フォレストさんの日記 「哲学的観点から見る、信念のある悪役の作り方」

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フォレスト
フォレスト日記
2023/01/28 13:55[web全体で公開]
🤔 哲学的観点から見る、信念のある悪役の作り方
 前回の心理学的観点から見るいいシナリオの作り方の日記が結構人気でしたので、さらにGM/KP向けにネタ提供。ついでに人生について考える。

 信念のある悪役とは何か。それは自分の信条が命(自分・他人・世界)より上位に来る存在である。
 つまり“自分の人生の集大成”が目的であると一貫性のある悪役になるのだ。例えば悪役として世界的な人気を誇る、バットマンの映画【ダークナイト】に登場する[ジョーカー]。彼は行動に一貫性はないが、自分の人生の集大成として“悪人である”という目的をもって世界を混沌に落とそうと企んでいる。

 ではここで【人生の目的】とは何か? 昔から哲学者が頭をひねらせてきた難題だが、少々イメージしやすくするため定義してみようと思う。
 とはいえ難しく説明してはイメージなんて湧かないでしょう。過去の哲学者は[人の生きる目的は人類に尽くすことだ]だとか[人生に意味はない]とか、[最大多数の最大幸福]とかいろいろと結論付けてくださっておりますが、全部割愛。と、いいますかここら辺を詳しく知ってもおそらくニーチェの言葉を引用するような悪役ができるだけなんで、現在皆さんが作られている悪役に深みをつけるにはちょっとパンチが足りない。



 それでは自分流の人生の目的の見つけ方ですが
 “理想的な自分のお葬式”を考えてみましょう。

 イメージできましたか? 誰が参列していました? どんなものが飾られていました?
 自分の作品が飾られている? 多くのファンが押し寄せてくる? 孫に囲まれた家族葬? もしかしたら社葬とか国葬をイメージされた方もいらっしゃるかもしれません。

 思い描いた“理想的な自分のお葬式”にあったものが、あなたの人生の価値です。あなたの人生の目標はその理想的なお葬式になるように努力することです。


 これは悪役にも言えます。悪役が最後に滅びるのはたいてい確定事項。しかし、本気で悪事を成し遂げようとしている割に妙に知性の低い行動しかとっておらず、ただサンドバックになるためだけのキャラクターになってしまうのは、そのキャラクターが理想となる自分の葬儀のために行動していないからです。
 “死んでもいいから大切なあの人を蘇らせたい”とか、“迫害のない差別のない世界を作りたい”とかのキャラクターも、その最終到達地点である葬儀までイメージすると感情を爆発させたセリフがとってもイメージしやすくなります。つまり信念の芯が作者にもわかるようになるわけですね。

 ご一読いただきありがとうございました。

 さ~て、自分も日記を書くなんて行為に逃げるのはやめて、そろそろシナリオの続きを書かねば💦 シナリオを書く手が止まると日記を書く手が超はかどる現象、不思議ですね~w
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レスポンス

SEL
SELフォレスト
2023/01/29 14:22[web全体で公開]
> 日記:哲学的観点から見る、信念のある悪役の作り方
悪役は、悪に徹するにしても、目的をもった「美学」をもった
存在が、「悪と言う名の存在」だと思います

最近では、味方になるとか、最終的に改心するとかありますが
悪役は、最後まで「悪を貫く」のが悪役だと思います

最近では、キン肉マン2世のライトニングでしょうか
施しは受けず、同情も受けず、最後は悪役を仲間気遣い
火山に身投げして朽ち果てるという、悪役の鑑でした

「哲学」と「美学」を持ち合わせてるからこそ
正義とわかり会えない悪役こそ、華だと思っています
一匹の死んだヌタウナギ
一匹の死んだヌタウナギフォレスト
2023/01/28 14:43[web全体で公開]
> 日記:哲学的観点から見る、信念のある悪役の作り方

きゃあああああ!!
最高
おいらが何か付け加えたら蛇足になっちゃいそう

そうね…お葬儀ね…凄いところ持ってきたなぁ…

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