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🤔 “共感と共有”は“炭素とケイ素”ぐらい違うというお話 おはこんばんにちは、四季です 本日は自分の経験をもとに物語を書きなれていない人(自分もn敗した)が陥りがちな物語上のやらかしとその原因について自分なりの考察を交えながら日記を書きたいと思います。自動で畳まれるぐらい長く書くので読むのがメンドクサイ人は既読スルーをお願いします。 さて、まず最初にシンプルにゲーム的な楽しさを追及したい場合、難しく考える必要はない。と言っておきます。 (起)分かりやすい大義名分(依頼や典型的な悪党)を用意し、 (承)場面に見合う探索捜索イベントを用意し (転)悪党をぶっ飛ばさせれば (結)大体の物語は気持ちよく終わる。 ゲームのシナリオとしては本当にこれだけで十分すぎるほどに機能します。 ですが作者が何かを伝えたい場合その何かが、共感か共有かを区別できていないとまあ、悲惨な事になります。 今回は最近話題の「薬師のひとりごと」例にとってみましょう。 元々、小説家になろうにて連載されていた「薬師のひとりごと」は皆さんご存じでしょうか? 主人公、猫猫は賢くて(薬物オタク)可愛い(性格がほぼネコ)それで居て男に媚びない洗練されたカッコよさを持つ(その出自もあってか不義理を許せない)少女です。 それぞれの読者が感じた感想は一旦置いておいて…自分はこの物語を ・現代人であれば一般常識として知っている程度の科学知識 ・何故?どうして?を放って置かない知的好奇心 ・情欲とは?、性愛とは?、絆とは? (本気で人を思い始めたら…そんな問い) の3本柱で成り立っている物語であると考えます。 多くの人々がどれか一つは“共感”できる要素があるのではないでしょうか? さて、本番です。 社会に馴染めない美男美女が悪党をぶっ倒す。そんな勧善懲悪な物語は大昔から描かれてきたわけですが。 ここから悪いなろう系や悪い主人公最強系的表現を行いますね。 ・悪党許せねー。ぜってーぶっ倒す!! ・(・∀・)イイネ!!それ、私も混ぜてよ! ・ヒャッホー、俺を全肯定してくれる嫁だー! ・俺つえー。嫁も正義もオレの物だー ・(完) 自分としては「なぜそれで行けると思ったし」そう言い切れるように考えてみました。まあダメですね。 今度はどうしてダメと言い切れるか考えてみましょう。 一つ、大義を掲げるのは良いけど、異性を自己正当化の手段にしているよね。 二つ、たった1人の正当性でしょ。全てが終わった後どうするの? 三つ、オレつえーって結局、作者の一人遊びじゃん。 四つ、全体としてオレの正義は正しい。それを“共有”してほしいだけの物語で終わってる。 うん、自分で書いていて頭を抱えたくなってくる。くどい話になるから軽く流すけど…この物語としての“共感と共有”を2行でまとめると以下の通りです。 “共感”は読者の感想 “共有”は作者が読者に押し付ける感想 さて?“有機物である自分を形作る炭素”と“多くの生活必需品を形作るケイ素”それぞれを同じ分量、同じ形で手渡された時、手に取りたいのはどちらかな? 感想はここまで読んで下さった皆さんに委ねます。
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