かで、月の表面のような寂しい光景ではあったけれど。 その地平線には今やカーテンの裾からこぼれる様に薄白い灯りが引かれている。 男が両手の指で四角を作ってその風景を切り取った。 それはいつものことなのだろう、その小さな窓をのぞき込む少女の表情は真剣で、けれどその瞳は輝きに溢れている。 二人は再びオルフェに跨るとフードを被りなおした。 少女が彼方を指さすと男は頷いた。 二頭のオルフェが白夜の砂丘を行く。 ゆっくりと歩き始めたオルフェの背で、男の口からメロディーが漏れ出た。 それは愛についての歌だったろうか。 少女も追いかけるように旋律を紡いだ。 あるいは旅人の歌、あるいは家族の歌、勲の歌に、絆の紡ぎ歌。 尽きることのない会話のように二人は調べを交わし合う。 世界の目覚めを促すように、生命の芽吹きを祈るように。 その唄は空にほどけて、大地に染み渡っていく。 二頭のオルフェが白夜の砂丘を行く。 それは世界の欠片を拾い集める旅であり、世界を調律する旅だった。 たとえ果ては見えなくても胸を張って、信じたままに。 再会を夢見て。 ーーーーーーーー 先日、瑠奈様キーパーでチーム朔様作の「白夜の歌」に、伝説のメカニックの弟子、南波 成美(なんば なるみ)で参加させていただきました。 旅情溢れる3日間の砂丘の旅でした。旅を通して信頼を築き上げていった仲間たち。はらはらしたり、どきどきしたり、悔しかったり、嬉しかったりの末に、みなでたどり着いたゴールの余韻に浸りながら記録を残せる幸せを噛みしめています。ネタバレ回避で畳んだので思う存分叫んじゃいます。オルフェかわいい!シンちゃんかわいい!! 調査チームのメンバーも個性派揃いで、ぶっきらぼうだけど男気溢れるガイドに、超超高飛車お嬢なアイドル、凄惨な過去を滲ませる研究者に、三単語表現が癖のネットジャーナリスト、そして軽ーいメカニック。最初はどうなることかと思いましたが、喧嘩したり助け合ったりはげましあったり、オルフェやシンちゃんも含めて最高のチームになりました。チームForteは最高だ! というわけで後日譚妄想です。 師匠から預かった工具セットは修理にも戦闘にも危ないところを助けてもらいました。そんな大恩あり尊敬してやまない師匠の元に戻るのではなく、シンちゃんと砂丘に残る選択をしたのは、シンちゃんのこの世界の手助けをしたいという言葉でした。それって世界をメンテナンスするってことでもあるんじゃないか、伝説の整備士の弟子として恥じない仕事なんじゃないかと感じたためでした。もちろんシンちゃんを支えたいというのも8割9割ありましたが。師匠は毒つきながらも許してくれるんじゃないかなと思います。 利巧さんが佐古さんと帰り道の研究を始めてくれるみたいですし、もたもたしてるとこちらが仕事を終わらせる前に呼ばれてしまうので、南波には愛オルフェのパジェロと共に楽しくも気を緩めず、慎太郎君の言葉や日和ちゃんの歌を胸に頑張ってほしいところです。 研究所をベースキャンプにはするでしょうから、皆のオルフェのお世話も任されました(静葉さんのカーディガンのメンテ含む)。 改めまして、じゃーがさん、柏木さん、時雨さん、マダラさん、そしてキーパーの瑠奈さん楽しい時間をありがとうございました。シナリオ製作者のチーム朔様にも感謝です。 また次回、監獄で皆と一緒に遊べるのを楽しみにしてます。
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